歯・お口の状態について
Q361 | ドライマウスが辛かったらどこへ行けばよいのですか? |
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A361 |
歯科医院で相談してみてください。
※参考書籍 |
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Q362 | フレイルの評価方法について教えてください。 |
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A362 | 評価方法は以下の基準を参考にしてください。
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Q363 | 歯がなくなると顎堤(土手)がなくなると言われていますが、どれくらいなくなるのでしょうか? |
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A363 | 顎堤吸収は、上顎と下顎でその進行が異なります。1年間における下顎の顎堤吸収は上顎の2倍であり、吸収が進むと4倍にもなるという報告があります。1) また、顎堤吸収の進行は骨の構造や筋から受ける圧力の影響で、上顎では頬側、下顎では舌側から進んでいきます。 吸収速度に影響を与える因子については、いくつか報告されています。 義歯を装着していない欠損部の顎堤は、「吸収速度が遅い」、「対合の残存歯から過度な咬合力を受けると、吸収が進行する」などが報告されており2)、粘膜が受ける圧力が、顎堤の吸収速度に影響を及ぼしていると考えられます。不適合な義歯の使用は、粘膜に対する圧力の分散がなされていないため、一般に顎堤吸収を促進させるといわれています。また、レストを設置していない部分床義歯は、残存歯への咬合力の伝達がされずに粘膜に過剰な圧力がかかるため、やはり顎堤吸収を促進します。 全身疾患との関連では、骨粗しょう症の既往が顎堤吸収を進行させることが報告されています。3) 1) Kovacić I, Celebić A, Knezović Zlatarić D, et al: Influence of body mass index and the time of edentulousness on the residual alveolar ridge resorption in complete denture wearers. Coll Antropol, 27(Suppl 2): 69-74, 2003. 2)Bagga R, Robb ND, Fenlon MR: An investigation into the prevalence of combination syndrome. J Dent, 82: 66-70, 2019. 3)Bandela V, Munagapati B, Karnati RK, et al: Osteoporosis: Its Prosthodontic Considerations – A Review. J Clin Diagn Res, 9(12): ZE01-ZE04, 2015. ※参考書籍 |
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Q364 | 「あくび」は顎に悪いって本当ですか? |
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A364 |
今から15年ほど前にとある歯科医院で治療をおこなった顎関節症の患者さん49名に、あくびについてのアンケート調査をおこなった報告があります。(参考書籍の著者である竹中正敏さんの調査です。)
それでは、あくびの対策はどうしたらよいのでしょうか。あくびは注意をすればこらえることができます。顎関節症の患者さんでは特に、こらえることが肝要です。 ※参考書籍 |
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Q365 | 現在、歯周病ではないのですが、どのようなことが影響して歯周病になるのですか? |
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A365 |
ヒトは胎児のときには無菌状態ですが、出産時に母体の産道で細菌に遭遇し、その後は有菌的な状態で一生を過ごします。特に、皮膚や粘膜など外界と接する部位には多種多様な細菌が定着していますが、このような細菌群のことを常在細菌叢といいます。口腔内には700種類以上の菌種が存在していますが、そのほかに、真菌、アメーバ、トリコモナスやウイルスが検出されます。 口腔内では、粘膜面だけでなく、舌、歯の表面、歯肉溝、唾液など、それぞれの部位で特有の常在細菌叢が形成されています。さらに、口腔清掃を怠ると、歯の表面には細菌が増殖し、プラークと呼ばれる細菌の密集した集団が形成されます。このようなプラーク中の細菌は、浮遊菌と異なる生態系を作り、さまざまな栄養成分を取り込んで増殖し、口腔領域における2大感染症であるう蝕と歯周病を引き起こします。 プラークの蓄積を助長するリスクファクター(危険因子)というものがあります。 リスクファクターとは、「リスクファクターに曝露することで、疾患が起きる可能性が増加する。また、リスクファクターは原因の一つであるかもしれないが、それがあったとしても疾患が必ず発症するわけではない。」と述べられています。どのようなリスクファクターがあるかを確認しておきましょう。 リスクファクターの分類変えることのできる要因
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Q366 | 唾液にはすぐれた力があるそうですね。どんな効果がありますか? |
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A366 | 唾液には、魔法のようなたくさんの効用があります。 傷口のばい菌などを洗い流してきれいにしてくれる働きや、唾液のネバネバ成分ムチンによる傷を守る働きもあります。傷を作ると皮膚がやぶれ本来外に出てはいけないところがむき出しになります。ここに唾液をつけると保護してくれるのです。 また、唾液に含まれるリゾチームなどによるばい菌の力をおさえる働き、ムチンによるばい菌を集めて固める働きなども大切な効用です。 唾液には初期のむし歯を治す力もあります。これは「再石灰化」といって、唾液のなかのカルシウムやミネラルが、むし歯になり溶けはじめた歯を治してくれるのです。 一方、歯が溶けることを「脱灰」といい、口の中ではいつも「脱灰」と「再石灰化」がシーソーのようにバランスをとって歯を守っています。(ただし、歯みがきが足りなくて「脱灰」のほうが多くなると、唾液による「再石灰化」では治しきれなくてむし歯ができてしまいます。) 唾液は、傷口を守るように、歯も守ってくれているのです。
※参考書籍 |
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Q367 | 歯石を取ったあとから歯がしみるようになりました。大丈夫なのですか? |
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A367 |
歯石を取ったあと、腫れていた歯肉が引き締まり歯根が露出する場合があります。 ほとんどの場合、丁寧にブラッシングを続けているとおさまってきますが、症状が長引く場合にはかかりつけの歯科医院で診てもらいましょう。 ※参考サイト 「日本臨床歯周病学会」 |
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Q368 | 唾液はなぜ出るの? |
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A368 | おいしい食べ物を見たり、いいにおいを嗅ぐと「視覚中枢」「嗅覚中枢」がそれをキャッチして唾液核に「唾液を出して!」と伝えます。また、おいしい食べ物を思い浮かべると「海馬」にしまいこんである「前に食べたときおいしかった」という記憶が脳のネットワークを刺激して、唾液核に「唾液を出して!」と命令します。
※参考書籍 |
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Q369 | 歯科衛生士に歯石を見せてもらいました。黒い歯石と白い歯石がありますが、違いは何ですか? |
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A369 |
歯石が付着する場所は主に2箇所あります。 歯肉縁上歯石(白い歯石)歯面に付着した歯石のうち、歯肉辺縁より歯冠側に存在するものを歯肉縁上歯石といいます。通常は乳白色や黄白色ですが、歯肉縁下に形成された黒褐色の歯肉縁下歯石が歯肉退縮により歯肉縁上に現れることがあるため、歯石の色だけでは判断せず、付着する位置で決定します。 好発部位下顎の前歯の裏側、上顎の奥歯の頬側 特徴・だ液由来の材料で作られるため、だ液の出る穴がたくさんある場所につきやすい ・おおむねエナメル質上のペリクルというたんぱく質に付着する 歯肉縁下歯石(黒い歯石)歯肉辺縁より根尖側に付着した歯石を歯肉縁下歯石といい、歯肉溝滲出液や血液由来のヘモグロビン(血清)を含むため茶褐色や黒褐色となっています。 好発部位ポケットの深いところ 特徴・血清由来の材料で作られる ・セメント質の凸凹した面に入り込むように付着する 細菌がつくといけないので、定期的なメインテナンスを利用してしっかり歯石を除去しましょう。 ※参考書籍 |
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Q370 | 歯肉炎と歯周炎の違いって何ですか? |
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A370 |
以下を参考にして下さい。
※参考書籍 |
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