歯・お口の状態について
Q371 | BOPって何ですか? |
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A371 |
BOPとはBleeding On Probingの略で、プロービング時の出血のことです。出血の有無により歯周ポケット底部の炎症状態を診ることができます。 |
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Q372 | プロービングって何ですか? |
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A372 | プローブを歯肉溝内または歯周ポケット内に垂直的に根尖側方向へ挿入することです。挿入圧は25~30g程度が適性とされています。各歯の周囲4箇所または6箇所の決められた場所を測定します。この検査により、歯周病の有無、組織破壊の程度を探査します。 |
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Q373 | 年齢を重ねると、歯の根っこが割れるとよく言われます。回避する方法はありますか? |
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A373 | 垂直歯根破折を起こさないためには、何よりも歯髄の保存が重要となります。 ※参考書籍 「日本口腔インプラント学会誌 2018.12 vol.31 No.4」 |
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Q374 | 口腔顔面痛になる原因は、何かありますか? |
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A374 | あんどう歯科口腔外科 安藤彰啓院長 コメント
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Q375 | 歯の吸収の原因は何でしょうか? |
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A375 | 吸収と修復は歯根表面における生理学的作用です。歯髄側の表面における吸収は病的なものですが、修復は外傷に対する歯髄反応の1つです。 外部吸収は、セメント質の損傷やセメント質の活性喪失に引き続いて起こることが知られており、これが完全脱臼後に吸収が起こりやすい理由と考えられています。歯頚部の吸収は、主に歯周病原細菌による炎症が原因であると推察されていますが、この考え方では複数歯に多数の吸収が生じるケースを説明することはできません。 内部吸収では、まず歯髄と象牙質を分離している前象牙質の層が破壊されますが、その機序は明らかになっていません。炎症や髄腔内圧の上昇がある程度関与していると考えられています。 ※参考書籍 |
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Q376 | 親知らず(智歯)を抜いた後、抗生剤は必要ですか? |
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A376 | 飲む、飲まないの間で、「発熱、疼痛、腫脹や歯槽骨炎などの術後併発症の発生率に有意差は認められなかった。喫煙や飲酒などの嗜好が術後疼痛と発熱の増加において、統計学的に有意であることが示された。18歳以上の患者年齢が、歯槽骨炎発生率の増加と有意に相関していた。腫脹については性差においては関連があり、女性患者の方が男性患者に比べて、より腫脹を呈していた。術後疼痛と抜歯の難易度あるいは抜歯に要した時間の間に相関は見つからなかった。」という報告があります。 埋伏第三大臼歯手術における抗菌薬治療 ※参考書籍 |
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Q377 | 「親知らず」を抜いた後、顎の調子が悪いのですがなぜですか? |
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A377 |
親知らず抜歯の術後の痛みでは、多くの場合その外科的侵襲の大きいことから、患部の炎症性の痛みが第一に考えられます。しかし、数日後にも運動痛が残るようであれば、可動域を超えるような大きな開口や長時間の開口により、顎関節の捻挫や咀嚼筋のDOMS(遅発性筋痛)が生じた可能性も考える必要があります。 ●DOMS(Delayed Onset Muscle Soreness:遅発性筋痛)筋肉を長時間使用したり、普段使用しない筋肉を急に使用したり場合など、1~2日後に起こる筋肉痛です。 ※参考書籍 |
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Q378 | ドライマウスはどのように治療を進めていくのですか? |
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A378 | まずは、診療の手順を図にしましたのでご覧下さい。
他、原因にかかわらず行うべきことは次の2点があります。 1.唾液腺の刺激唾液腺刺激マッサージ 唾液腺周囲の筋肉を鍛える ガムを咀嚼する
2.歯科治療咀嚼に問題があれば、歯科治療を行う
※参考書籍 |
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Q379 | 歯周炎で歯がグラグラしはじめてとても困っています。よい治療法はありますか? |
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A379 |
歯周治療を目的とした再生療法をおすすめします。以前なら抜いていた歯もかなりの確率で保存できるようになってきています。ただし、 再生療法にも欠点がありますのでよくご確認下さい。 再生療法の欠点1.治療結果が分かるまで時間がかかります(8~12ヶ月) ※参考書籍 「nico 2007.9 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q380 | ガムを噛むと顎が痛くなるのですが・・・ |
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A380 |
アメリカでは、ガムを長時間噛む若者がよくみられます。そのようなケースでしばしば発生するのが、chewingum headachといわれる側頭部の頭痛です。ガムを長時間噛む場合、側頭にある筋肉がオーバーワークとなり筋肉痛を生じます。これが頭痛とよく似た症状を呈するため上記の名前がつきました。最近では日本の若者にも見られるようになってきました。 ガムは噛み方を間違えると害になります。以下のようなケースで注意してください。 1. 顎関節症状が強い間はガムを噛まない→多くの場合、症状が悪化します。 2. 極端な前方位や後方位でガムを噛まない→筋バランスがくずれて顎関節症を発症させます。 3. ガムを噛むときに口を開けたまま噛まない→口腔不良習癖の一つである口呼吸を引き起こし、習慣づけてしまうことになります。 4. 長時間偏咀嚼をさせない→顔貌の変化(ゆがみ)を生じさせることがあります。 5. 急激に習慣性咀嚼側の変更をおこなわない→顎関節を痛めたり歯冠修復物の脱落が起こったりすることがあります。 ※参考書籍 |
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