治療内容・方法について
Q101 | 神経の無い歯でも白くすることができますか? |
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A101 |
ホワイトニングは神経のない歯には効果がありません。 |
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Q102 | インプラント周囲組織は天然歯の歯周組織とどこが違うのですか? |
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A102 | 解剖学的に以下のように異なります。 インプラント周囲組織の問題点一言で表すと、「感染に弱い!」という点です。 詳細は以下をご覧ください。 (図中の番号と一致しています)
1)上皮のかたちと接着能接着タンパク一部のみ発現→接着弱い→防御機能弱い 2)上皮ターンオーバー3倍も遅い→防御弱い 3)歯肉血管叢ない→歯肉溝滲出液もない→防御弱い 4)セメントエナメル境ない→上皮先端の位置は骨頂部で決まると考えられる 5)歯槽上線維群部分欠如→機械的障壁低い→防御弱い 6)歯根膜欠如→炎症・免疫応答遅い→防御弱い 骨吸収パターンと関連 ※参考 「下野正基ペリオセミナー」 |
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Q103 | 新しく作った義歯でうまく話せません。そのうち慣れるものなのでしょうか? |
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A103 | 入れ歯をすると、発音しにくいという人は少なくありません。また、会話相手から何度も聞き返されて、話すことに臆病になってしまう人もいます。入れ歯をすると発音しにくくなる大きな原因は、義歯床が舌の動きの障害となり、思うような発音ができなくなることです。特にサ行の「さしすせそ」とタ行の「たちつてと」の発音が不明瞭になる場合が多いようです。 入れ歯をしていても明瞭な発音をするには、できるだけ大きく口を開けて話すことです。そうすることで、舌の動きの自由度が高まります。日頃から、大きく口を開けて音読することを練習しましょう。 金属床の入れ歯と比べ、レジン床の入れ歯はどうしても分厚くなってしまいます。大きめの入れ歯や前歯の人工歯の位置が悪いと、発音が不明瞭になりやすいといえます。その場合、できるだけ小さく薄い義歯床に変えることを考えてもよいでしょう。
ある研究では、義歯を装着してから発音的になれるまでに約3週間必要であるという報告があります。 また、平均では59日、つまり、1~2カ月程度の期間を要するという結果もあります。 うまく発音できるまでには少し慣れる必要がありますが、発音しにくいと感じた時にはかかりつけの歯科医院で相談してみてください。
「入れ歯名人」 田中 久敏 監修 海苑社 |
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Q104 | 早く終わると楽なのになぜインプラント治療には時間がかかるのですか? |
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A104 | チタンと骨がガッチリ結合するためには生体の自然な治癒力を引き出しじっくりと待つという原理原則が不可欠だからです。 インプラント治療は、インプラント体を埋入してからあごの骨に結合するまでに(多くの因子・条件に左右されますが)おおむね1~4か月かかります。インプラントの改良により、この期間は徐々に短縮してきていますが、それでもこれだけ時間がかかるのにはわけがあります。 インプラント治療は、チタン製のインプラント体とあごの骨がガッチリと結合してはじめて機能しますが、この結合は接着材でつけたり部品をはめ込むのではなく、骨の生体反応によるものなのです。つまり、インプラント治療を成功させるには、骨の自然治癒力を見守りじっくりと待つことが不可欠です。治療に時間がかかるのはそのためです。 ※参考書籍 |
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Q105 | 歯ならびがいいとどんないいことがあるのですか? |
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A105 | 1.歯みがきがラク歯並びが悪いと歯ブラシがなかなか届かず日常の歯のケアはたいへん難しいものです。 歯並びを改善するとむし歯や歯周病の予防にもなります。歯並びにデコボコがないと歯ブラシの毛先が届きやすくお掃除がラク。その分むし歯菌や歯周病菌がひそむプラークを取り除きやすく、歯石もつきにくいのです。 歯並びが悪く掃除がたいへんだとむし歯や歯周病になるリスクが高まってしまいます。とくに、歯周病が進行すると歯が動いてしまうため、さらに歯並びが悪くなってしまうことも少なくありません。
2.噛み合わせがよいと歯の寿命も長持ち歯は本来、馬蹄型に並んで噛む力を受け止め、バランスよく調和しています。噛み合わせがよいと、かたよった力がかからないため、力によって歯が傷んだり、治療した歯が壊れたりするリスクがグンと減ります。噛み合わせがお口の健康に与える影響は大きいのです。
3.発音しやすい舌やくちびるの動きが妨げられないので、発音がしやすくなります。主にサ行、タ行の発音に影響します。
4.しっかり噛めると胃腸にいい噛み合わせが悪く、前歯で噛み切れなかったり、奥歯でしっかり噛めなかったりすると、食べ物を十分噛まずに飲み込みがち。長い間には、胃腸への負担が大きくなってしまいます。
5.自浄作用でお口のなかがきれいに歯並びにデコボコがなく、くちびるや舌、頬が歯列にフィットしていると、活発な筋肉の働きで食べカスが押し出され、唾液に流されて口のなかに溜まりにくくなります。お口が本来持つ自浄作用が効果的に発揮されるので、当然むし歯や歯周病のリスクが低くなります。
6.笑顔がはなやかに口もとに自信があると、自然と笑顔が明るくはなやかになります。歯並びをキレイにすると、見た目が美しくなるばかりではなく心まで笑顔にしてくれます。 一見きれいな歯並びに見えても前歯のせいで口もとが出ているかたは案外日本人には多いのです。こういう方も矯正をすると、横顔の印象がすばらしく変わります。 健康的で若々しい印象は美しい歯並びから!
