日常生活での注意について
Q71 | マウスピースのお手入れはどのようにしたらよいのですか? |
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A71 |
マウスピースにはプラークが付着します。毎日洗浄して清潔を保ちましょう。ハードタイプのマウスピースは、歯ブラシで磨いてから洗浄剤で除菌します。入れ歯洗浄剤でもよいですが、マウスピース用の除菌スプレーも販売されています。ソフトタイプのものは入れ歯用の洗浄剤では傷んでしまうので、よく洗ったらマウスピース用のスプレーで除菌しましょう。 ※参考書籍 「nico 2015.8 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q72 | マウスピースの保管方法を教えてください。 |
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A72 |
ハードタイプのナイトガードやオーラルアプライアンスは、吸水性なので、乾くと変形してしまいます。使わないときは水に浸けておきましょう。ソフトタイプのものは乾いても平気です。むしろ洗浄した後はよく乾かしてからケースにしまいましょう。 ※参考書籍 「nico 2015.8 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q73 | ナイトガードに穴があいてしまいました。どうしたらよいですか? |
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A73 |
ナイトガードは歯の代わりに削れて、歯を守ってくれる消耗品です。穴が開いたり、ヒビが入ったり、切れたりすることがあります。メインテナンスのときには必ず歯科医院に持参し、修理や作り直しが必要になっていないか見てもらいましょう。洗浄もしてもらえば、臭いや汚れが取れてサッパリします。 ※参考書籍 「nico 2015.8 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q74 | 子どもがマウスピースを使っていますが、注意することはありますか? |
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A74 |
永久歯が完成する前のお子さんがマウスピースをお使いの場合、歯が生えてくるとマウスピースが合わなくなるので、ナイトガードや部活などでお使いのマウスピースは適宜調整や作り替えが必要となります。成長期のお子さんがお使いの場合はとくに、定期的に歯科医院で診てもらい、歯の萌出やあごの成長を妨げないようにしましょう。 ※参考書籍 「nico 2015.8 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q75 | スポーツ用なら市販品のマウスガードを使ってもよいのですか? |
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A75 |
スポーツ用のマウスガードを市販品で間に合わせる方が多いようです。しかし、口を開けると落ちてくるようなマウスガードでは、いざというとき役に立ちません。また、ゆがんだマウスガードが顎関節を傷めることもあります。安全にスポーツを楽しむため、そしてパフォーマンスを向上させるために、カスタムメイドのマウスガードを歯科医院で作りましょう。 ※参考書籍 「nico 2015.8 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q76 | 歯ぎしりを止めるにはどうしたらよいですか? |
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A76 | 歯ぎしり・食いしばりの原因として、「夜間低血糖」があります。これは、糖質が少なくて血糖値が下がることや、糖尿病の薬が効きすぎて血糖値が下がるのとは異なります。 例えば、就寝前に糖質の多い食事を摂ると、食後に上がった血糖値が睡眠中に一気に下がります。それを回復させようとしてアドレナリンなどのホルモンが分泌され、また一気に血糖値が上がり、血糖値の乱高下が起こるのです。これがストレスになり、交感神経が優位になるため、歯ぎしり・食いしばりの原因になることがあります1)。 この交感神経は、胃酸の分泌にも関与しており、逆流性食道炎の患者さんにも歯ぎしり・食いしばりの症状が出ることがあります2)。 栄養管理面のチェックポイント
就寝前のチェックポイント1.「くちびるを閉じて、歯は離す」と20回ほど声に出して唱えます。(自己暗示療法) 1)森永宏喜:歯科からはじめるアンチエイジング栄養学. デンタルダイヤモンド社, 東京, 2019. 2)薗田 勝:栄養科学イラストレイテッド 生化学編. 羊土社, 東京, 2017.
