治療内容・方法について
Q161 | インプラントオーバーデンチャーをするまで知っておくべきこととは? |
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A161 | 利点■長持ちします。義歯もあなたの顎の骨も。義歯には補強構造が必要であるため、自費での義歯作製が必要です。 ■動かないので噛みやすいです。 ■通常のインプラント治療と比べ経済的です。かかる費用も生物学的なコストも少なくて済みます。 ■希望に応じてインプラントの数を増やして、固定することもできます。 ■清掃しやすいです。ご自身にも、ご家族にも。 ■鉤歯(バネのかかっている歯)に対する負担を格段に軽減することができます。 注意点■ご自身による毎日のお手入れが大切です。 ■定期的に経過観察と調整のために来院していただく必要があります。 ■定期検査や義歯の調整、部品の交換にはそれなりに費用が発生します。 ※参考書籍 |
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Q162 | 部分入れ歯のインプラントオーバーデンチャーのメリット・デメリットについて教えてください。 |
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A162 | インプラントオーバーデンチャーとは無歯顎の下顎にインプラントを埋入しオーバーデンチャーとする治療をインプラントオーバーデンチャー(IOD)といいます。 部分欠損の場合に、部分入れ歯の義歯床下にインプラントを埋入し、入れ歯の支持や維持の増強に利用する方法は、IARPDと呼ばれます1)。
IARPDのメリット(部分入れ歯との比較)
IARPDのデメリット(部分入れ歯との比較)
IARPDのメリット(固定式インプラントとの比較)
IARPDのデメリット(固定式インプラントとの比較)
1) 亀田行雄(監著):インプラントパーシャルデンチャーIARPDの臨床. デンタルダイヤモンド社, 東京, 2015.
※参考書籍 |
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Q163 | 磁性アタッチメント義歯を使っています。最近磁力がおちてきたように感じるのですが、どうしてでしょう? |
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A163 | 以下の理由が考えられます。
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Q164 | インプラントはフッ素で腐食するのでフッ素入りの歯磨き粉などの製品は使わない方がいいと聞きました。本当なんでしょうか? |
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A164 | 私は、フッ素はインプラントに対して悪影響を及ぼすことはほとんどないと考えています。それよりもお口の中に残っている歯を守るという意味でフッ素を使うことをオススメします。 フッ素はインプラントの素材であるチタンに影響を与えることはなく、一方で上部構造のセラミックのつやをなくすことが知られています。しかし、歯磨きをした後、みなさんうがいをされると思います。うがいによってお口の中のフッ素濃度はごくわずかになります。その濃度では上部構造に対する影響はほとんどないというのが私の考えです。 また、2017年現在、次のような最新の報告がなされました。 『インプラントの腐食・劣化のメカニズムは、「口腔内にフッ化物が存在すると水素イオンとの結合で微量のフッ化水素酸(HF)が生成され、これがチタン表面の不働態皮膜である酸化膜を破壊する」というものです。これにより、インプラントを装着した患者を対象としたフッ化物無配合歯磨剤が販売されることに至りました。 一方、日本口腔衛生学会は、むし歯予防の効果が科学的に証明されているフッ化物の使用を中止することで残存歯のむし歯のリスクが増大することを危惧し、フッ化物によるチタン腐食の問題についてフッ化物応用委員会がいち早く声明を出しました。学会は、日本の歯磨剤や洗口剤を使用したときに口の中に残るフッ化物イオン濃度は微量であるから、日常的に使用して差し支えないとの見解を示しています。』 また何かありましたらご相談ください。 ※参考書籍 |
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Q165 | インプラントは、失敗もあるしこわいと聞いたことがあります。大丈夫でしょうか? |
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A165 |
世界数百万人に臨床実績のある治療です。正確な診査・診断と丁寧な手術が患者さんのQOLを支えています。再治療の余地が広いのもインプラントの特徴です。 |
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Q166 | 入れ歯に歯石がついてしまったのですが、どうしたらいいですか? |
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A166 |
やはり、日々のお手入れがとても大切です。 河口 |
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Q167 | 部分入れ歯の痛みが悩みです。インプラントにとても興味があるのですが治療費が高いし手術もあるし…。でもこの先ずっとこのままではつらいです。 |
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A167 | それなら、最小限のインプラントを使った小さな治療をしてみたらどうでしょう?部分入れ歯が沈んだり動いたりしないよう、1本支えを造るだけでずいぶん快適になります。 ※参考書籍 「nico 2010.3 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q168 | インプラントにしたいです。でも将来年とって自分で掃除できなくなったらどうなっちゃうんでしょうか。入れ歯で我慢すべきなのか、迷います。 |
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A168 |
将来、インプラントはそのまま使い上部構造のパーツだけを取替えて、総入れ歯との組み合わせに変更することもできます。着脱式なら介護のかたのケアもラクです。 |
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Q169 | 仮歯が割れました。めんどうなので、このままでいてもいいですか? |
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A169 |
歯科医院に連絡し、指示を仰いでください。 1.ばい菌が入りやすい治療中の歯を保護していた仮歯が取れたり割れたりすると、治療している箇所が、食べかすやばい菌に汚染されてしまいます。 2.材料が劣化してくる仮歯の材料は、あくまで暫間用のもの。 3.かえって治療が複雑化する仮歯は長持ちしませんから、結局は再び治療を開始することになるでしょうが、ほとんどの場合治療の放置後は、以前に比べて治療が複雑化します。 ※参考書籍 「nico 2007.5 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q170 | 夫が近々、入院します。手術後、絶食期間もあるようで、食べない期間や食事の時間以外は入れ歯を外して過ごしてよいのでしょうか? |
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A170 | なるべく日中は入れ歯を入れて過ごしましょう。 入院中も生活機能を低下させないために、なるべく普段通りのリズムや習慣を守りましょう。特に高齢者の場合、予定していた入院などでも環境の変化が認知機能の低下を招くリスクになることがあります。 ※参考書籍 |
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