Question

歯科医院の問診票には近頃持病や持病の薬についての質問がありますね。けっこう面倒なのですが、必要あるんですか?

Answer

持病の治療にとって大切な薬でも、歯科治療の際、副作用が出ることがあります。安全な治療をご提供したいので服用中の薬についてぜひ教えてください。

●持病のある方の歯科治療について

1.他科で受診中の治療について教えてください

問診票や、診療中の問診で、他科で受けている治療について教えてください。また、健康状態や持病の治療に変化があったら忘れずに伝えましょう。現在の病状や受診している病院名、主治医を教えていただけると、必要に応じて医師と連携をとって治療を進めることができます。患者さんに無理のない歯科治療をご提供するため、とても大切なことです。

2.お薬手帳をお持ちください

どんな持病の薬を飲んでいますか?何種類も飲んでいると問診票に書き込むのはたいへんです。そんなときは、お薬手帳をお持ちいただくか、薬の実物をお持ちください。持病の治療薬のなかには、歯を抜いたときに血が止まりにくくなったり、細菌感染を起こしやすいなどの副作用の出るものがあります。安全に歯科治療をするために必要ですので、必ずお伝えください。

3.自己判断で薬を休むのは危険です!

たとえば血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を飲んで血栓を予防している患者さんが、「今度歯を抜くから血が止まりやすいように」と急に服用を中断すると、血栓ができやすくなりとても危険です。休薬の検討が必要な場合は、歯科と医科の主治医が相談しますので、それまではいつもどおりの服用をお願いします。自己判断の休薬は命に関わりますのでやめましょう!

4.医科の検査をお願いすることもあります

持病のある患者さんが安全に治療を受けられるかを診断するために、歯科治療の内容によっては、医科で血液検査などを受け、結果をお持ちいただくことがあります。また、検査データによっては、総合病院や大学病院の口腔外科など、全身管理の設備が整っており院内で他科のサポートが受けられる病院歯科をご紹介する場合もあります。ご了承をお願いします。

※参考書籍 「nico 2015.3 臨時増刊号 クインテッセンス出版株式会社」

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