小児・妊娠中の治療について
Q71 | 赤ちゃんの発達の順序を守るためのポイントを教えてください。 |
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A71 |
※参考 床矯正研究会 |
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Q72 | 口唇の成長について教えてください。 |
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A72 | 口唇は成長に伴い摂食機能の発達によりその運動機能が口唇形態に大きく影響することから、口唇診査は乳幼児の摂食機能の発達段階を知るためのスケールとして活用できると考えられます。 口唇の形態から口唇機能の発達の遅れや低下、摂食機能以外の口腔機能の発達への影響などを推測し、さらにはその背景にある育児や保育環境での子どもの生活を想像することができます。つまり、口唇の機能はすべての口腔機能に関わっていることから、口唇を健全に成長させることは口腔機能全体の質を高めることになります。 口唇の働きは、摂食機能の咀嚼や嚥下だけでなく、鼻呼吸の管理や構音機能、表情の形成や歯列と咬合の育成にまで広く関わっていることからも乳幼児の口唇診査は大変意義のあることだと考えられます。
口唇の動き
※参考書籍 |
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Q73 | ハイハイについて教えてください。 |
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A73 | ハイハイの役割
ハイハイをしっかりするために
※参考 床矯正研究会 |
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Q74 | 離乳食はいつ与えたらよいですか? |
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A74 | 離乳食を食べるには、以下の3点に注目してください。
※授乳時間以外に欲しがる時は、一緒に遊んで授乳以外のかかわりを増やします。 遊ぶことの楽しさが、母乳離れを進めます。 離乳食の必要性
離乳食の好き嫌いの対応離乳食時の好き嫌いは咀嚼機能にあっていない場合がほとんどです。柔らかすぎても硬すぎても嫌がることがあります。 ※月齢だけでなく萌出状態にあった軟らかさ、大きさ、とろみなど調整してあげます。 ※参考文献 |
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Q75 | 卒乳の時期と方法を教えて下さい。 |
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A75 | 生後12か月が「離乳完了時期」の目標とされていましたが、現在は年齢で決めるのではなく、それぞれの親子の状況に合わせて検討する必要があります。 卒乳の条件
一般的な卒乳方法
※参考文献 |
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Q76 | 1歳半になりますが、母乳をやめないとむし歯になりますか? |
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A76 | 母乳に含まれる乳糖はショ糖ほど酸産生能は高くありません。睡眠時は口腔内の自浄作用が低下します。規則的授乳は規則的食生活傾向・自律的授乳は食生活が乱れる傾向があります。添い乳は危険です。「泣いたらすぐおっぱい」や「寝かしつけ」のための授乳は避けましょう。 ※参考文献 |
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Q77 | 3歳を過ぎても指しゃぶりをやめませんが、どうしたらよいですか? |
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A77 | 東京都の調査で、指しゃぶりの頻度を調べたデータがあります。
指しゃぶりの弊害については、しゃぶる指の種類やしゃぶり方によるとされています。上顎前突・開咬・変則性交叉咬合などの異常により、舌癖・口呼吸・構音障害などが起こりやすくなります。 子どもの発達と指しゃぶりへの対応乳児期及び幼児期前半(1~2歳)見守りの時期 幼児期後半(3歳~就学前)専門家による積極的な対応 小学校入学後専門家による積極的な対応 ※参考文献 |
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Q78 | 子どものむし歯は治さなければいけませんか? |
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A78 | 治さない場合、「今こまること」と「先にいってこまること」があります。 今こまること
先にいってこまること
知っててほしい子どものむし歯乳歯は永久歯よりも、「エナメル質が薄く、むし歯の進行が速い」ということを覚えておいてください。 ※参考文献 |
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Q79 | 歯みがきはいつから始めたらよいですか? |
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A79 | 歯みがきの始まりはスキンシップからです。 焦らず急がず早めの準備をしましょう。乳歯が生えるまでは準備期間です。乳歯が生えたらガーゼで拭いたり、歯ブラシを入れて慣れてもらいましょう。 前歯4本が揃い、奥歯が生え始める1歳半頃から歯みがきが習慣づけられるといいですね。 ※参考文献 |
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Q80 | おしゃぶりのメリット・デメリットについて教えてください。 |
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A80 | 日本小児歯科学会によると、次のようにメリット・デメリットを説明しています。 【明確な根拠はないが、一般的に言われている歩き始めから2歳過ぎまでのおしゃぶり使用の利点と欠点】 メリット■精神的安定、簡単に泣き止む、静かになる、入眠がスムーズ、母親の子育てのストレスが減る ■おしゃぶりの宣伝に使用されている「鼻呼吸や舌や顎の発達を促進する」は現時点では学問的に検証されていない デメリット■習慣性となりやすく、長期間使用すると噛み合わせが悪くなる ■子供がどうして泣いているのかを考えないで使用する ■あやすのが減る、ことば掛けが減る ■ふれあいが減る、発語の機会が減る ※噛み合わせの異常は2歳頃までに使用を中止すれば発育とともに改善される。 ※おしゃぶりの害は乳臼歯が生え揃い、開咬や乳臼歯交差咬合などの噛み合わせの異常が存続しやすくなる2歳半から3歳過ぎになっても使用している場合といえる。 ※参考 床矯正研究会 |
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