床矯正

Q1 歯並びの悪さは遺伝するの?
A1

歯の大きさは遺伝しますが、歯並びはアゴの骨の発育次第です。

歯の大きさを決定する因子は親譲りですが、歯を支えるアゴの骨の大きさは、18歳までの発育段階で決まっていきます。アゴの骨を小さくする主な要因は、咀嚼回数の少なさや歩行回数の少なさといった、子供の頃の生活習慣です。アゴの骨が小さいまま大人になったけど、アゴに収まる歯の大きさは変わらないので、必然的に八重歯や乱杭歯になるのです。

※参考書籍
 「anan(アンアン) 2004年 9月29日号」
 丸茂 義二先生 株式会社マガジンハウス

Q2 両親が歯並びが悪いと子供も悪くなりますか?もし悪くなるなら、何に気をつけたらいいですか?
A2

歯並びや噛み合わせが悪くなるのは4つの要因があります。

一つ目は、乳歯をむし歯などで早く失い永久歯の生える場所がなくなるためです。

二つ目は、歯と顎の骨の大きさのバランスが悪く、永久歯の生える場所がないためです。歯や顎の大きさは遺伝もありますが、よくかまない、硬いものを食べないことにより、十分顎が発達しないことも関係あります。

三つ目は、出っ歯や受け口(反対咬合)の中には遺伝的な問題が原因となることもあります。

四つ目は、おしゃぶり、指しゃぶりなどの癖、舌の癖、口呼吸、頬杖、うつ伏せ寝などの生活習慣も関係します

当院では永久歯の歯並びが悪くならないよう、乳歯列期または混合歯列期に矯正矯正と違い安価で簡単な装置)を利用した方法をご提案していますのでお気軽にご相談ください。

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Q3 筋機能訓練法(MFT)って何ですか?
A3

MFT(Myo functional Therapy)とは、舌突出癖や口呼吸により弛緩した口唇を、舌や口唇の訓練によって調和のとれた状態に改善する療法です。また、咀嚼、嚥下、発音、安静時の舌位や口唇位、呼吸などの口腔機能の改善を目指して舌や口腔顔面筋を訓練し筋肉を強調させる療法でもあります。

※参考書籍
 「バイオプログレッシブ・スタディクラブ会誌 No19 2009
  開口の診断と治療に考慮すべき事項」
  根津 浩、Carl F.GUGINO

Q4 歯並びが悪いのは遺伝ですか?
A4

顎の骨の中で形成される歯の形態は遺伝的要因が強く、一方で歯列は乳歯と永久歯の交換時期の問題、むし歯や歯周病などの疾患の有無、咀嚼機能の影響など様々な環境に関係しています。

歯並びは歯の大きさ・形態と歯列の大きさ・顎の形などにより決まってきます。
遺伝要因もありますが、咀嚼による負荷や習慣的活動状況による後天的な要因が大きな影響を与えます

遺伝要因が強い部位

・顔の長さ(丸顔や面長など)

・鼻の形

・唇(大きさや厚み)

環境要因が強い部位

・歯並び

・顎の形

 ※参考書籍
 「歯科に役立つ遺伝学」
 葛西 一貴、近藤 信太郎  わかば出版

Q5 取り外し式の矯正装置について教えて下さい。
A5

可徹式矯正装置とは、「自分自身で取り外し可能な矯正装置」のことです。

種類

狭義では口腔内に装着される装置(顎内装置 intraoral appliances)のみを指しますが、広義には次のようなものがあります。

1.アクティブプレート(床矯正装置)

