Question

口腔がんについて知りたいので教えてください。

Answer

口腔粘膜は組織学的に扁平上皮であることから、口腔がんの約90%は扁平上皮癌です。そのほかに唾液腺がん、悪性黒色腫、悪性リンパ腫、肉腫、転移性がんなどが発生します。

口腔は直接見て触れることができるため、比較的容易に異常を発見しやすい部位ではありますが、口腔がんの早期発見は必ずしも満足のいく結果が得られているとはいえません。

その理由として、口腔がんは病変が進行するまでの自覚症状に乏しいことがあり、また、日常の臨床でよく遭遇する歯周病や口内炎などとの鑑別が困難なことが多いためです。

よって、歯周病と診断されスケーリングや抜歯が行われたり、口内炎と診断されレーザー治療やステロイド軟膏の長期投与が行われたのち、がんが進行した状態で発見されるケースも少なくありません。

口腔がんおよび口腔粘膜疾患は、粘膜上皮あるいは粘膜固有層の病的変化によって、色調および形態は変化し、さまざまな臨床所見を呈します。

早期口腔がんの臨床所見は、粘膜の白色変化や紅色変化が主体となり、進行に伴い肉眼的にびらん、潰瘍、肉芽、白斑、乳頭、腫瘤など、さまざまな病態を呈します。

このように、口腔がんの早期発見のためには、色調と形態についてチェックする必要があります。

 

1.色調について

①白色病変

白色病変においては、紅斑が混在している白斑、潰瘍やびらんをともなっている白斑、色調や表面の性状が不均一な白斑、隆起した白斑を認める場合には早期口腔がんを疑う必要があります。

②赤色病

赤色病変においては、鮮紅色のびらん、萎縮病変を呈する場合は、早期口腔がんを念頭におく必要があります。

③黒色病変

黒色病変においては、境界不明瞭な濃い黒褐色や広範囲な病変、および腫瘤や隆起を呈しているような病変は、悪性黒色腫を疑う必要があります。

 

2.形態について

口腔がんは、発育形態により外向型、内向型および表在型に分類されます。さらに口腔がんにおける特徴的な表面性状として、びらん、潰瘍、肉芽、白斑、乳頭、腫瘤の6つに細分されています。

 

鷲津邦雄、鈴木邦夫、口腔粘膜がんの早期診断について ―とくに臨床像を中心として―、日歯評論1973;372:13-22.

Symptom Differentiation and Approaches for Oral Precancerous Lesions (Oral Potentially Malignant Disorders)

Department of Oral and Maxillofacial Surgery, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Tokyo Medical and Dental University

 

※参考書籍
 「口腔外科ハンドマニュアル’20 日本口腔外科学会編」 クインテッセンス出版株式会社

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