日常生活での注意について

Q61 ストレスの多い現代人は免疫力がひ弱ということですか?
A61

ストレス社会であるだけでなく、化学物質があふれ、便利さ追求が当然な社会という点から見ても、現代人は免疫が弱いといえるでしょう。

ストレスや環境の悪化で交感神経が刺激され続けて、免疫力が低下するのはもちろん、飽食で便利さ追求の現代人は体を甘やかしがち。しかも、副交感神経を優位にする甘いものや炭酸ガスの入った飲み物をひっきりなしにとっています。何でも殺菌・滅菌することで、体内の免疫機能が甘やかされているのも問題です。リラックスのしすぎでリンパ球が増えても、清潔な環境のなかでは抗原が少ないのです。そのため、本来なら異物でないはずの花粉や特定の食べ物に反応してしまいます。現代っ子にアレルギー疾患が多いのはこのためだと思います。

 

※参考書籍
 「安保徹の食べる免疫力」  安保 徹 監修 世界文化社

Q62 歯ぎしりがひどいと相談すると、マウスピースを入れると治ると言われたのですが、本当?
A62

マウスピース(ナイトガード)はパラファンクション(歯ぎしり、食いしばり、噛みしめなど)をなくす装置でも、咬合力を弱める装置でもなく、あくまでも歯や歯を支える組織を守るためのものです。

マウスピース(ナイトガード)を装着したときの効果

パラファンクションの要因は、情動ストレス(中枢性の要因)、咬合(末梢性の要因)、遺伝的要素の3つが関与すると言われています。

歯ぎしりはマウスピースでは取り除けません。

※参考書籍
 『実践!「効果のあがる」スプリント治療の進め方』
 著 今井俊広・今井真弓 インターアクション株式会社

Q63 市販品のマウスピースをナイトガードとして使っても大丈夫ですか?
A63

熱湯で軟らかくして自分で成形するタイプの市販のマウスピースが人気のようです。お手頃価格のものが、おもにスポーツ用マウスガードとして販売されています。こうした市販品のマウスピースを、歯ぎしり・食いしばり予防のナイトガードとして使っている方もいるようですが、これは止めてください

熱湯で熱くなった樹脂を、自分の口の中で手早く思い通りに成形するのは至難の業です。成形するため樹脂をグッと深く噛み込む際、噛み方が少しでも斜めにゆがむと、そのゆがみの影響を、毎晩の装着中に長時間受けることになってしまいます。

また、噛み合わせ面の厚みが均等にでき上がると、マウスピースが奥歯に引っかかってうまく噛めず、顎関節の蝶番(ちょうつがい)を損傷させてしまいます。ナイトガードの製作には、歯科医師や歯科技工士による成形と調整が必須なのです。

市販のスポーツ用マウスガードは、基本的には試合や練習などの限られた時間に使用するものです。7時間、8時間と長く、しかも毎日欠かさず装着し続けるナイトガードとは、役割が根本的に異なります。それに、長時間の装着が必要なプロなど、パフォーマンスの向上が求められるスポーツ選手は、歯科医院で作ったカスタムメイドのマウスガードを使っているのです。

歯の健康を守るために使った装置で、噛み合わせや顎関節の健康を損なってしまってはガッカリです。ナイトガードは歯科医院で作ってもらって使いましょう。

 

※参考書籍 「nico 2015.8 クインテッセンス出版株式会社」

Q64 ラテックスアレルギーの検査は、どこでできるのでしょうか?
A64

一部の皮膚科またはアレルギー科で検査が可能です。事前に検査可能か問い合わせたほうがよいでしょう。

 

※参考書籍
 「歯科アレルギーNOW 疾患の基礎と臨床のエッセンシャル」
 編集 海老原 全、松村 光明、原澤 秀樹、北崎 祐之
 デンタルダイヤモンド社

Q65 免疫は自分でコントロールできますか?
A65

私たちは、免疫力そのものをコントロールしたり、高めたりすることはできません。

ですが、食事や運動、睡眠、ストレスの軽減などライフスタイルや生き方を通して、自律神経をコントロールすることは可能です。生活の改善やストレスの解消で交感神経と副交感神経の偏りを直し、意図的に自律神経のバランスを整えましょう。