1歯または2歯を移動するためにスプリングまたはスクリューをつけた床装置
前方拡大床装置、側方拡大床装置、スペースリゲーナ

2.機能的装置

アクチベータ
咬合挙上板
咬合斜面板
切歯斜面板
バイオネーター
Fränkel装置
ツインブロックス
リップバンパー

3.顎外装置

ヘッドギア装置(顎外固定装置)
上顎前方牽引装置
チンカップ装置

長所

1.アーチワイヤーなど鋭利な突起部がほとんどないので、固定式装置と比べて安全です。

2.装置使用中に痛みなどの問題が発生しても患者さん自身が装置を取り外し、応急対応することで問題を軽減または解決できます。

3.大事な会合などで装置が見えないようにしたいときに、患者さん自身が装置を一時的に外すことができます

4.装置の調節に要する治療時間(チェアタイム)が、固定式矯正装置に比べて短くなります

5.矯正力による組織の障害のリスクが低くなります

6.固定式矯正装置と比べて、口腔内を清潔に保ちやすくなります。

短所

1.口蓋が浅い場合や臨床歯冠高が短い歯、脱落の時期が近い乳歯を鉤歯にすると、装置の安定が得られにくくなります。その結果、矯正力が有効に歯に伝えられにくく、また固定を歯に求める場合には、固定の喪失(アンカレッジロス anchorage loss)が起こりやすくなります。

2.基本的には歯の傾斜移動しか期待できません。

3.効果は装置の使用時間に大きく依存しますので、患者さんの理解と協力が不可欠となります。

4.容易に取り外れるために紛失するリスクがあります。例えば、レストランで食事前に外したときにティッシュペーパーに包んでおいたところテーブルに置き忘れてしまった、愛犬がくわえて行ってしまったなどの事例があります。

 

※参考書籍
 「Elements of Orthodontics 高田の歯科矯正の学び方-わかる理論・治す技術-」
 高田 健治 編著  株式会社メデジットコーポレーション

Q6 矯正装置を装着することで、長期にわたり一定の痛みや不快感が歯列・口腔などに生じますが、学業等に影響はないのでしょうか?痛みが強いと成績が落ちるのではないかと不安です。
A6

まず、患者さんの感受性に左右されるでしょう。痛みに対する感受性が強ければ勉強に限らず、精神の集中を要する作業は妨げられるおそれがあります。

次に、患者さんの動機づけの強さにも関係するでしょう。強い動機づけがなされた患者さんは(疼痛にかぎらず装置の使用なども含めて)相当の困難を克服するものです。動機づけの強さは患者さんのパーソナリティーと保護者の態度の影響を受けることがあります。

また、成績についての装置の影響には個人差があります。

 

※参考書籍
 「Elements of Orthodontics 高田の歯科矯正の学び方-わかる理論・治す技術-」
 高田 健治 編著  株式会社メデジットコーポレーション

Q7 歯を矯正移動していると、歯の動揺が強くなるので、スポーツ(特に外力の加わるおそれのある種目、格闘技など)のクラブ活動を続けてもよいか不安です。
A7

結論から言いますと、どのスポーツでもとくに問題はないと考えられています。

格闘技の場合、確かに前歯の脱臼や歯折を起こすと、口唇・頬粘膜にアタッチメントがあたって、粘膜の断裂などが生じることもありえます。しかし、アーチワイヤーを装着した患者さんでは、そのような外傷は被っても、歯列が固定されているので、受傷後も歯はもとの位置にとどまっていることが多いです。

クラブ活動をしていて受傷する確率は同じで、エッジワイズ装置で矯正歯科治療を受けていない場合には、歯の脱落、喪失などもリスクとして考えられます。つまり、矯正治療をすることが不利とは言えません。甲子園を目指すほどの高校球児から、「矯正装置の装着で投球技術が影響を受けたことはない」という声もあったようです。

 

※参考書籍
 「Elements of Orthodontics 高田の歯科矯正の学び方-わかる理論・治す技術-」
 高田 健治 編著  株式会社メデジットコーポレーション

Q8 男児8歳。下の歯が上の歯より出ています。見た目はあまり気にならないので学校検診で指摘されてもほっていたのですが、噛み合わせが気になると本人が最近言います。矯正費用、期間だいたいどれくらいかかりますか?
A8

小児の矯正についてですが、症例によって金額・期間が変わってきます。
直接お口の状態を診させていただかなければ判断できませんが、以下を参考としてください。

A)診査・診断料

20,000円(税抜)

B)装置(1装置につき)

