ドクター くさび状欠損
2025.02.20
歯の歯ぐき近くにあるくさび状欠損
みなさんの歯にはありませんか?
これってどうしてできるのでしょう。
多くの方は、咬む力が原因で起こっているので
咬みしめないようにと、
歯医者さんから
説明を受けているのではないでしょうか。
確かに私もコロナが流行する以前、
数年前までは患者さんに対し
そのように説明していました。
しかしどうでしょう。
歯ぎしりや硬い食べ物が好きでよく食べる方など、
それらが原因で極端に摩耗した
歯の全てにくさび状欠損がみられるわけではないですし、
上下左右の一番奥にある歯について、
一番咬合力が加わりそうな歯ですが、
他の歯と比べ発生頻度は低いといわれています。
では何が原因なのでしょう。
今考えられるのは、
1. 象牙質の露出
(歯肉退縮)
2. 摩耗を助長するブラッシング習慣
(ブラッシング頻度、歯ブラシの硬さ、ブラッシング法)
3. 研磨剤含有の歯磨き剤の使用
この3つの要因が
重なったところに起こるということです。
ではこれに対しどのように対処したら良いのでしょう。
まずは予防です。
摩耗を助長するブラッシング習慣、
研磨剤含有歯磨き剤の使用をやめるということです。
その上で経過観察、
もし象牙質知覚過敏があればそれに対する治療、
くさび状欠損の状態によっては
修復治療もしくは、歯肉退縮に対し、
根面被覆術などの外科治療が適用になります。
口腔内のことも含め、
今まで言われてきたことが
これからも正しいとは限りません。
(昨日と今日で考え方が180°変わることさえあります)
特にネットの情報は疑いを持って見聞きするよう、
よく耳をすまし
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