治療内容・方法について
Q81 | 歯が抜けても、入れ歯を作らないで済ますことはできますか? |
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A81 |
抜けた歯の部分をそのまま放置しておくと、さまざまな問題が生じます。 |
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Q82 | MTMって、口全体の矯正とどこがちがう? |
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A82 |
おもに1本の歯にねらいをしぼって動かしていく治療です。口全体の矯正よりも小規模に時間をかけずに行います。歯の治療や歯周炎の治療にたいへん効果の高い治療です。 |
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Q83 | 新しい入れ歯を入れた直後はどんなことに注意すればよいでしょうか? |
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A83 |
新しい靴を履いたときには靴ずれが起きやすいように、作ったばかりの入れ歯も、慣れるまでにある程度の時間がかかります。新しい入れ歯を入れたときに注意しなければならないのは、「食べ物」です。できるだけ軟らかい食べ物から、徐々に硬い食べ物に移行していくとよいでしょう。当初は固形物を避け、おかゆのような流動食を食べてください。仮に固形物を食べるにしても、十分に煮込むなど、できるだけ軟らかくなるように調理しましょう。また、食べ物を小さく切って食べましょう。食べ物の形状にも注意が必要です。麺類は軟らかいのですが、入れ歯を入れてすぐの食品としては不向きです。麺類は細長いので、慣れるまでには時間がかかるからです。 |
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Q84 | 入れ歯を入れると痛いのは合っていないからでしょうか? |
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A84 | 「入れ歯を入れると痛い」という訴えは、とても多くあります。入れ歯の痛みには、さまざまな原因があります。その1つは噛み合わせが悪く入れ歯が動くと、特に食事のときに痛みがひどくなるというものです。歯ぐきが本来の形から変形していて、噛み合わせのときの圧力をうまく分散できないという場合もあります。あるいは歯ぐきがやせているなど、口腔内の構造が入れ歯を不安定にし、痛みの原因となっている場合もあります。ほかにも粘膜と接する入れ歯の部分が滑らかでなく、ザラザラしているために痛むこともあります。これは、入れ歯を十分に研磨していなかったことが原因です。 |
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Q85 | 入れ歯がゆるくなった気がするのですが・・・ |
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A85 |
入れ歯は長年使っていると、本人の口腔の状態が変化して合わなくなります。入れ歯がゆるくなった最も多い原因は、顎の骨が減り、歯ぐきがやせてきたことです。この場合、やせた程度によって対処法も変わってきます。 歯ぐきがそれほどやせていなければ、入れ歯の内側に同じ材料を裏打ちして適合をよくし、調整することができます。歯ぐきが相当にやせていれば、新しい入れ歯を作ったほうがよいでしょう。 また、長く使っている入れ歯は、噛み合わせのバランスが崩れてきます。そのため入れ歯がすり減ったり、金具が壊れたりして、ゆるくなる場合もあります。歯ぐきがやせることと、入れ歯がすり減ることが同時進行し、ゆるくなってしまうことも少なくありません。 ゆるくなった入れ歯を安定させる方法として、入れ歯安定剤を使っている人もいます。しかし入れ歯安定剤を長期間利用すると、歯ぐきに不均等な圧力がかかって顎の骨が吸収してやせたり、口内炎になったりするなどさまざまな問題があります。 |
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Q86 | 義歯洗浄剤の使用にあたって、ガラスコップのような食器を使ってもよいですか? |
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A86 | 要介護高齢者のなかには、義歯洗浄剤を食物や内服薬と誤って食べたり飲んだりする場合があります。また、義歯洗浄剤の溶解した液体を清涼飲料水と誤認して飲んでしまうことも考えられます。義歯洗浄剤の保管・管理には十分注意し、できれば義歯専用の洗浄保管容器の使用をおすすめします。 |
