診療室
Q11 | 歯科ユニットウォーターライン除菌装置 ポセイドン |
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A11 | 治療用ユニット内に付着する汚れについてとその対策歯科医院での治療には、たくさんのお水を使います。 歯科医院で治療する『むし歯』も『歯周病』も原因は細菌なのに、治療を受けながら別の菌をもらうのでは本末転倒ではないでしょうか?歯科医院の治療水から検出される菌は『従属栄養細菌』と呼ばれる菌群で、髄膜炎などの原因菌の一つとも言われていますが、健康な人が摂取しても健康被害を起こすことはないと言われています。しかし、免疫力の弱い高齢者や乳幼児の患者様などにとっては、日和見感染を起こす可能性があり、注意が必要です。 でもなぜ、歯科医院の治療水がこんなに汚れるのでしょうか? 実は夜間や休診日の間に、診療台の中で水が滞留することが、菌の繁殖の原因なのです。右の写真は、特殊な薬品を使って診療台の給水ラインを洗浄した時に出た汚れだそうです。普段、こういった汚れは目にすることができないので、全国の9割近い歯科医院では対策が採れていないのが実情なのです。 当歯科医院は『全ての患者様に安全な環境で、安心して治療を受けていただく』ことを第一に考えています。このお水の問題も、知ったその時から対策が始まりました。 水の安全性を示す分析試験成績書をいただきました!上記の取り組みの結果、当院で使用するお水の安全性を示す分析試験成績書(図)を(一財)日本食品分析センターからいただきました。 日本の水質管理目標設定項目にある従属栄養細菌の目標値は、「1mlの検水で形成される集落数が2,000以下(暫定)」となっています。日本食品分析センターの水質検査により、『治療水』の衛生状態について「1mlの検水で形成される集落数が30以下」=『細菌数検出限界以下』という水質最高レベルの評価を得ております。 ポセイドンとはポセイドンは、人と自然に優しい電解中性機能水を歯科ユニットや医院全体に通水させることにより医院の水配管内の細菌などの繁殖を抑え、治療環境を衛生的に保つためのシステムです。 歯科医院では、手や器具の洗浄、歯の治療、クリーニング、患者様がお口をゆすぐときなど、多くの場面で水が使われます。お口の中をきれいにしていただくことので、歯科医院で使われる水もキレイで衛生的でなければなりません。 特徴・院内全ての給水管内を除菌します(細菌数はゼロに近い)。 ポセイドンの仕組み1.センサーが水の流れを感知し、電解層に通電
歯科ユニット給水系における微生物汚染と中性電解水による細菌増殖の抑制効果1)京都大学大学院医学研究科 感覚運動系外科学講座 口腔外科学分野 歯科ユニットは汚染されている高度医療、超高齢社会を背景とし、院内感染対策は重要な課題です。院内感染とは、病院内で起きたすべての感染症を意味しますが、発症様式によって患者が保有している微生物が由来である内因性感染と、他の患者や医療スタッフ、医療器材由来の外因性感染に分けられます1)。 内因性感染リスクを低減するため、とくに病院歯科では全身麻酔を必要とする周術期患者や担がん患者、高齢者、免疫不全者などの易感染性患者、IVH・人工透析などのカテーテル治療患者などの口腔管理を重要視しているのが現状です。 一方、外因性感染については医療関係者の適切な対応によって予防することが可能で、われわれが日常かかわりのある歯科ユニット給水系の汚染は外因性感染リスクと考えられます。 診療後など長時間の給水停止時に給水系に滞留した水中で微生物が増殖し、バイオフィルムが形成され付着し、そこから落屑した微生物が歯科医療給水として患者の口腔内へ放出されていると考えられています2,3)。これらは上水道由来の弱毒性細菌である4)とされていますが、微生物汚染の実態やその対策については十分検討されていません。 近年、新しい消毒法として中性電解水が注目されています。生体為害性が少なく、無味・無臭で、金属腐食性も低いとされており、また排水路環境への影響が及びにくいことから、歯科器材の消毒にすでに用いられています。 中性電解水とは電解水とは、水道水や食塩水などを弱い電流電圧で電気分解処理して得られる水溶液の総称です。pHによって分類されており、強酸性電解水(加藤歯科医院ではEO水で代用しています)は優れた殺菌作用を有しているため、現在も医療現場で消毒や処置などで使われていますが、周辺環境への汚染や金属材料の腐食というデメリットを有しています。弱酸性電解水はそのデメリットを緩和する反面、殺菌効果は弱いとされています。 そこで、新しい消毒方法として中性電解水(加藤歯科医院ではポセイドンで生成しています)が注目されてきています。この中性電解水は3ヶ月以上の長期間にわたって殺菌作用を持続でき、人体や周辺環境への影響もないとされています5)。強酸性電解水、弱酸性電解水、中性電解水を用いた金属腐食試験で、中性電解水が耐腐食性を顕著に示していることが認められました6)。 当医院での調査と取り組み歯科ユニット給水ライン内を水酸化ナトリウム溶液による洗浄を行い、従属栄養細菌数が≦30cfu/mLと検出限界以下となったことを確認し、中性電解水生成装置(加藤歯科医院ではポセイドンを導入しています)を設置し、稼動させました。