技工部

Q1 高周波鋳造器 アルゴンキャスターi
A1

アルゴンキャスターi画像

歯科では詰めものや被せものなどに金属を用います。金属を一度溶解し、鋳型に流して歯の形にすることを「鋳造」といいます。当医院では最新機種の歯科技工用高周波鋳造器「アルゴンキャスターi」を導入しました。これにより、コバルトクロム合金を扱うことができるようになりました。コバルトクロム合金は、入れ歯のフレームや詰めもの・被せものに利用していますが、金属強度も強く、アレルギーが少ないという特徴があります。当医院内で鋳造・加工することにより、院外技工の必要がなくなるので、短期間かつコストを抑えて提供することができます。

融解時に高周波出力をコントロール

アルゴンキャスターiは金属融解中に、高周波出力をコントロールすることが可能です。オーバーヒートの危険、パワー不足を感じた場合に出力を変更することで、安全に製作でき、精度のよい鋳造・質のよい加工を実現できます。

幅広い金属を短時間で融解

例えば、コバルトクロム合金30gを約60秒、陶材焼付用金合金20gを約30秒で融解できます。短時間融解は合金の劣化を抑える効果があります。
(※純チタン・チタン合金を除く)

Q2 ミリングマシーン S3-Master
A2

S3-Master画像

日々臨床のミリングワークをおこなっているテクニシャンの声を基に開発された、ミリングマシーン「S3-マスター」を導入いたしました。
こちらは、自費治療での入れ歯を製作する機器となっております。この機器を使用し、院内ラボ(技工室)において入れ歯などの製作や調整をいたします。院内ラボですと、短期間での製作・調整ができ、直接患者様へご対応ができますので、より患者様に合った入れ歯を製作することが可能です。

S3-Masterとは?

基本的な構造はシンプルです。
高い精度を引き出すために必要な部分には長年の経験に基づいたテクノロジーを駆使し、
リラックスして高品質な補綴物を常に生み出すための人間工学的コンセプトに基づいて設計がされています。

正確なミリング面

軸ぶれしない(偏心度0.015mm以下)

均質なミリング面

低速でのトルクが高く、回転数が一定

使いやすさ

人間工学に基づいた設計思想

モーター

  • 軸ぶれしないので正確なミリングワークが可能。(偏心度:0.015mm以下)
  • 低速回転で高いトルクを発揮するので切れ味がシャープ。ミリングのポイントは、低回転域での高いトルク。
  • コンピュータ制御により、バーをミリング面に圧接しても一定の回転数を保つのでタッピングしにくく、
    精度の高い均質なミリング面を得ることが可能。
  • 静かな回転音のブラシレスモーター採用でメンテナンスフリー。

ミリングアーム

  • 堅牢で動きのスムーズなアームは、電磁ロックすることが可能。
  • 長いアームと広い上下スペース。

照明

  • 影を作らず、照明の位置を変える煩わしさがない。
  • 明るい作業視野を得られ、疲れず、高精度の作業が可能。

操作パネル

  • フレキシブルアームを調整し、好みのポジションに操作パネルを位置させてマシーンの操作が
    集中的におこなえる。
  • 回転数デジタル表示で回転数の設定、確認が容易。

ミリングテーブル

  • ミリングテーブルを上下するので、模型のサイズにかかわらず常に一定の姿勢(一定の視線)での作業が可能。
  • 高さストッパーリングを使用すると、高さの再現が即時に可能。
  • 左右どちらの手でもミリングテーブルの高さ調整ができ、作業の流れを止めない。

アクセサリー(オプション)

  • 豊富なアクセサリーは幅広い技工を可能にし、発展性がある。
Q3 歯科技工用ポーセレン焼成炉 ファーネス
A3

ポーセレンとは陶材のことですが、歯科用陶材には様々な種類があります。
色々なケースに応じて使い分けられていますが、加工する手段・方法も材質により変わってきます。ポーセレン焼成炉ファーネスは陶材を焼き付ける処理を担っています。一定の手順と温度管理をコンピューターで制御することでムラのないきれいな補綴物を作製することができます。加藤歯科医院では、「シンタリングファーネス」プレスファーネスを導入しています。患者さんにとってメリットとなる処理時間の短縮、高い品質などを実現できる機器です。

シンタリングファーネス Programat S1

Programat S1はIPS e.maxジルキャド等、酸化ジルコニウム専用のシンタリングファーネスです。

ProgramatS1画像

ジルコニアは、人工ダイヤモンドとしても大変有名ですが、「強く」「軽く」「美しく」、そして体に優しいセラミックです。ジルコニアは、歯根に相当するインプラント体と上部構造(=人工の歯冠部)と連結するアバットメントの上に被せる装置として、使用されます。アバットメントはチタン製で銀色のため、お口の中に入れると歯ぐきが黒ずみ、目立ってしまいますが、ジルコニアを入れることで自然で綺麗な歯ぐきの色を保つことができます。

