免疫
Q11 | ストレスの多い現代人は免疫力がひ弱ということですか? |
---|
A11 |
ストレス社会であるだけでなく、化学物質があふれ、便利さ追求が当然な社会という点から見ても、現代人は免疫が弱いといえるでしょう。 ストレスや環境の悪化で交感神経が刺激され続けて、免疫力が低下するのはもちろん、飽食で便利さ追求の現代人は体を甘やかしがち。しかも、副交感神経を優位にする甘いものや炭酸ガスの入った飲み物をひっきりなしにとっています。何でも殺菌・滅菌することで、体内の免疫機能が甘やかされているのも問題です。リラックスのしすぎでリンパ球が増えても、清潔な環境のなかでは抗原が少ないのです。そのため、本来なら異物でないはずの花粉や特定の食べ物に反応してしまいます。現代っ子にアレルギー疾患が多いのはこのためだと思います。
※参考書籍 |
---|
Q12 | 免疫は自分でコントロールできますか? |
---|
A12 |
私たちは、免疫力そのものをコントロールしたり、高めたりすることはできません。 ですが、食事や運動、睡眠、ストレスの軽減などライフスタイルや生き方を通して、自律神経をコントロールすることは可能です。生活の改善やストレスの解消で交感神経と副交感神経の偏りを直し、意図的に自律神経のバランスを整えましょう。 自律神経が正常に働けば、おのずと免疫力も高まってきます。免疫力が上がれば、病気にもストレスにも強い心身となり、ストレスに強ければ自律神経のバランスが崩れにくくなります。ライフスタイルの改善でよい循環をつくり出し、健康を維持していきましょう。
※参考書籍 |
---|
Q13 | 食事によっても免疫力が変わるのですか? |
---|
A13 |
食事は、自律神経と深い関係があります。 そもそも消化活動は副交感神経の働きで行われているため、食事という行為は、ストレスを解消し、自律神経のバランスを整える効果的な方法です。ただし、何を食べても免疫力が高まるわけではありません。食品には、副交感神経を優位にするものと交感神経を優位にするものがあり、交感神経を刺激するいちばんの食品は塩分です。ですので、料理に塩を多量に使い続けると、交感神経が優位になり続けて免疫力が衰えることに。逆に、副交感神経を優位にするのは、マグネシウムやカルシウム、カリウムなどのミネラルです。これらのミネラルを含むものは、玄米、海藻、野菜など。食物繊維もたっぷり含む食材です。 最近は塩分に気をつける人が増えています。けれども逆に少なすぎるのも問題があります。子供が元気がないという場合は、塩分が足りないということもあります。味噌汁などで塩分を補給する必要があるでしょう。
※参考書籍 |
---|
Q14 | 食事以外の免疫力アップの方法は? |
---|
A14 |
心地よい程度の運動を習慣にしましょう。また、ぬるめのお湯にじっくりとつかれば体の芯から温まり、副交感神経が優位の状態になって免疫力がアップします。リラックス効果により、眠りも深くなります。実際、免疫力の低い人は、多くが「からすの行水」やシャワー派です。 そして、ストレスを上手に解消していくこと。といっても現代社会においてストレスのない暮らしはありえません。それにストレスは生きる活力にもなるものです。「私はこうしたい」「○○を達成したい」という気持ちがあるからこそ、人間はイキイキしていられるし、頑張ることができます。ストレスと上手に付き合うとともに、活動と休息が過度にあるメリハリのある暮らしをしましょう。
※参考書籍 |
---|
Q15 | 免疫力を高める即効策はありますか? |
---|
A15 |
呼吸です。 ストレスがあると肺が圧迫され、呼吸が浅くなります。浅い呼吸は交感神経を刺激するため、なおのこと落ち着かなくなります。副交感神経を優位にする深い呼吸でリラックスしましょう。 また炭酸ガスは、体液を正常範囲内でアルカリ寄りにし、緊張をほぐしてくれます。緊張時や落ち着かないときは、炭酸をとるのが効果的。ビールや炭酸飲料でリフレッシュを。
※参考書籍 |
---|