審美

口元は人の第一印象に大きく影響します。
近年、歯科で「審美」に注目が集まってきています。

審美歯科とは、美しさに焦点を当てた総合的な歯科医療分野のことです。歯の形、すき間・すきっ歯などの歯列のバランス、歯の色などお口にコンプレックスをもっていて人と話すのが辛い、思い切り笑えないという悩みを解消します。歯の美しさは顔の美しさ、さらには全身の美しさへとつながります。正常な噛み合わせを作り出すことも審美治療のひとつで、身体の機能をあるべき形に導き、全身が健康になります。

色々な審美に関するセミナー・研修に参加してきました。その中で私が感じたことは「審美は本当に難しい」ということです。

なぜなら、人によって美しさの評価基準が違いますし、加えて、その日の気分で変わることさえあるためです。気分で服を変えることはできても、歯を変えることはできません。

しかし、美しさだけでよいのでしょうか?
一瞬で壊れてしまえば、アレルギー症状が出たら、口が開かなくなったり痛みが出たりしたらどうでしょうか?
美しいことはすばらしいことですが、歯として機能しなければただの飾りものになってしまいます。他にも生体が許容できる形態・材料であるか、長期にわたり安定し、不自由なく使い続けることができるのかなどの安全性も重要です。
歯は生体の一部です。美しさとともに必要な機能性・安全性を兼ねそろえ、患者さん自身に気にいってもらえるものが審美歯科という領域になるのです。

この難しい分野に必要不可欠なことは、患者さんとのコミュニケーションです。加藤歯科医院には歯科技工士が常駐していますので、作り手と直接話すことができますし、色や形態の細かい調整にも対応できることができます。納得がいくまでディスカッションしステップごとに確認しながら、私たちの持っている知識・技術を最大限に活用し、あなたの理想とするものを一緒に作りましょう。

審美治療の流れ

1. 治療目的を明確にする
2. 問題点の収集
3. 総合診断・治療計画の立案
4. 予知性の高い治療
5. メインテナンス

審美治療のポイント

1.歯牙・歯列の分析

歯牙・歯列の分析 ゴールデン・プロポーション
(歯冠・幅径のバランス)
W:L = 1:1.6 L = 11mm
Range 1:1.3 ~ 1:1.9
中切歯:側切歯:犬歯 = 1.618:1:0.618

2.歯肉の分析

歯牙・歯列の分析 ■平行性
■左右対称性
■ゼニス(スキャロップ)
■歯冠乳頭の状態
■歯肉の厚み

唇側歯肉の厚み
0.7~1.5mmが平均とされ、
1.1mmを基準として、薄い・厚いに分かれます。

3.口唇の分析

歯列と口唇の調和がスマイルにとって大切となってきます。

■スマイル
ロー アベレージ ハイ
ロー アベレージ ハイ
ロー アベレージ ハイ

ローラインでは問題ありませんが、アベレージ・ハイラインの場合、スマイルの時に歯ぐきが見えるため、「2.歯肉の分析」で適切な把握・処置が重要です。

■ガミー・スマイル

3~4mm以上歯肉が露出する場合をガミー・スマイルといいます。

ガミー・スマイル

■上唇の長さ

上唇の長さ

力を抜いたとき(安静時)における鼻下点からストミオンまでの垂直的距離の平均値は、男性の場合24~27mm、女性の場合21~24mmという統計データがあります。
距離が短い場合が問題となってきます。
■スマイルトレーニング

基本的には表情筋のトレーニング

主な目的

1) 左右の降格の高さを一致させること
2) 口角を後上方に挙げること

方法

方法
1) 毎日自分のスマイルを鏡でチェックする
2) トレーニング中に左右の口角の高さをチェックする
3) 人差指で療法の口角を引き上げる
 (毎日15秒、30秒、45秒、60秒間3回)
4) 次に指の補助なしでトレーニングを行う
以上を基本的に1日2回行う

補綴修復物からの審美治療

補綴修復物からの審美治療
■顔貌および口唇との調和
■適切な色調の回復
■適切な歯冠形態の回復(歯肉、修復物)
■支台歯周囲組織との調和

参考書籍

ESTHETIC ANALYSIS
Quintessence, 2004
Magne P, Belser U
Quintessence, 2002
「エステティックリハビリテーション 補綴治療のための審美分析」
クインテッセンス出版株式会社
「診断力のつくセファログラム読みとりのテクニック」
クインテッセンス出版株式会社 2010
好感を与えるスマイル時の口の形態について
歯科審美, 9(2):49-185~55-191, 1997 船木純三

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