Question

食事介助の方法を教えてください。

Answer

食事支援介助とは、食事を安全に摂取するために周りの環境を整えることをいいます。

1)適切な食事形態の提供

嚥下機能の評価を適切に行い、患者さんにあった形態を指示します。もちろん、義歯の調整や歯科治療も重要な対応方法です。

2)食事の嗜好・味・温度

好きな食品は上手に摂取できる場合も多いため、あらかじめ食事の嗜好を把握しておくことは重要です。味が薄く、体温に近い温度のものは嚥下反射を誘発しにくいため、しっかりとした味つけ、食事の温度などを工夫することで嚥下反射を促します。

3)姿勢の工夫

嚥下しやすいポジショニングに、枕やクッションを用いて調整します。

4)食事の時間帯

抗パーキンソン病薬を服用している患者さんでは服用後はスムーズに摂取が進み、高齢者では朝の経口摂取量が多いという報告があります。経口摂取が進むときに栄養摂取量を稼ぐことができるように調子のよい時間帯を探します。

5)食事のひと口量、ペース

介助の場合では、ひと口量はあまりに少ないと嚥下反射が誘発されないですし、多すぎると誤嚥や窒息の可能性が高くなってしまいます。適切な量は人それぞれ異なります。

6)食べる順番

口腔や咽頭に残留している食事を、異なる食形態のものを嚥下することで除去する交互嚥下は、残留物の誤嚥予防に有用です。飲みやすく残留しにくいもの(お茶やお茶ゼリー、トロミつきのみそ汁など)を探しておき、食事の合間、および食事の最後に摂取するようにします。

※参考書籍
 「開業医のための摂食・嚥下機能改善と装置の作り方 超入門」
 監著 前田芳信/阪井丘芳  クインテッセンス出版株式会社

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