Question

移植の治療の流れを教えてください。

Answer

受容側に歯が残っている場合、その歯の抜歯と移植を同時に行う場合とそうでない場合があります。同日に行わない場合は、受容側の抜歯を行ってから1ヶ月半以内に移植をしなければなりません。2ヶ月以上経過すると受容側の治癒が進行し、骨の高さや幅が減少し、移植が困難になることがあります。また、治癒機転から受容側に歯根膜組織が残存していたほうが予後がよい(抜歯同時移植に利点がある)ので、移植治療では受容側の抜歯の時期を慎重に決めなければなりません。その一方で、ドナー歯をかぶっている歯肉で完全に塞ぐことができるほどの十分な量の歯肉が受容側にない場合は、抜歯同時移植は避け、ある程度角化歯肉ができた時点(抜歯後3~5週間)で移植を行うほうがよいでしょう。
歯根が完成した歯の移植の治療の大きな流れをご説明します。

1.移植と固定とパック(外科当日)
2.洗浄(1日目)
3.パックの除去と抜糸(4日目頃)
4.根管処置の開始(約2週間後)
5.治癒の確認(数ヶ月間)
6.必要最小限の歯冠修復(数ヵ月後)
7.メインテナンスと術後観察(できれば一生)

歯根が完成していない歯では、根管処置を行わず、歯の神経の治癒と歯根が発育のするのを待ちましょう

※参考書籍 「シリーズ MIに基づく歯科臨床vol4 自家歯牙移植」
      月星光博 著  クインテッセンス出版株式会社

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