7.補綴治療との連携クラウンやブリッジ、インプラントで歯の修復を行う際、歯並びが障害となってしまい治療のできないことがあります。そうしたときには治療中の歯科医からの依頼で歯科矯正専門医が連携をとり、治療しやすい歯並びに矯正します。こうした他科との連携も歯科矯正専門医の重要な仕事です。
8.外科も併用して噛めるお口に矯正装置による治療と外科手術による治療を併用し、歯並びとともに噛み合わせの治療を行って本来そうあるべき噛めるお口を創るための治療を行うのも歯科矯正の重要な仕事です。
※参考書籍 |
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Q106 | 先日はじめて部分入れ歯をつくりました。でも、うまく入れられないし違和感にもまだ慣れなくて使っていません。ほんとうは使ったほうがいいんですよね? |
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A106 | 入れ歯は、慣れるまでたしかに努力が必要ですよね。でも、使えるようになると、噛めるし、しゃべりやすいし、お顔のシワさえもとってくれるんです。ぜひ使っていってくださいね。 入れ歯の使い方のコツ1.「はめる」「外す」の練習をしましょう入れ歯が出来上がったら、「はめる」「外す」の練習をしましょう。歯科医院でやり方を教えてもらい、自分でも何度かやってみてください。無理に入れると、歯や歯ぐきを傷めたり、部分入れ歯のバネがゆがんではめにくくなってしまうことがあります。慣れるまで難しいかもしれませんが、練習を重ねましょう。 2.試運転と調整の期間が必要です入れ歯を使いこなすには、慣れるための期間をとることが大事です。とくに最初の2週間程度は、試運転だと思って過ごしましょう。最初はベロや頬を噛みやすいので、やわらかいものを食べ、1~2週間使ったら、歯科医院で使い心地を伝えて微調整してもらいます。この微調整がとても重要。調整のため何度か通院をお願いします。 3.お手入れ法や保管法をおぼえましょうお口の中で使っていると、入れ歯も自分の歯と同じように汚れます。入れ歯に付くプラーク(歯垢、最近のかたまり)を放っておくと、入れ歯が細菌の巣になってしまうので、清潔を保つためにお手入れ法をマスターしましょう。また、入れ歯がゆがんだり傷んだりしないような保管法もだいじです。大切に扱っていきましょう。 4.何年かに一度は補修が必要です入れ歯は、使っているうちに歯がすり減りますし、プラスチックの床(歯ぐきに触れる部分)にヒビが入ったり、バネがゆがむこともあります。また、時間が経つと患者さんご自身のあごの骨の形や歯の位置も少しずつ変わってきます。そこで、定期的に入れ歯の割合をチェックしてもらい、必要に応じて補修してもらいましょう。 ※参考書籍 |
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Q107 | やっと新しい入れ歯ができました。なのに、また何度か調整のために通う必要があるそうです。なぜなのですか? |
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A107 | どんな名人のつくった入れ歯でも、調整は必須です。実際に使ってみると、入れ歯に圧迫された歯ぐきは痕がつき、微妙に形が変わります。微妙なキツさなどは、実際に使ってみないとわからないものなので使っていきながらの最終調整がとても大事なんです。 ※参考書籍 |
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Q108 | この入れ歯を使って3年になります。ずっと快適に使ってきましたが最近ガタつきを感じます。どこも壊れていないように見えるんですが・・・なぜでしょう? |
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A108 | 気づかないうちに、人工歯がすり減ったり、細かいヒビが入っていることも。また、患者さんのお口の変化が原因の場合もあります。まずは、歯科医院で診てもらい不具合が拡大しないうちに修理してもらいましょう。 ※参考書籍 |
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Q109 | ホワイトニングの効果はいつまで? |
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A109 | 患者様の習慣や食生活によって個人差があります。 一概には言えませんが半年~1年で後戻りがおこります。 もし気になるのであれば、再度ホワイトニングをオススメします。 1回目より2回目のほうが短期間で白くなります。 |
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Q110 | 入れ歯が壊れてしまったのですが・・・ |
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A110 |
入れ歯は、何らかの衝撃を受けると壊れてしまうことは珍しくありません。壊れ具合にもよりますが、ある程度まで修理できるので、破片を持参して歯科医に相談してください。 入れ歯が壊れると、瞬間接着剤などを使って自分で直そうとする人がいますが、これは禁物です。一時的に修理できても、すぐに壊れてしまいます。また部分入れ歯のクラスプがゆるくなったので、自分で調整しようとする人がいますが、これも避けるべきです。こうした自己流の修理では十分なことができず、結局、歯科医院へ修理を依頼することになります。その場合は、修理期間も長くなり、費用もかさみます。 通常は修理期間として1~2日かかるかもしれませんが、当医院は技工士が常勤していますので1~2時間で修理が可能です。ヒビが入ったり、割れたりした時は必ず来院されて下さい。 ※参考書籍 「入れ歯名人」 田中 久敏 監修 海苑社 河口 |
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