Question

35歳の男性ですが、就寝中、上の歯の激痛で目が覚めてしまいます。1か月前から毎日、就寝中に左側上顎大臼歯部の根の奥と眼の奥を中心に顔面頬部に激痛が走り、飛び起きる日が続いています。痛み止めを飲んで1時間ぐらいすると少しずつ治まってきます。一昨年も同じ季節に同じような痛みが生じて耳鼻科を受診しました。とくに異常はないと言われ、1か月くらい続いて治まりました。今回は歯が原因ではないかと思って、かかりつけ歯科医を受診しました。歯を抜いてしまいたいほどに痛いのですが、日中はほとんど痛くなく、食事は通常通りできます。原因は何ですか?

Answer

このような場合、上顎洞癌、脳腫瘍、歯髄炎、上顎洞炎、群発頭痛、急性根尖性歯周炎、特発性歯痛などが疑われます。

本症例では、

  1. 毎年、同じ季節に再発する傾向がある
  2. 夜間、激痛で飛び起きる(のたうち回るような激痛という表現がしっくりくる)
  3. 日中にも生じることがある
  4. 痛みの範囲が一側性で、側頭部、顔面頬部、目の奥、歯の奥に感じられる
  5. 15分から180分続く激痛である
  6. 鼻づまり、鼻漏、眼瞼浮腫、前額部発汗などの自律神経症状を伴う
  7. 痛みが治まると、まったく症状がなくなる
  8. アルコール摂取を止めると疼痛が軽減、出現しない
  9. 1か月くらいで自然消退する

などの状態から、「群発頭痛」と思われます。群発頭痛の好発年齢は30歳代であり、男性に多いですが、女性にも生じます。

 

他の疼痛と群発頭痛の比較については、下記の表を参考にしてください。

 

不可逆性歯髄炎
(歯髄の虚血・壊死)

群発頭痛 三叉神経痛
痛みの性質 拍動性 えぐられる、突き刺される、焼ける 電気ショックのような、ズキンとするような、突き刺すような
、または鋭い
痛みの強度 さまざま 重度~極めて重度 激痛
痛みの頻度 刺激のたび 1回/2日~8回/日 繰り返す
持続時間 数分から数時間あるいは持続性 15~180分 数分の1秒から2秒間
誘発因子 温(熱)刺激 飲酒 トリガーゾーンの触刺激(非侵害刺激)
緩解因子 冷刺激 なし なし
関連症状

定位が悪い

関連痛

  1. 頭部自律神経症状
  2. 結膜充血または流涙(あるいはその両方)
  3. 鼻閉や鼻漏(あるいはその両方)
  4. 眼瞼浮腫
  5. 前額部および顔面の発汗
  6. 縮瞳または眼瞼下垂(あるいはその両方)

顔面筋のチック

不応期がある

 

 

※参考書籍
 「臨床現場で役立つ“痛み”の教科書 vol.45 No.672」
 株式会社デンタルダイヤモンド社

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