親知らず

Q1 親知らずを抜きたいのですが、どのくらい費用がかかりますか?
A1

親知らずの抜歯は保険対応です。費用はケースによって異なりますが、初診か再診かでも金額は変わりますし、レントゲンの種類によっても違います。例えば、安全な抜歯のために埋伏した親知らずの歯根の形状と下歯槽管との位置関係を正確に把握する必要がある場合にはCT撮影を行います。例えば、保険適用でCT撮影は3,500円程度です(3割負担の場合)。また、上顎よりも下顎の親知らず抜歯のほうが高額になる場合もあります。

1.まっすぐ生えている親知らず

3,000~4,000円

2.斜めに生えている親知らず

5,000~6,000円

3.埋まっている親知らず

7,000~10,000円

個人差や医院ごとに差がありますが、保険適用で3割負担の場合は上記金額程度だと思っていただけるとよいでしょう。

Q2 親知らずは必ず生えてくるんですか?
A2

親知らずとは、智歯とも呼ばれ、歯の一番奥に生えてくる永久歯の事で、およそ20才前後で生えてきます。しかし、それには個人差があります。30才前後で生えてくる人も少なくありません。もともと親知らずの無い人(先天性欠損といい、発育段階から形成されずに歯が存在しないこと)、4本が揃っていない人もいます。

また、まっすぐに生えず、斜めに生えてしまったり、横向きで埋状したままになっている方もいます。その場合はケアがしにくいなどの不便さが起こる事がありますので、抜かれる事をおすすめします

Q3 親知らずって、やっぱり抜かないとだめですか?
A3

親知らずはかならずしも抜かないといけないというわけではありません。お口の中に親知らずの生えるスペースがないとき、その親知らずが原因で周囲の歯や歯肉が炎症を起こすことがあります。炎症が悪化した場合は、お口全体の健康を守るために抜歯することがあります。
しかし、親知らずは義歯の支えや移植歯にBrの支台として将来使うことができますので、炎症を起こしたり他の歯に悪い影響を及ぼさない限り、しっかりケアをして保存しておくのが良いでしょう。

Q4 親知らずを抜くと咬み合わせが悪くなりませんか?
A4

必ずしも親知らずが原因で咬み合わせが悪くなるとはかぎりません。

Q5 親知らずがあると咬み合わせや歯並びが悪くなりませんか?
A5

現代の方は顎が小さく、親知らずがキレイにはえてくる事はめったにありません。
小さな顎の中に無理にはえてくると、歯並びや咬み合わせを悪くしてしまう事があります。

Q6 親知らずによって前歯がずれるのですか?
A6

前歯がずれるかどうかは、わかっていません。

Harradineらの研究から、智歯の抜歯の有無は別として、両者とも若干ですが下顎前歯の叢生指数が増加しています。すなわち、下顎の前歯部は経年的に叢生が進行するのではないかと考えてもよいかもしれません。

智歯抜歯と晩期下顎前歯叢生の関係についてのランダム化比較試験
Harradine NW, Pearson MH, Toth B. The effect of extraction of third molars on late lower incisor crowing: a randomized controlled trial. Br J Orthod 1998 May; 25(2): 117-122.

※参考書籍
 「抜歯・小手術・顎関節症・粘膜疾患の迷信と真実」
 湯浅秀道、安藤彰啓 編著  クインテッセンス出版株式会社

Q7 親知らずが上下生えているのですが、どちらから抜いた方がいいですか?
A7

どちらからお抜きした方がいいということはありません。もちろん痛みがでていたり問題のある方を先にお抜きした方がいいかと思います。
また止血の際にしっかり噛んでもらい圧迫するようになるので、噛み合う部分が治っていることが必要になります。上顎親知らずは下顎親知らずに比べ痛み腫れがでることが少なく治りが比較的早いです。そのため上下をお抜きする予定で治療期間の短縮を考えられている方には上顎親知らずを先にお抜きし、治りを待って下顎親知らずをお抜きすることをおすすめしています。

Q8 「横向きの親知らずを抜いたほうがいい」と歯医者さんに指摘されました。いまはまだ歯ぐきがたまに腫れる程度です。それでも抜いたほうがいいのでしょうか?
A8

やはり、早めに抜くことをおすすめします。横向きに倒れて生えている親知らずは、今後も決して真っ直ぐに生えてきません。一生のなかで、役に立つ機会はないでしょう。むしろ悪さばかりされて、下手をすると、隣の歯を失ってしまいます。

