治療内容・方法について

Q321 オールセラミッククラウンを入れる場合の流れは?
A321

必要な場合はまずむし歯の治療歯周病治療(歯の周りを健康に整える)から始めます。
状態によっては歯の神経を取り、経過の良くないものは再治療をします。
健全な口腔内状態を整えてから、オールセラミッククラウンを入れる治療に移ります。

治療の流れ

1.土台(歯の補強・維持)
2.削る・仮歯
3.型取り・色の確認
4.試適(適合や形態・咬み合わせ等の確認・修正)
5.完成・セット

Q322 歯の根が露出すると、むし歯になりやすくなるって本当ですか?
A322

根の部分は象牙質でできており、象牙質に含まれるアパタイト結晶はエナメル質のアパタイト結晶よりもはるかに小さく、ハイドロキシアパタイトと比較して炭酸塩を4~5%多く含みます。このことが象牙質の高い臨海pH(pH=6~6.9)につながっています。そのため、エナメル質の脱灰に必要な水素イオン濃度の10%以下で歯根象牙質の脱灰が始まるとされており、歯根象牙質が露出するとエナメル質よりう蝕の進行が速くなります。

※参考書籍
「感染根管治療 Retreatment」
 編著 木ノ本 喜史  株式会社ヒョーロン・パブリッシャーズ

Q323 歯医者さんで注射をするとクラクラと気分が悪くなります。麻酔のアレルギーじゃないかととても心配です。
A323

麻酔が必要なとき、アレルギーを心配するかたはよくおられます。
しかし、麻酔でいのちが危険なほどアレルギーが起きる頻度は、じつはきわめて少ないと言えるでしょう。
その後気分が落ち着かれてご自分で歩いて帰れたならまずアレルギーではありません。どうぞ安心なさってください。

麻酔アレルギーには2タイプあります。
麻酔関連のアレルギーでむしろときどきあるのは、表面麻酔薬に添加されている防腐剤や安定剤などによる湿疹などの小さなアレルギーです。
スプレーやチューブ入りの表面麻酔薬は、開封後しばらく使用できるよう、市販されている化粧品などと同様の防腐剤が添加されていることがあります。
また、使いやすく粘性をもたせる安定剤が入っていることもあります。
そのため、化粧品で湿疹ができやすいかたの歯ぐきに、小さな湿疹ができることがあります。
ただ、目立たない場所の場合、気付かないうちに治ってしまいます。

一方、ショック症状を起こし命にかかわるほど激しいアレルギー(アナフィラキシー)も、きわめて少数ですがないわけではありません。数十万件に1件ともいわれていますが、とある歯科大学病院の年間20万人の患者さん(あらゆる症例のかたがいる)で数年に1人いるかどうか、というほどたいへんまれです。
やはり麻酔薬自体より添加物に対する反応が多いといわれています。
ご心配なかたは皮膚科のアレルギー検査をぜひおすすめします。

具体的な調査結果があるわけではないのでエビデンスはないのですが、「麻酔の注射のときにアレルギーで気分が悪くなった」と心配なさる患者さんの相当数は、緊張のあまり血圧が急上昇したり、脳貧血、過喚起発作などとアレルギーを混同なさっているのではないかと思われます。
そこで、また起こりはしないかと不安なかたには、まずはアレルギー検査をおすすめし、そして大丈夫であれば、体調のよいときに精神鎮静法を用いて治療を行います。すると問題なく治療ができる患者さんがほとんどです。
 「前に麻酔したときに気分が悪くなった」というようなかたの多くは、おそらくアレルギーではありませんが、ご心配であれば歯科医院・歯科麻酔専門医や総合病院の口腔外科、大学病院の歯科麻酔科などにお気軽にご相談ください。

 ※参考書籍
 「nico 2015.3 クインテッセンス出版株式会社」
 「nico 2013.3 クインテッセンス出版株式会社」
 「nico 2007.12 クインテッセンス出版株式会社」

Q324 自分が高齢になったとき、体力低下を防いで長生きするには何に気をつけたらよいのでしょう?
A324

統計からいうと、およそ8割のかたは、超元気でもなく、早くから寝たきりでもなく、緩やかに体力が低下していって、ついには介護を受けて亡くなっていくというタイプです。つまり、体力の低下を遅れさせることができれば自立して暮らす時間を延ばせるってことなんです。

どうすれば多くの高齢者を歯科がサポートできるのか。この命題を探る際に注目されたのが、「歯のある人は元気」「歯のある人はボケない」という昔からの言い伝えでした。歯科医師が以前から感じていた臨床実感でもありますが、本当にそうなのか、それとも単なる迷信なのか。様々な研究者が科学的な裏付け調査を行っていますが、こうした言い伝えが真実だと裏付ける結果が、近年続々と上がってきています。

体重が一年で2~3㎏減ったり、趣味の集まりがおっくうになるなどのフレイルの兆候に早めに気づくことが大切です。体力が低下すると、気力も低下し外出が減り、さらに体力が落ちるという悪循環を生みやすいので注意が必要です。

 

※参考書籍 「nico 2016.9 クインテッセンス出版株式会社」

Q325 加齢によって歯がもろくなるって本当ですか?
A325

エナメル質と象牙質

歯のほとんどは象牙質でできており、加齢によるコラーゲン分子間架橋の老化という質的変化が、象牙質の強度に影響していることがわかってきています。

※参考書籍
「感染根管治療 Retreatment」
 編著 木ノ本 喜史  株式会社ヒョーロン・パブリッシャーズ

Q326 歯がある人は丈夫で長生きだそうですがこれってホントなんでしょうか?
A326

本当です。

「歯がある人は丈夫で長生きだなあ」というのは多くの歯科医師が感じている臨床実感ですが約1000人の高齢者を追跡調査したところこれが事実であることがわかりました。

 

※参考書籍 「nico 2016.9 クインテッセンス出版株式会社」

Q327 再根管処置でも状況によって成功率が変わるってどういうこと?
A327

根管の解剖学的形態が変形しておらず維持されており、術前に根尖病変がなかった症例の成功率は91.6%と高かったが、解剖学的形態が変形しており、術前に根尖病変が存在した症例では、40.0%の成功率であった。

※参考書籍
「感染根管治療 Retreatment」
 編著 木ノ本 喜史  株式会社ヒョーロン・パブリッシャーズ

Q328 どうしてセレックは前歯部にはむかないのですか?
A328 セレックとはブロックで色が決まっているので、患者様にもよりますが、ぴったりと合う方と合わない方もいらっしゃるので、基本的には前歯部にはオススメしていません。
Q329 昔入れた前歯の被せ物の歯ぐきのあたりに黒い線が見えて気になるのですが?
A329

むし歯ではないとすると、歯ぐきが下がって被せ物との境目が見えてきたために、黒い金属のラインが見えることが多いようです。新しく作り直せばきれいになると思われますが、金属を使った歯を入れるとまたいずれ見えてくる可能性があります。
当院では審美治療の1つとして金属を使わないセラミックで作る被せ物を取り扱っています。

河口

Q330 変色歯でずっと悩んでいます。今はコンポジットレジンを盛って白くしてあるのですが古くなって黄ばんだ感じです。就職活動もあるし、きれいにしたいのですが……。
A330 ラミネートベニアを使って歯の色を変えることができます。白くなるだけでなく天然歯のようなツヤもでますよ。

※参考書籍 「nico 2008.6 クインテッセンス出版株式会社」

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