Question

ブラケットは唇側に張ったものと舌側に張ったものとどちらが不快ですか?

Answer

ある論文では、「舌側矯正装置を装着後に患者の57~76%が舌の痛みや線維質の食べ物の咀嚼が難しいこと、sやtの発音が難しいこと、歯磨きが難しいことを訴えていた。この割合は唇側のエッジワイズ装置を用いて治療中の患者よりも有意に高く、患者の20~44%はこうした不快感を高レベルで経験していた。不快感は時間とともに徐々に減少したものの、患者の2~46%は舌側矯正装置の除去時まで続いた。」と報告されています。

後ろ向きアンケートによる成人患者の舌側矯正装置使用時における不快感の調査
Miyawaki S, Yasuhara M, Koh Y.. Am J Orthod Dentofacial Orthop 1999;115(1):83-88.

他の論文では、「LI群において発音障害が最も深刻な問題であった。LA群の全患者とLIの患者の76.7%では問題が治療開始30日後に解決されたが、LI群の23.3%は3ヵ月の治療期間後も発音に問題を抱えていたと報告された。最大適応期間でさえ、LI群(90日)ではLA群(30日)よりも長かった。この研究の一般的評価では、初期の不快感のある時期の後、わずか一部(10%)の舌側矯正患者が治療による何らかの障害を訴えたことが示唆された。」

患者の不快感:舌側矯正装置と唇側矯正装置の比較
Caniklioglu C, Oztürk Y.Angle Orthod 2005;75(1):86-91.

※参考書籍
 「矯正歯科のための重要16キーワードベスト320論文」
 監修 小野 卓史/小海 暁
 クインテッセンス出版株式会社

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