歯・お口の状態について
Q231 | 神経の死んだ歯が黒く変色しています。白くしたいですが、むし歯ではないし、なるべく削りたくないんです。でも、削って被せものを被せるしかないのでしょうか? |
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A231 | 歯の裏から最小限削るだけでできるウォーキングブリーチという方法がありますよ。 |
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Q232 | つらいアフタをできるだけ防ぎたいです。どんなことに気をつけたらよいですか? |
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A232 | いちばん大事なのは体力の維持、そして、お口の清潔を保つことです。 |
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Q233 | 歯槽膿漏時、磨きすぎか、治って健康に近づいているのか分かる方法はありますか? |
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A233 |
露出してきた根を見てください。 磨きすぎなら歯の一部分だけ、多くは前歯の唇側だけが、根の露出を起こします。対して、治ってきているのなら、歯のぐるり全面、根が露出してきます。さらに具体的には、歯間乳頭はそのままに盛り上がっている(磨きすぎ)か、歯間乳頭も縮んできている(治ってきている)かを見てください。 歯の全面、根が露出してきているのなら、磨きすぎの心配はまったく要りません。
※参考書籍 |
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Q234 | 私は、口内炎ができやすいのですが、こういうふつうの病気と、口腔がんを見分けるコツってありますか? |
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A234 | 口腔がんの特徴は以下のものがあります。
※参考書籍 「nico 2012.4 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q235 | ある歯科医院に行って“歯磨きをするとよく出血するのですが”というと、悪い血はどんどん出してしっかり磨いてくださいと言われました。本当ですか? |
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A235 |
出血は、血管が破れたということです。 動脈なら血管内の圧力が高いため血が外へ出るだけです。しかし、毛細血管や静脈だと、血圧は無いに等しく、出血時に周囲から血管内にバイ菌が入ってくる可能性があります。 口の中は細菌でいっぱいです。特に膿漏部分は歯根と歯肉がはがれ、ポケットと呼ばれる狭い空間が出来ていて、中に歯槽膿漏の原因菌と考えられる嫌気性菌がたくさん詰まっています。 歯ブラシでこすると、血管を順に圧迫し、血液を一方に押し流していきます。ブラシが通過して血液がなくなった部分は、真空(陰圧)になります。近くに穴があれば、そこから中へ物質が入り込みます。物質にはバイ菌がたくさん含まれますので、出血時のブラッシングは、バイ菌を吸い込ませて大変危険です。 このように、出血時に、ブラシの先で血管内を陰圧(周囲より圧力が低い状態)にして、バイ菌を血管内に揉みこむのは、悪い影響を及ぼす可能性が極めて濃厚です。 出血に構わずに磨き続け、それが成功して悪影響も現れず歯ぐきがよくなっていく患者さんも多いですが、これらは歯槽膿漏の進行のまだ浅い、若くて症状もひどくない人が中心でしょう。また、出血は全身への悪影響をもたらすこともあり得ます。 症状がどのくらい進んでいるかは、患者さんには正確にはわかりませんので、歯科医院に行き、診察を受けて進行度をチェックしてもらいましょう。
※参考書籍 |
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Q236 | 前歯を失ってしまいました。大ショックですが、せっかく治すならきれいな前歯にしたいのです。どういう治療法がありますか? |
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A236 | 実例をあげてみましょう。 1.インプラント治療クラウンが被せてあった歯の歯根が破折!しかたなく抜歯しました。 2.ブリッジ治療左側の側切歯の歯根が破折!抜かなければなりません。 ※参考書籍 「nico 2008.1 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q237 | 口内炎ができて、痛みがあるときは? |
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A237 |
口内炎の時にできる白いできものは粘膜の潰瘍です。口の中の粘膜は、新陳代謝で新しく入れ替わるので、口内炎も普通は1~2週間我慢していれば自然に治ります。しかし、再発もしやすく、同時期に何個もできてしまうこともあります。直接の原因は不明ですが、誘因としては、栄養の偏り、特にビタミンB2、B6、B12、ビタミンCの不足、睡眠不足、過労などがあげられます。 |
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Q238 | 歯ぐきが赤いまだらのようになっていますが、大丈夫でしょうか? |
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A238 |
歯ぐきが健全なら全面ピンク一色で、まず「まだら」はありません。 粘膜部のような「濃い赤」が、歯肉にまだらに現れたら、「病気」の印です。腫れている状態です。歯肉の「赤まだら」を探すと、再発や症状後退を早期に発見する手掛かりになります。 他にも、次のようなまだらがあります。 赤紫まだらポケット内部でバイ菌が増殖して炎症が進んで広がり、急性症状が起こった結果、歯ぐきは赤紫色に腫れます。最大の警戒が必要です。歯肉膿瘍となり「白まだら」も発生します。 白まだら歯肉膿瘍の頂上は、ときに白く膿がたまることがあります。その周囲はひどい「赤紫まだら」になっています。 真紅まだら歯肉膿瘍ほどはっきり腫れなくても、歯肉に隠れた歯石が中心となり、歯との境目の歯肉が一部分、ひときわ鮮やかに真っ赤に発色することがあります。周りが腫れていても、そこは真紅に彩られて目立ちます。この発色は必ず歯に接して発生します。歯肉膿瘍と同様か、場合によってはそれ以上に警戒しなければなりません。 黒まだらごくまれに健全でも歯肉が黒いまだらになった人がないことはありません。しかし「黒まだら」のほとんどは体質ではなく、歯槽膿漏のためです。体質の黒まだれはごくまれで、この場合は他の兆候によって健全とすぐわかります。他にも、金属イオンが原因の「黒まだら」もあります。 各種のまだらは、金属による黒まだらを除いて、すべてブラッシングで膿漏が治っていくにつれ、順調に消えるものです。まだらを「膿漏の指標」として、退治に励んでください。
※参考書籍 |
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Q239 | 被せものの境目の色を改善する方法はありますか? |
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A239 | 「被せものをやり替えるのはたいへんだし…」と二の足を踏んでいるかたにおすすめなのが、コンポジットレジンを使って被せものの境目の変色を覆い隠す治療法。地味なわりに高度なテクニックが必要な難しい治療ですが、ニーズは高く今後広まっていくと思います。 |
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Q240 | ブリッジが脱離したのでもっていきました。カリエスもないのに、このブリッジは歯の状態が悪くもたないと言われました。なぜでしょうか? |
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A240 | 1.支台歯がこんな状況ではないですか?
2.歯がなくなってブリッジを入れるまでに間があいてしまい、奥の歯が傾いていませんか? 3.根っこが短いかもしれません 4.歯根の形態にも影響します
※参考書籍 |
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