治療内容・方法について
Q201 | 歯周組織の安定のために、歯列不正は矯正したほうがいいのですか? |
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A201 |
歯列矯正をしなくとも、プラークコントロールができるなら、歯周組織は安定します。 前歯の歯列不正とプラーク、歯肉炎の関係
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Q202 | インプラントの保証は何年ですか? |
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A202 | 当医院ではインプラントの保証は5年です。 インプラントも機械や車などと一緒で定期的なメンテナンスが必要です。定期的に診させていただくなどをし、より良い状態で一生使っていただけるように、インプラント以外のご自身の歯を守るために、定期検診にはお越し下さい。よって、定期検診にお越し頂けない場合は保証が適用されないこともありますので、あらかじめご了承下さい。 加藤 |
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Q203 | 矯正治療をしたいと思い、歯医者に行きました。歯周病がひどいといわれ、まず一般歯科へ案内されました。歯ぐきの歯周治療が終わってからどのくらいで矯正治療ができますか? |
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A203 | 歯周治療終了からブラケット装着まで2~6カ月くらいの期間をあけることが推奨されています。
※参考書籍 |
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Q204 | 神経をとっている歯が何本もあります。今後総入れ歯になるんでしょうか? |
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A204 |
必ずしも総入れ歯になるわけではありませんが、神経をとっている歯は健康な歯に比べてもろくはなっています。 なので、今まで通り固い物を噛んだりというのをあまりされない方がいいでしょう。 後は痛みがなくても定期的に歯科医院に行き、少しでも長くもたせるよう努力する必要があります。 |
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Q205 | 保険の銀歯(金属冠)について教えてください。 |
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A205 | 現在、保険適用されているものの中で1番多く使用されているのは、12%金銀パラジウム合金という金属です。これは、金12%、銀46%、パラジウム20%、銅20%、そして少量のスズ、亜鉛などが含まれています。金属なので強度が強く、ほとんどの部位に使用できますが、見た目が悪く、アレルギーなどを引き起こす可能性もあります。 材質「金銀パラジウム合金」と「ニッケルクロム合金」の2種類が指定されています。 価格約3000~5000円です。(3割負担の場合) メリット金属なので強度が高い。保険適用なので安価。 デメリット
治療期間最短2回(型取り→装着) 平均耐用年数2~5年(材料そのものの劣化) 平均使用年数7.1年(トラブルが起こるまで) |
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Q206 | ノンメタルクラスプデンチャーって何? |
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A206 |
日本補綴歯科学会では、「義歯の維持部を義歯床用の樹脂を用いて製作したパーシャルデンチャーの総称」という定義がなされています。 笛木賢治, 大久保力廣, 谷田部優, 他, 熱可塑性樹脂を用いた部分床義歯(ノンメタルクラスプデンチャー)の臨床応用. 日補綴会誌 2013; 5: 387-408.Fueki K, Ohkubo C, Yatabe M, et al. Clinical application of removable partial dentures using thermoplastic resin Part Ⅰ: Definition and indication of non-metal clasp dentures. J Prostho Res 2014; 58(1): 3-10.Fueki K, Ohkubo C, Yatabe M, et al. Clinical application of removable partial dentures using thermoplastic resin Part Ⅱ: Material properties and clinical features of non-metal clasp dentures. J Prostho Res 2014; 58(2): 71-84.つまり、一般のパーシャルデンチャーで歯に掛ける金属部分(クラスプ)が、義歯床用の樹脂でできている(レジンクラスプ)パーシャルデンチャーのことをいいます。ノンメタルクラスプデンチャーには全く金属を使っていないものだけでなく、部分的に金属が使われているものも含まれます。
※参考書籍 |
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Q207 | ノンメタルクラスプデンチャーのメリット・デメリットを教えて下さい。 |
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A207 |
一般の義歯の材料である樹脂と異なる樹脂を使っており、以下のようなメリット・デメリットがあります。 ●メリット
●デメリット
※参考書籍 |
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Q208 | ノンメタルクラスプデンチャーはどんな方にすすめられているんですか? |
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A208 |
加藤歯科医院ではこんな方にすすめています。
※参考書籍 |
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Q209 | ノンメタルクラスプデンチャーなのに金属が入っています。なぜですか? |
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A209 |
ノンメタルクラスプデンチャーには、剛性を与えるため金属のフレームを用いたものと全く金属を使っていないものの2種類があります。 ●金属のフレームを用いたノンメタルクラスプデンチャー基本的には広い範囲で適応可能ですが、以下の症例では難しくなります。 1.片側に偏在する少数歯残存症例 2.すれ違い咬合 3.臼歯の咬合支持がない 4.支台歯にアンダーカットが少ない 5.う蝕や歯周疾患がコントロールできない 6.ブラキサー 7.レジンアームの幅を確保できない ●全く金属を使っていないノンメタルクラスプデンチャー装着当初は大きな問題はありませんが、残存歯や顎堤の保全という点では問題が起こることがありますので、以下のような特別な場合に適応します。 1.暫間義歯 2.金属アレルギー 3.前歯部の少数歯欠損 4.義歯の機能力の負担がかからない症例 5.審美性を優先せざるを得ない症例 6.歯の切削(前処置)に同意が得られない症例 ※参考書籍 |
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Q210 | ノンメタルクラスプデンチャーの清掃方法を教えて下さい。 |
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A210 |
通常の義歯の材料であるレジンと異なり、樹脂表面の硬度が低いもので作製されています。そのため、使用する義歯用ブラシは比較的柔らか目のブラシを使うとよいでしょう。しかし、柔らか目のブラシでは汚れが残ってしまいがちなので、義歯用の洗浄剤を毎日必ず使いましょう。その際、樹脂によって強アルカリ性洗浄剤は使えなかったり、金銀パラジウム合金などの銀合金は酸性洗浄剤で変色したりするので、中性の義歯洗浄剤をおすすめします。 ※参考書籍 |
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