40,000円(税抜)~
※平均:片顎2~3装置必要

C)通院1回につき

1,000円(税抜)
※通常2週に1回

期間は半年~2年くらいを目安としてください。

Q9 歯並びをよくするためにはどうしたらよいですか?
A9

歯並びとは、顎の上に歯がどのように並んでいるかということですが、歯並びがよいか悪いかについては、二つの見方があります。

一つは見た目の歯並びのよさで、もう一つはものを食べるのに都合のよい歯並びです。多くの人は、歯並びというと見た目のことを気にしますが、身体にとって本当に大切なのは、ものを食べるのに都合のよい歯並びかどうかということです。

どのような歯並びになるかは、顎の発育の程度と歯の大きさ、そして歯が生えてくる頃にどのような顎の使い方をしていたかなど、さまざまな因子により変わってきます。

歯の大きさは遺伝により決まっていて、どのような大きさの歯が生えてくるかは生まれる前から決まっています。

では、顎の大きさはどうでしょう。顎は、全身の骨格の一部ですから、全身の骨の発育と大きな関係があります。そのため、身体が発育する時期に悪い姿勢でいると、顎の発育はその影響を受け、ゆがみやずれを生じてしまいます。

なかでも大切なのは、食事のときの姿勢で、茶碗の持ち方や箸の使い方等、正しい作法を身につけることが重要です。正しい姿勢で食事をすると、奥歯でしっかりと食べ物を噛むことができますが、姿勢が悪いと奥歯でしっかり噛むことができません。また、姿勢が悪いと、かたい食べ物をしっかり噛むこともできません。

奥歯で正しくものを噛むことは、とくに子供の頃に大きな働きをします。実際、赤ちゃんは、生後6ヶ月頃から乳歯が生えてきますが、歯が生え始めると何かを噛みたくなります。このとき、どんどん噛ませることで大人の身体では想像もつかないような発育が始まりますし、噛む力も強くなっていきます。そして、さらに噛むことによって顎の骨も発育していくのです。

顎の骨が正しく発育すれば、歯の生えるスペースが十分に確保され、きれいな歯並びになります。これに対して、顎の骨の発育が不十分な場合は、歯の大きさと顎の大きさとがアンバランスになり、歯がきれいに並びきれずに、乱杭歯や八重歯になるなどしますし、顎にも負担がかかります。

正しい姿勢で、奥歯でしっかり、回数多く噛むことは、顎の発育をうながし、よい歯並びを導きます。日頃から、噛みごたえのある食べ物をしっかり食べて、顎を鍛えましょう。

 

※参考書籍
 「POSTURE(ポスチャー) 1998年11月号」
 丸茂 義二先生
 一般財団法人 第一生命財団
 (旧 一般財団法人 姿勢研究所)

Q10 “かみぐせ”は治したほうがよいのですか?
A10

噛み方にもクセがあります。左右の歯でバランスよく噛むのではなく、主として片側だけで噛むようなクセです。この“かみぐせ”は、治すべきかそのまま放っておいてよいのでしょうか?結論から先にいうと、治すにこしたことはないのですが、大人で“かみぐせ”はあるけれど噛むときの姿勢はきちんとしているという場合は、そのまま放っておいても大丈夫です。このような人の場合、長年に渡ってつくられてきたその人なりのバランスを無理に治そうとすると、かえって身体に負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあるためです。

骨や筋肉の発育における左右差には、成長する過程で姿勢の良し悪しが深く関係しています。ですので、片側で噛んでいることもまた、いままでの日常生活における姿勢のあり様の結果と考えることができるのです。そのため、根本的な原因である日常生活を正すことをしないで噛み方だけを変えようとすると、かえって無理をすることになり、顎関節症のような症状が現れてくるのです。

子供の頃から左右の偏りのない正しい姿勢で生活することは、左右の顎をバランスよく使うために必要なことです。しかし、すでに骨格の固まった大人が、生活様式はそのままで、噛み方だけ変えることは問題がすり替えられているだけのように思われます。

普段の姿勢に問題がある人の場合は、噛み癖を治すより先に姿勢を正すことの方が根本的かつ全体的な治療になります。そして姿勢がよくなってくると、噛み癖も良い方向に変わってくるのです。

※参考書籍
 「POSTURE(ポスチャー) 1998年11月号」
 丸茂 義二先生
 一般財団法人 第一生命財団
 (旧 一般財団法人 姿勢研究所)

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