※参考書籍 「歯科でできる実践栄養指導」 |
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Q77 | どうして骨隆起ができるのですか? |
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A77 |
骨隆起は、歯ぎしりなどの横からの力に歯が耐えられるように、生体の防御反応として形成されます。 歯の咬耗とともに骨隆起の形成は、患者さんにブラキシズム(歯ぎしり・食いしばりなど)を自覚してもらう指標となります。 ※参考書籍 |
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Q78 | ブラキシズムはインプラントの失敗原因となるのですか? |
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A78 | ブラキシズムは機械的併発症のリスク因子で、インプラントの失敗の原因となりうるかもしれません。 ※参考書籍 |
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Q79 | 「ブラキシズム」ってなんですか? |
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A79 | 「ブラキシズム」とは、キリキリと音を立てる「歯ぎしり」、そして音を立てずに強く歯を噛みしめる「噛みしめ」を合わせた過剰な力の総称です。睡眠中に無意識で行う歯ぎしりや噛みしめを睡眠時ブラキシズム、一方、起きているときに行う「噛みしめ」のクセを覚醒時ブラキシズムと呼んでいます。ブラキシズムによって過剰な力が習慣的に加わると、歯や歯を支えている組織、顎関節や噛む筋肉に負担がかかって傷み、お口の健康を脅かす重大なトラブルが起きやすくなってしまいます。過剰な力からお口を守るには、ブラキシズムを減らすことが必須です。 ブラキシズムの被害を減らし歯やあごを守る際、もっともクセモノなのが睡眠時ブラキシズムです。日中のブラキシズムは、その気になって努力すれば、自分でそのクセに気づき止めることができます。ところが睡眠時ブラキシズムは、睡眠中に起こるだけに、自分の努力で完全に止めることはできません。 ※参考書籍 「nico 2014.3 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q80 | ブラキシズムチェックってどういう風にするの? |
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A80 |
ブラキシズムをチェックする方法についていくつかご紹介します。 1.家族に歯ぎしりを指摘された。ご家族の証言(?)は、もっとも信頼性の高い診断材料です。歯ぎしりは強い力で歯を磨耗させ、歯を揺すって歯周病を悪化させるなど、さまざまな深刻な被害を引き起こします。お早めに歯科医院にご相談ください。 2.朝起きるとあごが疲れている。起床時にあごの疲れを感じるのに、日中には疲れが消えていませんか?歯がすり減っていないのにこの症状がある場合、就寝中に噛みしめている「隠れブラキシズム」かもしれません。寝違えたと思い込んでいるかたもたまにいるのでご注意を! 3.歯がすり減り光沢がある。奥歯の噛み合わせ面や前歯の先が、すり減ってツヤツヤしていませんか?光沢のあるかたは、ブラキシズムが現在進行中、マット感があるかたは過去のブラキシズムの可能性大。歯科で診てもらいましょう。 4.歯が欠けやすい。折れやすい。過剰な力が繰り返しかかると次第に歯が傷み、あるとき耐え切れず、欠けたり折れたりしてしまいます。通常の噛む力は自分の体重ほどですが、睡眠中のブラキシズムは力の制御が効きにくく、さらに大きな力がかかってしまうのです。 5.舌や頬に圧痕がある。舌の周囲や奥歯の周りの頬の粘膜に、歯の圧し付け痕はありませんか?就寝中のブラキシズム、また日中の噛みしめグセがあるかたの舌や頬には、筋肉が緊張し歯に圧しつけられた圧痕が残りがちです。 6.就寝前より朝のほうが知覚過敏が強い。夜のあいだの歯ぎしりで歯が擦れて、起きると同時に知覚過敏の症状が出ているのかもしれません。歯が削れていないか、歯科医院で診てもらいましょう。 7.治療がよく壊れる。詰め物、被せ物、インプラントなどに耐久性を越える過剰な力が繰り返しかかると壊れやすくなります。とくに審美性の高いセラミックスは近年著しく進化し、耐久性がアップして人気ですが、それでもブラキシズムにはかないません。 8.骨隆起がある。就寝中に歯ぎしりや噛みしめをしたり、日中に噛みしめるクセがあると、下あごの骨がいつのまにか変形し盛り上がってくることがあります。(口のなかが狭くなるほかは、骨隆起自体にとくに害はありません。) ※参考書籍 「nico 2014.3 クインテッセンス出版株式会社」 |
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