今までジルコニアのシンタリングには一般的に5~8時間かかっていました。
加藤歯科医院では、Programat S1を導入することにより、長いシンタリング過程を短縮し、焼結時間を最短でわずか75分に短縮することができるようになりました。その上、時間の短縮で材料の高い強度と適合性を損なうことがありません。さらに省エネ設計となっていますので、地球に優しい機器でもあります。ジルコニアのフレームを作製するときに活用しています。

プレスファーネス Programat EP3000

即日対応のセレックだけでなく、より審美性の高いブリッジにも、プレスファーネスを導入することで可能になりました。

ProgramatEP3000画像

即日対応のセレックだけでなく、より審美性の高いブリッジにも、プレスファーネスを導入することで可能になりました。
品質が非常に安定しており、土台の歯にぴったりと接合させることが出来る為、高い適合精度かつ高い審美性の修復物が製作できます。
当院では、高い強度がありながら天然歯に近い摩耗性を持っているプレス用ガラスセラミックスを使用しており、噛み合う歯にも優しい素材で製作しております。

プレスファーネス Programat EP5000 / EP3000
ワックスアップ
(歯の形態をつくる)
プレスファーネス Programat EP5000 / EP3000
プレス調整後の修復物
プレスファーネス Programat EP5000 / EP3000
ガラスセラミックスの
築盛
プレスファーネス Programat EP5000 / EP3000
完成した修復物
プレスファーネス Programat EP5000 / EP3000 プレスファーネス Programat EP5000 / EP3000 プレスファーネス Programat EP5000 / EP3000 プレスファーネス Programat EP5000 / EP3000
ワックスアップ
(歯の形態をつくる)
プレス調整後の修復物
ガラスセラミックスの
築盛
完成した修復物
Q4 重合器
A4

重合器について

歯科の領域で、重合器は保険適用のプラスチックの歯・入れ歯に用いられる材質のレジンを重合するために用います。
レジンには、光を照射することで重合するものや熱を加えると重合するものなどがあります。

当院で扱っている重合器についてご紹介します。

アクセルキュア

アクセルキュア

技工用の光重合器です。
前歯の被せものを製作するときに、硬質レジンを固めるために使います。
様々な色のレジンを重ねて固めることで、天然歯に似た色調に仕上げていきます。

大光量のメタルハライドランプが採用されており、重合がハロゲンランプ採用器の約1/2の時間で行なえます。
発熱も少なく、熱影響の少ない精密な重合物が得られます。

フィットレジン マルチキュア

フィットレジン マルチキュア

主に入れ歯を製作する過程で使用します。
目的に合わせて選べる多彩な重合モードが搭載されているタイプです。
適合性を追求した「スタンダードモード」、適合性と物性を両立させた「ステップモード2」の他、流し込み法や加熱重合レジンにも対応できるモードを搭載しています。
症例に応じて選択できる重合モードにより、適合のよい入れ歯が出来上がります。
入れ歯の修理などにも活用できます。

Q5 双眼実体顕微鏡 S300-II
A5

双眼実体顕微鏡 S300-II

加藤歯科医院では、患者様へより高い精度の技工を実現するため、20倍の倍率で見える双眼実体顕微鏡を導入しております。

双眼実体顕微鏡は補てつ物製作時に日常的に使用しています。
どれだけ精度の高いものが作れるか、適合精度の向上を目指し作業しています。
精度が高いものを製作できれば、二次的なむし歯の発生も防げますし、一度作ったものを長持ちさせる事が出来ます。

顕微鏡下の作業は高精度のものを作れる半面、慎重な作業が要求され作業効率が悪くなります。
しかし、加藤歯科では精度の高い補てつ物を提供出来るよう顕微鏡下での作業をしています。

倍率を上げると、細部の確認ができます。
×1×10×20

倍率を上げると、細部の確認ができます。
技工作業でより適合のよいものを作製し、提供できるように一つ一つの補てつ物を丁寧に確認しています。

参考書籍

月刊 歯科技工 2010.3
医歯薬出版株式会社

お探しの情報は何ですか?

オススメ情報ランキング

医院情報

医院写真

〒750-0016
山口県下関市細江町1-3-2
TEL 083-231-1182
E-mail info@kato.or.jp

アクセスマップ

受付時間(日曜・祝日定休)
平日/午前9:00~ 午後6:30
木曜・土曜/午後1:00まで

関連記事

このページを見た人は以下のページも見ています