自律神経が正常に働けば、おのずと免疫力も高まってきます。免疫力が上がれば、病気にもストレスにも強い心身となり、ストレスに強ければ自律神経のバランスが崩れにくくなります。ライフスタイルの改善でよい循環をつくり出し、健康を維持していきましょう。

 

※参考書籍
 「安保徹の食べる免疫力」  安保 徹 監修 世界文化社

Q66 食事によっても免疫力が変わるのですか?
A66

食事は、自律神経と深い関係があります。

そもそも消化活動は副交感神経の働きで行われているため、食事という行為は、ストレスを解消し、自律神経のバランスを整える効果的な方法です。ただし、何を食べても免疫力が高まるわけではありません。食品には、副交感神経を優位にするものと交感神経を優位にするものがあり、交感神経を刺激するいちばんの食品は塩分です。ですので、料理に塩を多量に使い続けると、交感神経が優位になり続けて免疫力が衰えることに。逆に、副交感神経を優位にするのは、マグネシウムやカルシウム、カリウムなどのミネラルです。これらのミネラルを含むものは、玄米、海藻、野菜など。食物繊維もたっぷり含む食材です。

最近は塩分に気をつける人が増えています。けれども逆に少なすぎるのも問題があります。子供が元気がないという場合は、塩分が足りないということもあります。味噌汁などで塩分を補給する必要があるでしょう。

肉食中心の人  菜食中心の人 
顆粒球型 リンパ型
怒りっぽい おだやか
バリバリ活動的 のんびり
元気ハツラツ ストレスに強い

 

※参考書籍
 「安保徹の食べる免疫力」  安保 徹 監修 世界文化社

Q67 ラテックスグローブで湿疹が出る場合は、ラテックスアレルギーなのでしょうか?
A67

違う場合もあります。

皮膚のバリア機能低下による湿疹の場合もありますので、検査をしないとわかりません。

 

※参考書籍
 「歯科アレルギーNOW 疾患の基礎と臨床のエッセンシャル」
 編集 海老原 全、松村 光明、原澤 秀樹、北崎 祐之
 デンタルダイヤモンド社

Q68 食事以外の免疫力アップの方法は?
A68

心地よい程度の運動を習慣にしましょう。また、ぬるめのお湯にじっくりとつかれば体の芯から温まり、副交感神経が優位の状態になって免疫力がアップします。リラックス効果により、眠りも深くなります。実際、免疫力の低い人は、多くが「からすの行水」やシャワー派です。

そして、ストレスを上手に解消していくこと。といっても現代社会においてストレスのない暮らしはありえません。それにストレスは生きる活力にもなるものです。「私はこうしたい」「○○を達成したい」という気持ちがあるからこそ、人間はイキイキしていられるし、頑張ることができます。ストレスと上手に付き合うとともに、活動と休息が過度にあるメリハリのある暮らしをしましょう。

 

※参考書籍
 「安保徹の食べる免疫力」  安保 徹 監修 世界文化社

Q69 免疫力を高める即効策はありますか?
A69

呼吸です。

ストレスがあると肺が圧迫され、呼吸が浅くなります。浅い呼吸は交感神経を刺激するため、なおのこと落ち着かなくなります。副交感神経を優位にする深い呼吸でリラックスしましょう。

また炭酸ガスは、体液を正常範囲内でアルカリ寄りにし、緊張をほぐしてくれます。緊張時や落ち着かないときは、炭酸をとるのが効果的。ビールや炭酸飲料でリフレッシュを。

 

※参考書籍
 「安保徹の食べる免疫力」  安保 徹 監修 世界文化社

Q70 ナイトガードを装着して寝ると、朝起きたら噛みにくい気がするのですが大丈夫でしょうか?
A70

ナイトガードをして寝ると、起床時に歯が噛み合わないことがあります。厚みのいくらかあるものを長時間噛んだため、顎関節の蝶番(ちょうつがい)がそれに慣れているためです。カスタムメイドの上質なナイトガードであれば、噛み合わせが病的にゆがんだのではないので、心配はいりません。手を頬に当てて奥歯をゆっくりやさしく合わせていくと、5分もすればもとに戻ります。これを毎朝の日課にしてください。

※参考書籍 「nico 2015.8 クインテッセンス出版株式会社」

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