来院される前に

Q131 「デブリス」ってなんですか?
A131

残屑ともいいます。歯内療法においては、根管内の汚物、壊死組織のことをいい、さらに、感染根管では根管壁象牙質の一部も含まれます。

※参考書籍
 「歯内療法学専門用語集」
 日本歯科保存学会・日本歯内療法学会 編
 医歯薬出版株式会社

Q132 「アップライト」ってなんですか?
A132

矯正的整直、整直ともいいます。傾斜歯の歯軸を咬合平面に対し垂直に起こすことです。傾斜した歯にスプリングやゴム輪などを用いて歯軸を矯正します。口腔清掃性の改善、側方力などの外傷性因子の除去、垂直性に吸収した歯槽骨の再生などが可能になり、補綴治療も容易となります。前歯部においては審美性も改善できます。

※参考書籍
 「歯周病学用語集」
 日本歯周病学会 編  医歯薬出版株式会社

Q133 「硬化性骨炎」ってなんですか?
A133

骨髄部に多量の骨質が形成され硬化性変化した病変のことです。若年者の下顎第一大臼歯部にみられ、エックス線的に根尖部に限局性の不透過像を認める慢性巣状硬化性骨炎と、中高年者の下顎無歯顎部にみられ、エックス線的にび漫性の不透過像を呈する慢性び漫性硬化性骨炎とがあります。自覚症状はなく、組織学的に線維骨梁や層板骨の新生が著明です。

※参考書籍
 「歯周病学用語集」
 日本歯周病学会 編  医歯薬出版株式会社

Q134 「口腔カンジダ症」ってなんですか?
A134

カンジダ症、カンジダ性口内炎ともいいます。真菌の一種であるCandida albicansによる口腔内の感染症のことです。主として乳幼児、高齢者にみられ、抵抗力低下、口腔清掃不良、不潔な義歯などが原因となります。頬粘膜、舌、口蓋、口唇粘膜に白色、乳白色の点状、帯状、斑状の偽膜を形成します。治療薬にはアムホテリシンB、ナイスタチンなどがあります。

※参考書籍
 「歯周病学用語集」
 日本歯周病学会 編  医歯薬出版株式会社

Q135 「歯肉増殖症」ってなんですか?
A135

歯肉過形成症、歯肉肥大、歯肉増大症ともいいます。歯肉組織のコラーゲン線維の過剰増生による歯肉肥大のことです。遺伝的または特発的に発現するものと薬剤によるものとがあります。薬剤が原因によるものには、フェニトイン(抗痙攣薬)、カルシウム拮抗薬(降圧薬)、シクロスポリンA(免疫抑制薬)があります。プラークコントロールを徹底することで、症状の発現や再発をある程度防止できます。

※参考書籍
 「歯周病学用語集」
 日本歯周病学会 編  医歯薬出版株式会社

Q136 「プロビジョナル固定」ってなんですか?
A136

プロビジョナルスプリントともいいます。主にレジン系材料を使用した治療用の修復・補綴装置による暫間固定、単なる暫間的修復物ではなく、装着している期間に歯冠形態、咬合関係、審美性、固定範囲などを検討して、良好な条件のもとで永久固定のための環境を整えます。

※参考書籍
 「歯周病学用語集」
 日本歯周病学会 編  医歯薬出版株式会社

Q137 「プロビジョナルレストレーション」ってなんですか?
A137

最終修復・補綴装置の装着前に支台歯の保護、咬合・発音・審美性の回復、歯周環境の改善などを目的として装着される治療用の暫間修復・補綴装置のことです。

※参考書籍
 「歯周病学用語集」
 日本歯周病学会 編  医歯薬出版株式会社

Q138 「PCR法」ってなんですか?
A138

ポリメラーゼチェーンリアクション、ポリメラーゼ連鎖反応法ともいいます。歯周病源細菌や生体の遺伝子多型などの遺伝子診断のために用いられる生化学的手法のことです。既知の遺伝子の特定領域をDNA合成酵素と伸長用プライマーを用いて数十万倍に増幅し、アガロース電気泳動あるいはブロッティングやELISA(enzyme-linked immunosorbent assay, 酵素免疫測定)法によって増幅されたDNAを検出する方法です。

※参考書籍
 「歯周病学用語集」
 日本歯周病学会 編  医歯薬出版株式会社

Q139 「根尖部フェネストレーション」ってなんですか?
A139

歯の根の先端(根尖部)が骨から飛び出ている状態のことです。根尖部の頬側が骨に被覆されていない場合、生活歯(神経のある歯)では無症状ですが、失活する(神経のない歯)と根尖部圧痛を感じることがあります。この場合、CTによる診断が有効です。

※参考書籍
 「日本歯科医師会雑誌 2017 VOL70 NO.3」
 公益財団法人 日本歯科医師会

Q140 「サルコペニア」ってなんですか?
A140

サルコペニア(sarcopenia)はギリシア語で「肉」を意味する「サルコ(sarx)」と、「喪失」を意味する「ペニア(penia)」からなる造語です。

つまり、サルコペニアは、筋肉が減少していることを指します。進行性ならびに全身性に生じる骨格筋量ならびに骨格筋力の低下を特徴とする症候群です。筋肉量の低下を必須項目として、筋力または運動能力のいずれかがあればサルコペニアと診断されます。また、加齢に伴う筋肉量の低下と筋力または身体能力の低下が起こることはサルコペニアであり、フレイルの一部と重なります。

※参考書籍
 「健康寿命延伸に寄与する老年歯科医療」
 松風歯科クラブ

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