Question
歯周形成外科って何?どういう時に必要?
Answer
歯周形成外科とは、「歯肉または歯槽粘膜に現われる解剖学的、発生学的、外傷性あるいは歯周治療後の形態異常を是正あるいは予防するために行う歯周外科処置(Grossary of periodontal terminology,1996,APP)」と定義されています。
例えば、歯ぐきが薄いまたは下がってきた場合、お口の他の部位から歯ぐきをとってきて足りない場所に移植し、歯ぐきの再生を行います。
歯周形成外科は次のような特徴が見られるときに必要になります。
1.形態的特徴
- 歯・歯槽骨と歯肉の溝・ポケットの底をつなぐための歯肉(付着歯肉)が少ない
- 頬や唇の内側の粘膜と歯茎の間をつないでいるすじの部分(小帯)の付着部位が歯に近い(高位付着)
- 歯列の唇・頬側の部分(口腔前庭)が狭い
2.形態的・機能的・審美的特徴
- 歯ぐきが下がっている(歯肉退縮)
- 歯の間が離れている(歯間離開)
- 食べ残し・プラークがたまっている(清掃不良)
3.続発的特徴
- 知覚過敏
- 歯ぐきが下がって露出した歯の根っこのむし歯(根面う蝕)
- 歯と歯肉の境目のエナメル質が削られてしまっている状態(くさび状欠損)
- 歯周炎
- 歯と歯茎の境界線(歯頸線)に問題がある
- 詰めもの・被せものが合っていない(補綴物マージンの露出)
- 歯と歯の間の歯肉がない(歯間乳頭の喪失)
※参考書籍
「Dr.Hiroのペリオ図鑑」
著 山本浩正 クインテッセンス出版株式会社