治療内容・方法について
Q451 | 使い残しのヒアルロン酸シリンジを他の人に使い回す事はありますか? |
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A451 | 決してしません。注入療法用のヒアルロン酸は粘稠度が高く、血液の逆流はあり得ません。 |
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Q452 | 加藤先生は歯内治療でマイクロスコープを使われるようですがマイクロスコープを使う治療は保険外診療、自費になりますか?その場合、おいくら程でしょうか?その金額が自分には高い場合、保険治療のみで歯内治療をしてもらう事は可能でしょうか? |
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A452 |
マイクロスコープを使った歯内療法は時間がかかり保険ではまかなえませんので、自費とさせていただいております。 |
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Q453 | ファイバーポストは審美治療に使うととてもきれいでよいと聞きました。なぜ審美治療にピッタリなのですか? |
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A453 |
ファイバーポストは光を通すのでオールセラミッククラウンの治療などが一段と自然な印象になります。また、グラスファイバーなので腐食せず、歯ぐきの黒い変色が起きません。
※参考書籍 「nico 2016.5 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q454 | ヒアルロン酸注入を繰り返したせいで皮膚がたるみませんか? |
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A454 |
そのようなことはありません。注入する量が多くなりすぎないように厳重に注意しておりますので、皮が伸びきってしまうほど入れることはありません。 |
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Q455 | 出張などでよく飛行機を利用するのですが、搭乗手続きの金属探知機に部分入れ歯の金具は反応しますか? |
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A455 |
保安検査の門型金属探知機はある一定の分量を超える金属類を身につけていると(持っていると)反応する設定になっています。 河口 |
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Q456 | 根っこの治療の途中だけど何でそんなに時間がかかるの?1度でパパッと終わらせるわけにはいきませんか? |
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A456 | 根っこの治療は細菌に対して様々な配慮が必要ですごく時間がかかります。 小さな歯のなかの細い管をきれいに掃除するのはなかなか難しい処置です。 治療中はウミを出す為にフタをしない場合もありますが、大体は薬がこぼれないように仮のフタをしています。 将来に向け歯を残すために通院にぜひご協力ください。 ※参考書籍 「nico 2017.6 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q457 | タバコを吸っているけど、インプラント治療は大丈夫? |
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A457 | 喫煙はインプラント治療の大敵です。インプラントを入れると決めたらぜひ禁煙しましょう。「禁煙はどうしても無理」というかたは、せめて術前・術後の数週間、喫煙本数を可能な限り減らしてください。喫煙は、歯ぐきの傷の治りを遅らせ感染のリスクを高めるばかりか、骨の結合を遅らせて知慮の邪魔をします。ぜひご協力をお願いします。 ※参考書籍 「nico 2018.1 クインテッセンス出版」 |
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Q458 | なかなか治らない根っこの病変の原因は何ですか? |
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A458 | 次の4つの原因が考えられます。 1.根管の複雑な解剖学的形態象牙質は血管・神経の周りに形成され、根管の形態が決まります。 2.治療薬に抵抗性を有する細菌Actinomyces属は貧食・破壊作用から逃避 3.治療上の技術的な問題マイクロエンドの有用性 4.全身性疾患との関連糖尿病 ※参考 「下野正基エンドセミナー」 |
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Q459 | 歯周病で歯を失いました。インプラント治療は可能でしょうか? |
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A459 | 可能ではありますが、歯周病は多因子性疾患であり、不良なプラークコントロールだけでなく、喫煙1)や、肥満2)、糖尿病3)などがリスク因子となる生活習慣病の側面を合わせもちます。だからこそ歯周病の治療に際しては、単に原因因子を除去するだけでなく、患者さん自身の生活習慣から見直し、改善する必要があります。 適切な歯周治療を行った後にインプラント治療へと移行したとしても、インプラントの成功率が有意に低く、インプラント周囲炎の罹患率が有意に高いことが示されています4)。 歯周病はインプラント治療の成功を妨げるリスクファクターの一つと考えられています。しかし、歯周病の患者さんに対し行われたインプラントの治療成績については、適切な歯周病治療およびメインテナンスプログラムを受けることにより、インプラントの残存率は歯周病既往のない患者さんと同等レベルを保つことができます。対して、歯周病既往のある患者さんは健常者に比べて、インプラント治療の成功率は有意に低下することが示されています5)。 このように、日本人がインプラント治療を行った論文においても、歯周病の既往はインプラント周囲炎の罹患リスクを高めること、また、術前の歯周病治療、術後のメインテナンスを適切に行うことで歯周病のリスクが軽減されることが示唆されました。
1)Swierkot K, Lottholz P, Flores-de-Jacoby L, et al. Mucositis, peri-implantitis, implant success, and survival of implants in patients with treated generalized aggressibe periodontitis : 3-to 16-year results of a prospective long-term cohort study. J Periodontol 2012; 83: 1213-1225. 2)Chaffee BW, Couch ET, Ryder MI. The tobacco-using periodontal patient: role of the dental practitioner in tobacco cessation and periodontal disease management. Periodontol 2000 2016; 71 :52-64. 3)Amar S, Zhou Q, Shaik-Dasthagirisaheb Y, et al. Diet-induced obesity in mice causes changes in immune responses and bone loss manifested by bacterial challenge. Proc Natl Acad Sci USA 2007; 104: 20466-20471. 4)Sousa V, Mardas N, Farias B, et al. A systematic review of implant outcomes in treated periodontitis patient. Clin Oral Implants Res 2016; 27: 787-844. 5)Klokkevold PR, Han TJ. How do smoking, diabetes, and periodontitis affect outcomes of implant treatment? Int J Oral Maxillofac Implants 2007; 22(Suppl) : 173-202. Review. Erratum in : Int J Oral Maxillofac Implants 2008; 23: 56.
※参考文献 伊藤太一、法月良江、小田由香里、守源太郎、小笠原龍一、喜田晃一、古谷義隆、矢島安朝:日本人歯周病患者におけるインプラント治療の予後評価に関する臨床症例対照研究:日本口腔インプラント学会誌 2020.9 vol.33 No.3 63-287,64-288, 65-289 |
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Q460 | 自家歯牙移植ってどんな治療なの? |
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A460 |
自家歯牙移植とは、同一口腔内において歯をある場所から他の場所へ移しかえる処置のことです。通常、保存不可能な奥歯を抜歯した部位へ、機能に参加していない親知らず(不必要な歯)を移植することが多いです。また、歯の先天的欠如がある場合、適切な時期に移植を行うことができれば患者さまにとって大きな喜びになります。移植の利点の1つに歯周病で喪失した歯周組織を回復できることが挙げられます。移植には、本来の移植のほかに、外科的挺出や意図的再植があり、通常の方法では保存することができない歯を治療できる可能性を示すことができます。 ※参考書籍 「シリーズ MIに基づく歯科臨床vol4 自家歯牙移植」 |
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