Question

糖質制限が糖尿病や歯周病に効果があるって本当ですか?

Answer

糖尿病と歯周病は深い関係性があります。

最近では、糖質制限がこれらに有効であると言われています。

糖質制限について下記にまとめましたので、これまで考えられていた「カロリー」との違いも含め、正しい知識を身につけましょう。

■栄養学の常識は実は間違い

糖尿病に関して、これまでは次のように言われていました。

1.脂肪は体に悪い = 糖質、炭水化物は体によい
2.カロリーをたくさんとると太る = カロリーを減らすとやせる
3.コレステロールは体に悪い = コレステロールが多い食品は食べるな
4.和食は健康によい = 洋食は健康に悪い
5.和食が長寿のもとである = 洋食がメタボ、糖尿病のもとである

 

これらの説から導かれることとして、「炭水化物を60%、脂肪を20%、タンパク質を20%」の食事がバランスがいい食事と決めてしまい、全てこの枠で決めるのです。

しかし、これは「糖質制限を推奨する」という食事法から見れば、「強制糖質過剰摂取食」となってしまいます。

この食事バランスにはエビデンス、根拠はあるのかというと、じつは日本糖尿病学会でも、これには根拠がないということを認めています。

■糖尿病にとっての白米

お米はのど元過ぎたら砂糖と同じ」と言ったら、びっくりしますか?

栄養学的には、お米は砂糖と同じなのです。お茶碗1杯のご飯を150gとしますと、糖質量は55gで、これは角砂糖に換算すると17個分にあたります。

そういって説明しますと、拒否反応を示す方が多いことは、よくわかっています。

でも、これが真実です。

従来の糖尿病治療は、ごはんを食べ、砂糖をとって、薬を使え、ということです。

しかし、薬は使わなくとも、食事を「カロリー」ではなく「糖質量」で管理すれば血糖値は管理できるのです。

■糖質制限で食べてよいもの、注意すべきもの

肉類

食べてよい食品 牛、豚、鶏、羊、加工品
要注意食品   味付け缶詰

魚介類

食べてよい食品 魚、貝、甲殻類など
要注意食品   練り製品、佃煮など

乳製品

食べてよい食品 チーズ、バターなど
要注意食品   牛乳、ヨーグルトなど

※注意食品なし

豆類

食べてよい食品 大豆(ゆで)、大豆製品
要注意食品   きな粉、小豆など

野菜類

食べてよい食品 葉物など
要注意食品   かぼちゃ、にんじんなど

種実類

食べてよい食品 クルミ、ごまなど
要注意食品   栗、アーモンドなど

キノコ類

※注意食品なし

藻類

食べてよい食品 のり、わかめなど
要注意食品   佃煮類

調味料

食べてよい食品 醤油、みそ、塩、酢など
要注意食品   ソース、ケチャップなど

油脂類

※注意食品なし

嗜好飲料

食べてよい食品 焼酎、コーヒーなど
要注意食品   清酒、ビールなど

穀類・いも類

食べてよい食品 こんにゃく
要注意食品   米、小麦、いも類など

果実類

食べてよい食品 アボガド
要注意食品   果実全般、ジュースなど

菓子類

食べてよい食品 -
要注意食品   糖の入った菓子類

■糖質制限の効果

糖質制限は次のような様々な疾病・症状に対する治療法として確立されつつあります。

てんかん、アルツハイマー病、がん、糖尿病、肥満、メタボ、アトピー、アレルギー疾患、歯周病、認知症、加齢による変化への応用

とくに、1日15g以下の糖質制限食は「スーパーケトジェニック(ケトン食)」と呼ばれ、注目されています。

※参考書籍
 「ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか」
 宗田 哲夫  株式会社 光文社

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