一般歯科知識

Q1 歯医者さんは痛くなったら行けばいいですか?
A1

痛みのないときから通うのが◎です。

「痛くなければ歯医者さんに行かなくていい」と考える方も多いのですが、実は、むし歯も歯周病も、その進行具合を痛みで判断することはとても難しいのです。

むし歯で痛みが出るのは、歯に穴があいてからしばらくの間だけ。炎症で神経が死ぬと、圧下していても痛みは消えてしまいます。また、歯周病は痛みなく進行し、痛むころには手遅れで、治療をしても歯を救えないケースも少なくありません。

そうならないために大切なのが、定期的な歯科受診。プロの目でお口の状態をチェックしてもらうことで、むし歯や歯周病の兆候が速めに見つかりますし、それを改善するための対策や指導もしてもらえます。

痛くなる前から通って、トラブルの芽を事前に摘めれば安心ですね。

※参考書籍 「nico 2017.5 クインテッセンス出版株式会社」

Q2 歯ブラシだけでお口のお手入れは完璧にできますか?
A2

歯ブラシだけでは、絶対に磨けない場所があります。

歯ブラシ1本でお口のお手入れは完璧にできるかというと、残念ながらそうではありません。歯と歯の間(隣接面)、歯周ポケットの奥など、いくら磨き方が上手でも歯ブラシの毛先が届かない場所があるからです。

とくに隣接面は、むし歯や歯周病のリスクが高いところ。ツルツルした歯面はもともとプラークがたまりにくく、むし歯のリスクが低い場所なのに対し、隣接面は歯ブラシが届きにくくプラークもたまりやすいのです。

歯ブラシだけでは磨けない場所をきれいにするには、デンタルフロスやタフトブラシ、歯間ブラシをセルフケアに取り入れるのに加え、歯科医院で定期的に歯のクリーニングをしてもらいましょう。毎日の歯磨きで取り残した汚れも、しっかりと落としてもらえます。

※参考書籍 「nico 2017.5 クインテッセンス出版株式会社」

Q3 歯みがき剤はどれも似たようなものですよね?
A3

むし歯予防のためには、ぜひフッ素(フッ化物)配合のものを選びましょう!

ドラッグストアや歯科医院に並ぶ歯みがき剤。「どれも同じだ」と言う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、むし歯予防のためにはぜひフッ素(フッ化物)配合のものをお選びください。

実際、子どものむし歯はフッ素入り歯みがき剤の普及にともない激減し、今では12歳児では1本ほどになりました。もちろんフッ素は大人にも効果的です。

なかでも歯科医院の歯みがき剤は、むし歯予防効果が確認されているフッ素濃度が配合され、濃度もきちんと明示されています。歯みがき剤選びに迷ったときは、ご自分にあったものを歯科医院で選んでもらいましょう。

※参考書籍 「nico 2017.5 クインテッセンス出版株式会社」

Q4 削って詰めた歯はもうむし歯になりませんよね?
A4

 詰め物・被せ物をした歯こそ再発に注意しましょう!

削って詰めた歯は、「これでもう治った」と安心しがちですが、歯と詰め物との境目にプラークがたまると、そこから新たなむし歯ができてしまうことがあります。

歯科ではこれを「二次う蝕(むし歯)」と呼んでいます。歯科医師がうまく詰めても、人工物である詰め物や被せ物と天然歯はまったく違うものでできているので、ミクロの目で見るとどうしてもいくらか段差ができ、そこに細菌がくっつきやすいのです。

詰めた歯、被せ物をした歯は、いつも気にかけてよく磨くこと。そして、新たなむし歯ができていないか歯科医院で定期的にチェックしてもらいましょう。

※参考書籍 「nico 2017.5 クインテッセンス出版株式会社」

Q5 インプラントを入れたから、歯周病はもう大丈夫ですよね?
A5

そんなことはありません。インプラントも“歯周病”になります!

