Question

態癖って何?

Answer

私たちは、自分では気づかない様々な習癖を持っています。日常の生活習慣の中のこのささいな習癖が長期に及ぶと、歯を移動し顎口腔系さらには全身に大きな影響を及ぼします。この顎口腔系に悪影響を及ぼす習癖を態癖といいます。

I.口腔周囲の癖

・口腔周囲筋のアンバランスな緊張
(1)舌癖
(2)口唇癖
(3)エクボ癖
(4)楽器癖(管楽器)

唇の癖や舌の癖で歯の位置や傾きが変わります。指しゃぶりは誰の目にも上の歯を出っ歯にしてしまうだろう、と想像がつきますね。ところが、口のまわりの筋肉が思わぬ悪さをしています。無意識に絶えずエクボをつくってしまう癖だけでも歯列に影響を与えるのです。しかし、指しゃぶりの癖が、十分に甘えることのできない子どもにとって、甘えの代償となる大切な行為であるように、態癖はその人が安らかに眠り、不安を隠すために、とても大切な行為である場合があります。子どもの態癖改善にあたっては、癖だけに注目せず、本人が癖を自覚して、自分で改善するようにすることが大切です。

下あごはぶらさがっている

両腕の力を込めた後、力を抜いてダランと腕をぶら下げてみてください。力が抜けてからだが楽でしょう。「下あご」も、両腕と同様に普通は力を抜いてぶら下がっているものです。上と下の歯と歯が接触するのは、ものを食べるときとつばを飲み込むとき、それに発語の一部だけです。リラックスしているときは、歯と歯の間に隙間があるのが正常な姿です。歯の隙間に頬粘膜や舌を挟んでは、いけません。歯と歯をいつも接触させていると、たとえかみしめている自覚がなくても、歯を痛め、あごを疲れさせ、肩こりや頭痛の原因になります。歯並びが崩れることもあります。

固い食べ物を食べてあごを鍛えるのは若い時だけ

歯やあごは固いものを食べて鍛えられて、筋肉、骨や歯の根、あごの関節が発達します。従って若い間は固いものを食べて鍛えないといけません。しかし、逆に歯は使えばすり減って噛みにくくなります。形も悪くなって障害をおこします。鍛えるのは若い間で、中年以降は普通の食事でよく、スルメなどの固い食べ物をよく食べている人はかえって歯を痛めてしまうこともありますので、気をつけてください。

II.狭義の態癖

・中下顔面に直接外から力が加わるもの
(1)睡眠時態癖
(2)頬杖
(3)体操座り

頬杖や体操座り、うつぶせ寝など、頬から下(中顔面、下顔面)に外から力をかけてはいけません。頬杖以外にも、うつむき姿勢の長時間のゲームや読書、あるいは仕事のためにあごに力を加えていることがあるものです。これを長時間行うと、わずかなあごの歪みが姿勢を歪めてきます。

III.広義の態癖

・長期間、体を歪ませる力が肩・首の上を歪ませている
(1)職業癖
(2)ショルダー癖
(3)趣味癖
(4)家事癖
(5)スポーツ癖
(6)テレビ癖

 

下あごに力を加えなくても、長時間にわたってからだを歪ませていると、肩や頸が歪んでしまいます。趣味の編み物、重い荷物、食事の姿勢、スポーツや体操でも姿勢が歪むことがあります。姿勢のゆがみは、あごのゆがみを引き起こすと同時に、肩こりや腰痛につながります。

※参考書籍 「態癖と生活習慣のアドバイス(小冊子) 著者:筒井塾 筒井照子」

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