14ヶ月経過し、従属栄養細菌数は≦30cfu/mLと検出限界以下を維持しています。(加藤歯科医院でも従属栄養細菌数≦30cfu/mLと検出限界以下となっていることを確認しています)また、装置稼動後に歯科ユニット給水系からの水漏れ等のトラブルも認めていないことから安全に使用できると考えられます。 【参考文献】 1) 一山 智:院内感染の疫学.日本内科学会誌,82:1150-1154,1993. 2) Mills SE. The dental unit waterline controversy: Defusing the myths, defining the solutions. 3) Mayo JA, Oertling KM.Andrieu SC. Bacterial biofilm: a source of contamination in dental air-water syringes. Clin Prev Dent, 12:13-20, 1990. 4) Montebugnoli L, Dolci G: Effectiveness of two devices designed to prevent fluid retraction in a high-speed handpiece. J Prosthet Dent, 84:225-228, 2000. 5) Nagamatsu Y, Chen KK, Tajima K, Kakigawa H, et al: Durability of Bacterial Activity in Electrolzyed Neutral Water by Storage. Dental Materials Journal, 21(2):93-104, 2002. 6) Dong H, Nagamatsu Y, Chen KK, Tajima K, Kakigawa H, et al: Corrosion Bahavior of Dental Alloys in Various Types of Electrolyzed Water. Dental Materials Journal, 22(4):482-493, 2003. 京都大学大学院医学研究科 ※参考書籍 |
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Q12 | EO水 強酸性水生成器 |
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A12 |
EO水とはEO水(Electrolyzed-Oxidizing-Water 酸性電解機能水)とは、 原水に食塩を微量添加した食塩水(NaCl濃度0.1%以下)を有隔膜式電解槽内で電気分解することにより、陽極側から得られる次亜塩素酸(HClO)を主成分とする強酸性(ph 2.5)、酸化電位1100mVとなった殺菌水です。(次亜塩素酸水) EO水の特長殺菌・滅菌能力が高いEO水は多くの病原微生物(MRSA、結核菌、ヘルペス、緑膿菌、エイズ、B型・C型肝炎、インフルエンザ、水虫など)に対して高い殺菌・滅菌能力を誇ります。また、食中毒の原因になる菌として黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、大腸菌O-157などがありますが、これらのいずれにもEO水は有効です。 病原微生物に作用し、人や環境にはやさしい水EO水は、病原微生物には高い殺菌・滅菌作用がありますが、薬品による消毒とは違い、人や環境には優しいという特徴があります。その理由は、有機物(人の皮膚やだ液、血液など)に触れると、一般的な水に戻る仕組みになっているからです。この信頼性から、多くの医療機関や公共施設などで使用されています。 EO水の主な使用例口腔内の殺菌・滅菌口腔内は体内に侵入してくる菌やウイルスが多く存在しますが、EO水はによってむし歯の原因菌を抑制し、むし歯を予防します。さらに、のどのうがいに使用すれば、かぜの予防に役立ちます。 |
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Q13 | 歯科用エルビウムYAGレーザー アーウィン アドベール |
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A13 |
エルビウムYAGレーザーについて
現在、歯科医療には様々なレーザーが利用されていますが、医療機器ですので各レーザーには、使用可能な範囲が決められています。エルビウムYAGレーザーは唯一、歯を削ることが認可されたレーザーです。 エルビウムYAGレーザーを導入出来る治療
動画 |
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Q14 | 歯科用測色装置 クリスタルアイ |
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A14 | クリスタルアイとは