インプラントには歯周病の心配はない」。そんなふうに思われるかもしれませんが、じつはインプラントも“歯周病”になります。

“インプラントの歯周病”は「インプラント周囲炎」と呼ばれ、歯周病が歯石やプラークが原因で起きるのと同様に、インプラントの周りに歯石がつきプラークがたまると炎症が起こります。やっかいなことに自覚症状が出にくく、膿が出るなと気づいたときには重症化しているケースが多いのです。

せっかく入れたインプラント。長持ちさせたいですよね。それには、治療が終わったからも歯科医院で定期的にチェックを受け、クリーニングしてもらうのが一番です。

※参考書籍 「nico 2017.5 クインテッセンス出版株式会社」

Q6 保険点数とは?
A6

保険点数とは、保険で治療をする際に「この治療は何点」と国によってあらかじめ決められている点数の事です。
保険点数は「1点=10円」ですが、患者さんが支払う金額は「点数×10円×保険の自己負担率」となります。
(例)200点、3割負担の場合
   200点×10円×3割=600円

保険点数があらかじめ決められているということは、どこの歯科医院でも料金が同じという一方で、治療が上手でも下手でも料金は同じということにもなります。

Q7 なぜ毎月保険証の提示が必要なの?
A7

月に一度保険証を提示することは、保険料のムダ使いを減らすことにつながります。
例えば、転職して社会保険や国民健康保険に変わったり、退職後、任意保険になったりと、保険証が変わることがあります。
保険証を提示されないと保険証に変更があることなどが分かりませんので、一箇所でも間違いがあった場合、レセプト(保険者への請求書)が医療機関に戻ってきてしまいます。その際の問い合わせや書類のやりとりにかかる費用は皆さんが支払う保険料でまかなわれています

皆さんにスムーズに、安心して診療を受けていただくために、保険証の提示はとても重要です。ご協力よろしくお願いします。

倉岡

Q8 歯磨きは1日何回、何分したらよいですか?
A8

1日2回は最低でも磨いてください。最も大切なのは、夜寝る前に磨いてお口の中をキレイにすることです。
1回の歯みがきに何分という決まりはありませんが、磨き残しがないようにお口の中の磨く順番を決めるといいですね。

また、磨くタイミング(食後の歯磨き)として食後すぐより30分後に磨くといいでしょう。食後30分間は「お口の中を洗ってください」と脳が指示を出し、だ液の分泌がよいからです。

Q9 インフォームドコンセントって何ですか?
A9

日本語では「説明と同意」とも言います。受けようとする医療行為について、その目的や方法、予想される結果や危険性など、患者さんが十分な説明を受け、その上ではじめて同意するという意味です。インフォームドコンセントの主なチェック項目をご紹介します。

1. 病名や症状を的確に説明してくれるか。
2. 治療や処置の内容について的確に説明してくれるか
3. 考えられる別の治療法について的確に説明してくれるか
4. 複数の治療法がある場合、なぜその治療法がよいのか的確に説明してくれるか
5. 治療を行うときのリスクや副作用について的確に説明してくれるか
6. それぞれの治療法の成功率について的確に説明してくれるか
7. 治療に必要な検査の目的と内容について的確に説明してくれるか
8. 治療を受けなかった場合、どんな結果になるか的確に説明してくれるか
9. 治療に要する費用および期間について的確に説明してくれるか

※参考書籍 「入れ歯名人」 田中 久敏 監修 海苑社

Q10 「総合病院」、「大学病院」、「かかりつけ歯科(歯科医院・デンタルクリニック)」の違いって何?
A10

歯に痛みがある時や口腔内に違和感がある場合、皆さんがまず受診すべき医療機関は「かかりつけ歯科」です。「かかりつけ歯科」がない方は、ご自宅や学校・職場等の近くにある通院しやすい歯科医院を受診し、そこを「かかりつけ歯科」とするのがベストでしょう。たいていの歯科疾患は「かかりつけ歯科」で治療することができます。

「かかりつけ歯科」で治療が困難な症例(一般の歯科では治療が難しい疾患、持病が多くて医科との連携が必要な場合、全身麻酔が必要な症例など)は、「総合病院」または「大学病院」の口腔外科を受診することになります。その場合は「かかりつけ歯科」で紹介状(診療情報提供書)を書いてもらい持参しましょう。受診までの経過や「かかりつけ歯科」での治療内容などがわかり、治療を速やかに開始することができます。

かかりつけ歯科について詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
なぜ、「かかりつけ歯科医」のいる人は長寿なのか?

お探しの情報は何ですか?

関連記事

このページを見た人は以下のページも見ています