Question

処方された薬を飲みきる前に症状が改善しました。薬を飲むのをやめてもいいでしょうか?

Answer

たとえ体調が良くなったとしても、自分の都合で薬の服用をやめてしまうと、病気をさらに悪化させてしまう可能性があります。

例えば、細菌感染症にかかり抗生物質を処方された場合、抗生物質を飲むと細菌が死ぬことで数が減って症状も軽く感じるようになります。そこで服用をやめると、生き残っている細菌が再び増えはじめます。この生き残った細菌は、飲んでいた抗生物質が効かない菌である可能性が高く、もう一度薬を飲んだとしても、薬の効き目が以前より弱くなり、一層重い症状につながることになります。

また、アレルギー性皮膚炎などでステロイド系の薬を使用している場合、症状が治まってからといって急に使用をやめると、かえって症状が悪化することがあります。このことを「リバウンド現象」といいます。医師は、このようなリバウンド現象を防ぐために、患者の症状が改善していくのをみながら、薬の量や服用回数を減らしたり、効き目の弱い薬に変更したりして、徐々にやめていく方法をとります。

少しでも早く健康状態に戻るためにも、医師から受けた指示をきちんと守り、薬を正しく飲み切ることが大切です。

 

※参考書籍

 「Newton 2015年8月号」 株式会社 ニュートン プレス

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