※参考書籍 「nico 2012.3 クインテッセンス出版株式会社」

Q9 親知らずを抜かないとどうなるのですか?
A9

代表的なトラブルは以下になります。

1.隣の歯がむし歯になることがある。

歯ぐきの下にできたむし歯の治療は技術的にむずかしく大がかりになりがちです。細菌や食べかすが親知らずの下に入り込むと、取り除くのがむずかしく不潔になりやすいためにむし歯ができてしまいます。
しかもこのむし歯は歯ぐきの下にでき、外から見えにくく、気付いたときには大きく広がっていることもあります。

2.歯を支える歯を失う可能性がある。(智歯周囲炎)

炎症のためにを支える骨が溶け支えを失った隣のがグラグラになります。親知らずの下に入り込んだ細菌や食べかすのために炎症が起き、歯ぐきが腫れて、を支える周りの骨まで失ってしまいます。
最初は軽い炎症が慢性的に続き、疲れたり風邪を引いたときなどに発作的に腫れます。
これを放置し繰り返していると、痛みや腫れが悪化して、頬や扁桃腺まで腫れたり、全身に熱が出ることすらあります。

3.歯並びや噛み合わせが悪化することがある。

親知らずに押された歯が倒れ矯正治療が必要になります。
ドミノ倒しのように歯が動き、歯並び・噛み合わせの悪化を招くこともあります。たとえば下あごの奥歯が倒れると、上あごの奥歯と噛み合わなくなってしまいます。噛み合わせが悪化すると、食事に支障が出たり、顎関節症の原因になります。

※参考書籍 「nico 2012.3 クインテッセンス出版株式会社」

Q10 親知らずを抜く前に気をつけることはなんですか?
A10
1.睡眠不足は避けましょう

手術の前後はとくに、無理な生活は避けてください。抜いた後に休みを取ろうと、前日に徹夜で仕事をしたりすると、疲労で免疫が下がり、傷が治りにくくなってしまうことも。
ふだんの生活でお願いします。

2.治療についての説明を受けましょう

親知らずの抜歯では、まだ痛くない患者さんと、「早く抜かないと隣の歯をむし歯にしてしまったり失ってしまう!」と心配する歯科医師とに認識の温度差が生じがち。
抜歯の理由やリスクについて、じっくりと説明を受け、わからないことはご遠慮なくお尋ねください。

3.ハンカチをお忘れなく

当日は、口に当てるハンカチをお持ちください。
術後、麻酔が切れるまでのあいだは、くちびるの感覚がないため、ヨダレが垂れやすく、気づきにくいのです。
汚してもよい清潔なハンカチがあると便利です。

4.濃いお化粧も避けましょう

口紅は取っていただきます。また、術中はどなたも緊張します。目をギュッとつぶったり、汗をかいたり、涙目になるのでお化粧がくずれてしまうことも。
なるべくならお化粧は薄めのほうがお帰りの際に楽でしょう。

5.歯科医師へのサインは左手で

「気分が悪くなってきた」など、歯科医師に伝える場合は、左手を上げサインを出します。
歯科医師は患者さんの右側から処置を行っています。それと交錯すると危険ですので必ず左手でお願いします。

6.白い服は避けましょう

術中に歯や骨を削ったり、口をゆすぐときに、血が飛んでしまうことがあります。また、術後に麻酔が効いているあいだ、ヨダレが垂れやすく服を汚しがちです。
汚れの目立たない服のほうがよいでしょう。

7.長い髪は束ねましょう

術中何度か口をゆすいでいただきますが、その際に髪が口の周りに付いてしまうことがあります。
衛生上の観点からはもちろん、髪に唾液や血がついて汚れてしまいます。
髪を束ねるゴムなどをお持ちください。

8.胃の弱いかたは胃腸薬も頼みましょう

術後には、鎮痛薬や抗生剤をお飲みいただきます。
「胃が荒れてしまうのが心配」というかたは、事前に胃薬の処方も頼んでおくとよいでしょう。

※参考書籍 「nico 2012.3 クインテッセンス出版株式会社」

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