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Q87 | 入れ歯洗浄剤を使ったほうがよいのでしょうか?入れ歯の正しい洗い方を教えてください。 |
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A87 | 入れ歯を長持ちさせるためには、日々の洗浄がとても大切です。汚れたままの入れ歯を使うと細菌が繁殖し、口内炎や誤嚥性肺炎、感染性心内膜炎などの原因となることもあります。 つまり、日々の手入れが入れ歯を長持ちさせ、においを防ぐことにもなります。またカンジダ症や口内の炎症の予防にも役立ちます。 普段はブラシで洗浄し、2~3日に一度洗浄剤を使うとよいでしょう。洗浄剤を使う場合には、熱湯を使わず、洗浄後は必ず水洗いをしましょう。 ブラシ洗浄入れ歯を磨くときは必ず外して、専用のブラシを使い、流水で汚れを落とします。金具の部分を含め、入れ歯の隅々まで丁寧に磨くことが大切です。このとき歯磨き粉を使ったり、あまり強く磨くと入れ歯を傷つけ磨耗を早めてしまいます。 入れ歯洗浄剤入れ歯の洗浄には、専用のブラシで汚れを落とすほか、入れ歯洗浄剤を使います。入れ歯にはその構造上、ブラシでは届かない部分があります。ブラシだけでは落ちない汚れもあります。 こうしたことを避けるために、入れ歯洗浄剤を使うことは意味のあることです。洗浄剤とブラシによる洗浄を併行することで、より高い効果を得ることができます。 ただし、あまり洗浄力が強い洗浄剤は、入れ歯の素材を痛めてしまいかねません。さまざまな入れ歯洗浄剤が市販されていますが、その成分と効果をよく確認して購入しましょう。 入れ歯の素材によっては洗浄剤の成分の影響で、変色してしまうこともあるので注意が必要です。 入れ歯の保管洗浄した入れ歯は、乾燥しないように水の中に入れておきましょう。
※参考書籍 「入れ歯名人」 田中 久敏 監修 海苑社 |
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Q88 | 義歯の清掃は毎食後必要なんですか? |
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A88 |
不潔な義歯には、多くの微生物(誤嚥性肺炎・日和見感染症・心内膜炎起炎菌、MRSA、カンジダ菌、など)が存在します。免疫力の低下した高齢者にとって清掃不良の義歯は、生命を脅かすものになりかねません。義歯が汚れたままになっていると、微生物が繁殖しやすい環境になり、活発に活動するようになり、状況は悪くなるばかりです。 したがって、毎食後の口腔ケアの一環として義歯の清掃は必要不可欠なのです。視力の低下した高齢者には、鈎歯や孤立歯の周囲が不潔な場合が結構ありますので注意して下さい。 特に就寝時は、特別な場合を除いては義歯を外して清掃後、水に浸けておいた方が良いでしょう。また、定期的に義歯洗浄剤を使用することもお勧めします。 睡眠時は口腔内が乾燥し、微生物が繁殖しやすい環境となります。寝る前に水を飲むなどして唾液の分泌を促しましょう。ブラッシングのときに歯ブラシで歯ぐき・唾液腺をマッサージすることも唾液の分泌に有効です。電動歯ブラシの中には振動でマッサージ効果があるものもありますが、正しく使用しなければ粘膜の損傷など悪影響を及ぼすことにもなりかねません。歯科衛生士が磨き方のクセなどでうまく磨けていないところのチェックや患者さんひとりひとりに合ったケア方法を指導しますので、定期検診には必ずお越しください。 |
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Q89 | 寝るとき、入れ歯は外したほうがよいのでしょうか? |
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A89 |
一般的には、入れ歯をしているときは歯ぐきが圧迫されているため、歯ぐきを休めるために外したほうが望ましいといえるでしょう。また、寝ている間に飲み込んでしまう危険性もあります。こうしたことから入れ歯は夜に外して洗浄し、朝に装着するのが普通です。 |
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Q90 | 入れ歯を作るとき、費用はどのくらいかかりますか? |
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A90 |
入れ歯を作るときの費用は、保険適用なのか、自由診療なのかで大きく違います。保険適用の場合、人工歯や義歯床の素材は樹脂に限られます。自由診療の場合は、義歯床の素材としてチタンなどの金属を使うことができます。入れ歯の使い心地も、より精密な治療を行うだけに、自由診療のほうが優れている場合が多いというのが一般的な評価です。 |
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