Question

なぜ萌出したての幼若永久歯や露出したての歯根面にはう蝕(むし歯)ができやすいのですか?

Answer

口腔内に露出したばかりの歯は、主成分のハイドロキシアパタイトに不純物が多く含まれていて脱灰しやすい状態です。萌出後は、脱灰と再石灰化を繰り返すことで不純物が取り除かれたりフッ化物を取り込んだりしながら成熟していき、酸への抵抗性が増します。そのため、20歳を過ぎる頃からは、歯冠部エナメル質に初発のう蝕はほとんどできなくなります。

また、露出したての歯根面の象牙質がよりう蝕になりやすいのは、象牙質はエナメル質よりも多く不純物を含んでいるうえ、結晶が小さく酸の影響を受けやすいためです。

Goldberg M, Kulkarni AB, Young M, Boskey A. Dentin: structure, composition and mineralization. Front Biosci(Elite Ed). 2011; 3: 711-735.

 

※参考書籍
 「カリエスブック」 伊藤直人 著 医歯薬出版株式会社

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