治療内容・方法について
Q231 | 仮着のときはどのようなことを確認しますか? |
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A231 | 咬合、清掃性、審美性・形態、根尖病変の予後や歯周組織の変化を確認します。また、その他患者さんの要望により確認する内容もあります。 ※参考書籍 |
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Q232 | MTMって何? |
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A232 | MTMとは、Minimal Tooth Movementの頭文字を取ったもので、部分的歯牙移動(小矯正)のことです。 MTMは「移動させたい歯(主に1歯)のみを、目的に応じて、比較的短期間で移動し、その他の歯や固定源となる歯をできるだけ動かさない」という意義をもっています。 術式によって、矯正的MTM、外科的MTM、自然的MTMに分けられます。 ※参考書籍 |
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Q233 | 神経を取ってあるはずなのに治療中にチクッとしました。治療がうまくいっていないのか、不安です。 |
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A233 | チクッとしたのは、ファイルの先が歯根の先まで達して歯根膜に触れたからです。ファイルが先まで達しているということはすみずみまで掃除ができているということ。治療が順調な証拠です。 |
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Q234 | 矯正をするときに大きな写真を撮りました。何を診るものですか? |
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A234 | 矯正治療で撮影する大きな写真は「セファロ」といいます。CTで代用する歯科医院も多く、加藤歯科医院でもCTで代用しています。 セファロを使って、下記の6項目を診ています。
※参考書籍 |
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Q235 | インプラント治療の前にどんな治療が必要ですか?(期間と費用も) |
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A235 | 1. 費用(税込金額)・GBR法:110,000円より ・サイナスリフトラテラルウインドウ法:220,000円より ・サイナスリフトオステオトーム法:110,000円より 2. 期間どの処置についても、骨が硬化するまで6ヶ月以上が必要です。 |
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Q236 | 局所麻酔をしたくないので、痛みを我慢しながら治療したいのですが・・・。 |
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A236 | 局所麻酔をせずに痛みを我慢していると、歯髄神経の発芽・増生を惹起します。その結果、象牙質の痛みの受容野が拡大、重複し、痛みに過敏な状態を作ることになります。 ※参考 「下野正基エンドセミナー」 |
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Q237 | おとなの矯正では、子どもと違って歯を抜くことが多いと聞きました。抜歯をしたくないけど抜かなければダメ? |
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A237 | 必ずしも抜かない治療が良い治療ではありません。 患者さんの歯の混雑具合によって、ケース・バイ・ケースでしょう。 このように、歯をきれいに並べるためのスペースが足りないときには抜歯が必要になります。 アジア人の場合、お口に奥行きがないため、とくに叢生の治療をご希望のかたは抜歯をしてスペースを作ったほうが無理なく歯が並び、口もとが引っ込んでその分オトガイ(あごの先端)がシャープになり、フェイスラインが美しくなる傾向があります。 ※参考書籍 |
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Q238 | インプラント治療のほかに、よい治療法はありますか? |
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A238 |
※参考書籍 「nico 2007.2 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q239 | インプラントで維持された義歯(インプラントオーバーデンチャー)って本当にいいの? |
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A239 | ある研究で、中年者の無歯顎患者に装着した下顎インプラントオーバーデンチャーと通常の義歯の効果を比較したものがあります。患者満足度と機能を評価した研究です。 分析の結果、患者満足度は下顎インプラントオーバーデンチャーのほうが明らかに通常の義歯より高いことが明らかになりました。年齢、性別、結婚暦、そして収入は一般的な満足度との関連性を明らかにすることができませんでした。インプラント維持型義歯グループではさらに3つの補綴物の測定結果(快適性、安定性、咬みやすさ)において、はっきりとしたよい結果を得ることができました。 以上より、中年者の無歯顎患者における上顎総義歯に対する下顎の2本のインプラント維持によるオーバーデンチャーは、通常の下顎総義歯よりも治療満足度が高い結果となりました。 Awad MA, Lund JP, Dufresne E, Feine JS.(Int J Prosthodont 2003; 16(2): 117-122.)※参考書籍 |
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Q240 | インプラント周囲粘膜炎、インプラント周囲炎ってどんな人がなりやすいの?どんな治療をするの? |
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A240 | まず両者の違いを確認しておきましょう。 インプラント周囲粘膜炎は歯肉炎(歯肉に炎症を起こしているもの)、インプラント周囲炎は歯周炎(骨にまで炎症が及んでいるもの)のような状態のものです。 インプラント周囲粘膜炎、インプラント周囲炎になりやすい人の特徴として、 1.不良な口腔衛生 2.歯周病の既往 3.糖尿病 4.喫煙 5.咬合の過負荷 6.残留セメント などがあげられます。 治療方法は、インプラント周囲粘膜炎については、非外科的治療によって炎症(BOP)を減らすことができ、さらに抗菌薬含嗽の付加的な使用が有効であることがわかっています。一方、インプラント周囲炎に対する外科的処置の一番の目的は、インプラント表面へアクセスし、汚染除去を行い、炎症病変を消失させることです。付加的な抗菌薬の全身投与がインプラント周囲炎を解決するという声もありますが、完全には立証されていません。また、再生療法が治療結果に有益な効果をもたらすという研究報告はありません。 Lindhe J, et al. J Clin Periodontol 2008; 35(8 Suppl): 282-285.※参考書籍 |
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