Question

筋肉のマッサージについて教えてください。

Answer

顎関節、その周りの筋肉の痛みや機能障害を訴える患者さんは、噛むときに使う筋、首や肩の筋に強い緊張を伴うことが多いです。このような場合、筋肉のマッサージは血流を促進し、筋肉を弛緩させ、緊張を取り去り、筋肉が協調的に働くことを目的としています。

筋肉は付着部位や形態が各々異なるため、それに応じたマッサージ方法が必要です。必ず左右対称に行い、疼痛を生じない程度の力で各筋肉を丁寧にもみほぐさなければいけません。マッサージはそれぞれの筋肉に3分から5分、1日3回行います。特に入浴時は効果的です。

 

1.咬筋のつまみマッサージ

咬筋、内側翼突筋(噛むときに使う筋肉)のマッサージで、親指と人差し指を用い、下顎は力を抜き、痛みを感じるか感じないかという力で約3分間揉みほぐします。

 咬筋のつまみマッサージ

2.後頸筋の回転マッサージ

後頸筋(首の後ろの筋肉)は後頭部のうなじの部分をわずかに頭を前に傾斜させ、人差し指、中指、薬指を用いて大きく円を描くように回転させながらマッサージします。

後頸筋の回転マッサージ

 

3.側頭筋の母指球マッサージ

側頭筋(左右頭の横にある筋肉)は頭をわずかに前傾させると共に下顎は安静位をとり、すべての筋の緊張を緩め、親指の付け根の大きなふくらみで痛みが感じない程度の力を用いて回転圧迫を3分間行います。

側頭筋の母指球マッサージ

 

4.その他

胸鎖乳突筋(首を左右に回す筋肉)のツマミマッサージも行うと首の柔軟性を得るために有効です。同時に頭の回転運動、柔軟運動も加えるとさらに有効です。

乳鎖乳突筋のツマミマッサージ

 

※参考書籍
 「美しい表情は噛み合わせから」 
 稲葉歯科医院顧問 元日本歯科大学教授 稲葉 繁
 稲葉歯科医院 院長 稲葉由里子

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