クリスタルアイは、高精度な測色能力を持った歯科用測色装置で、患者様の歯牙を簡単撮影し得られた情報から正確な色分析を行うことができます。また、技工所にて製作補綴物を専用の歯顎モデルにセットして撮影することで口腔内と同一環境下で撮影でき歯牙との比較が可能となりました。さらに歯質の分析もでき、ホワイトニングに適しているかどうかも確認することができます。 クリスタルアイの特徴1.撮影環境の統一化従来、歯科医師や技工士は、歯牙や補綴物をそれぞれ異なった光源下で観察していました。そのため両者の主観や判断の違いで、患者さんが求める補綴物の色調に差異が生じていました。 クリスタルアイでは光を遮断するという一定条件下で患者さんの口腔内を撮影することができるため、歯科医師と技工士に作業環境の違いがあっても、色調の認識を合わせることができます。また、より適切に治療前後を比較することもでき、患者さんに治療結果を分かりやすくお伝えできます。 2.高精度な測色で正確な色情報の判断が可能これまで患者さんの歯の色調を判定する場合、シェードガイドを使って目視で実施するのが主流でした。このため、難しい色の判定に時間が掛かり、判定結果も思わしくないこともありました。また、技工指示書に記載しきれない色情報もあり、歯科医院と技工所の間では正確な色の情報を伝達することが容易ではありませんでした。クリスタルアイでは一般的な3バンド(RGB)方式を超える7バンドの色差認識能力を持っており、高精度な色の測定が可能です。 3.データの共有
現在では、多くの歯科医院・歯科技工所がクリスタルアイを導入しています。撮影した電子情報を歯科医院から技工所へ送ることで、物流の時間を短縮することができ、歯牙の形態や色調、及び観察したい部位の詳細な色情報を分析できます。 |
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Q15 | 超音波機器 |
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A15 |
一般的に歯の表面にある除去しにくい歯石を取り除くのに使用しますが、その振動は機器により差があり、痛みを感じる方もいます。また、歯肉に隠れている歯の根は柔らかく、刺激に大変敏感です。 P-MAXP-Max(歯科用多目的超音波治療器)は極小パワーで安定した超音波機器です。通常の超音波治療器は、振動(周波数)の強さしか調節されませんが、P-Maxでは先端の負荷に応じて自動的に振動をコントロールします。 |
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Q16 | 歯科用精密マイクロスコープ ブライトビジョン |
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A16 | より高い精度での治療をご提供するために近年、マイクロスコープを用いた診療をする歯医者が増えてきました。加藤歯科医院でも、患者様へより高い精度でのご診療をご提供するために、21倍の倍率で見える 高精度手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を導入しております。 歯科技工士…20倍のマイクロスコープ→40倍(導入予定) 歯科衛生士…2.5倍と3.5倍のスコープ ドクター…8倍のスコープおよびマイクロスコープ 8倍のスコープ顕微鏡を用いた診療では、従来の裸眼では確認できなかったお口の中の異常や、詰め物などの適合状態をより詳しく確認することができ、治療の効果を高め、口腔疾患の再発予防にも高い効果を発揮します。
顕微鏡で具体的に見えるもの詳細な根管解剖・MB2(上顎第一大臼歯近心頬側根管などの分枝) 破折・亀裂の確認・CTと併用することでより鮮明に確認可能 偶発症関連・穿孔部の確認、リペア 外科的歯内療法への応用(正確な逆根管充填や縫合など)「ミクロの世界」と「歯の治療」の意外な関係 |
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Q17 | 電動式歯科用Ni-Ti ロータリーファイル |
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A17 |
根管形成とは、感染源の除去、根管洗浄、根管充填が可能な形態・付与を目的とします。 (1) Twisted File(TF)(2) ProTaper Next(3) MTwo File(4) Path Files |
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Q18 | 陰圧式根管洗浄装置 EndoVac(エンドバック) |
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A18 |
根管洗浄にはさまざまな方法がありますが、多量の洗浄液を用いて、長い時間をかけることが重要であり、吸引する方法が最も安全です。 MicroCannula(マイクロカニューレ)とMacroCannula(マクロカニューレ)の2種類の吸引針を使用しています。 EndoVacは洗浄液の根尖孔外への溢出が少ない、根尖から1mmでの洗浄効果が他の方法より優れているなどの利用者からの評価があります。 ※参考書籍 「根管洗浄 よりよい治癒を目指して」 小林 千尋 著 医歯薬出版株式会社 |
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