インプラント

治療方針

加藤歯科医院のインプラント治療の方針

■不安に思っている方へ

ここ数年で日本の歯科でもインプラント治療が浸透してきました。新たな治療方法の一つとして、飛躍的に進化しています。多くの人に認知されてきている一方で、インプラント治療の失敗について心配する方もいらっしゃると思います。

例えば・・・

  • インプラント埋入後2、3週間で抜けてしまった
  • 歯周病で抜けてしまった
  • 人工歯が欠けてしまった
  • 痛みがとれない

などのようなトラブルを聞きます。

骨が十分に結合していなかった、施術後の口腔ケアが不十分なためであったという原因が多いです。

失敗しないためには、私たち歯科医が診査・診断をしっかり実施し、適切に処置することが必須であると同時に、患者さんもメインテナンス(定期検診)に来ていただきご自身のお口の中をしっかりケアすることが大切となってきます。

加藤歯科医院のインプラント治療における取組み

インプラント治療前にCTで解析し、詳細な画像診断を実施しています。CTで撮影した画像を元に、骨の状態を確認し、インプラントを埋める位置をシミュレーションします。これにより失敗のリスクを減らすことができます。
さらに矯正、歯周外科などインプラント以外の分野の治療も幅広く手がけていますので、他分野からのアプローチ・サポートも可能です。もしトラブルがあった場合は、九州歯科大学の麻酔科に診てもらえるように協力提携しています。

※加藤歯科医院では、即時埋入・即時負荷、フラップレスなどは症例によっては適用することがありますが、積極的には行っていません。

■セカンドオピニオン実施

他の歯科医院に診療情報を提供することができます。また、他の歯科医院での診療についてのご相談に応じます。

 

インプラント治療とは?

歯科インプラントは、歯が無くなったとき、失われた部分に人工の歯根(インプラント)を植え込み、その上に修復物を装着して機能を回復させる治療法です。

当院では、最適なインプラント治療をするためにCBCTレーザーマイクロスコープ超音波機器(バリオサージ)クラスBの滅菌器などを完備しています。

ブリッジ治療とインプラント治療画像


インプラントをオススメしたい方
  • ブリッジで両端の健康な歯を削ることに抵抗のある方
  • むし歯やケガなどで前歯が欠けて目立つ方
  • 入れ歯が合わないために良く噛めない方
  • 入れ歯への違和感が心理的に強い方
  • 入れ歯のバネが気になる方
  • これまでの治療法では、発音、発声が不明瞭で気になる方
  • 固いものが噛めず食事を楽しめない方
  • 入れ歯を取り外して清掃することにわずらわしさを感じる方
  • 18才以降の比較的骨がしっかりしてある状態で歯を失った方

 

※お口や全身の状態によっては、インプラント治療ができない場合もございます。詳しくはご相談ください。

天然歯とインプラントの違い


天然歯とインプラントの違い

人工の歯(※1a) 歯根(※1b)
天然歯の歯冠に代わる人工の歯冠のことです。
下部構造にかかる力の負担が偏らない形状である必要があります。
また、見た目の自然さなどを考慮して製作されます。
歯ぐきにおおわれ、あごの骨(歯槽骨)のなかに埋まっています。
噛むときにかかる強い力をしっかりと支える歯の土台のことです。歯根膜で歯槽骨と結ばれていて、完全に固定されているわけではありません。
インプラント(※2a) 歯槽膜(※2b)
歯がなくなったあごの骨(歯槽骨)に穴をあけて、支柱となるインプラント体を埋め込みます。
徐々にあごの骨が回復すると、金属製の人工歯根と直接ガッチリと結合します。
この現象をオッセオインテグレイション(骨の結合)といい、完全な固定の状態です。こうして、人工歯根と生体が調和し、長期にわたり保持されることになります。
骨と歯のあいだは強い繊維組織である「歯根膜」によって結ばれています。
歯根膜は噛む力が加わった際に、歯とあごの骨(歯槽骨)のあいだでクッションの役目をはたし、圧に関するセンサーとしての役割もします。
歯槽骨(※3)
主に歯根を支えており、歯周病がひどくなると歯槽骨は吸収してしまいます。比較的固い表層部と、網目構造をしたスポンジ状の骨で成り立っています。

 

インプラント治療のメリット・デメリット

歯を失った場合、4つの治療方法があります。

  1. 両隣の歯を削る「ブリッジ」
  2. 取り外しできる「入れ歯」
  3. 人工の歯根を埋め込む「インプラント」
  4. 自身の歯を活用する「移植」

 

一番はご自身の歯をそのまま使える「移植」でしょう。しかし、口腔内の状態により、移植できない方もいらっしゃいます。(移植には保険適用と保険適用外のものがあります。)

インプラントをブリッジ、入れ歯と比べたメリットデメリットについてご紹介します。治療前にメリットだけでなく、デメリットも正しく把握しておきましょう。

 

■インプラントのメリット

メリット1 他の歯を削らない

 歯が1本抜けている場合、従来は両隣の歯を削り「ブリッジ」にする治療法が取られていました。
インプラント治療は、抜けた部分にインプラントを埋め込むので、他の歯を削りません。

インプラント ブリッジ
ブリッジ治療 インプラント治療
ブリッジの支台とするために、両隣の歯を削らなければなりません。 歯の抜けたところにインプラントを埋め込み人工の歯を被せるので、両隣の歯を削ることがありません。
 
メリット2 他の歯への負担が少ない

たくさんの歯が抜けている場合、ブリッジでは残っている歯だけで、大きな噛む力を支えなければなりません。
インプラントなら、本来の歯数で咬合圧(噛む力)をバランスよく負担できます。

メリット3 噛みやすい・自然な噛み心地

失われた部分に人工の歯根(インプラント)を植え込み、その上に修復物を装着しあごの骨に直接固定することで噛む振動がそのまま骨に伝わり、天然歯で噛んだときと同じような噛み心地が得られます。

奥歯が抜けている場合、従来の方法では、取り外しする「入れ歯」でした。
しかし、インプラントは取り外さないですむため、しっかりと固定されて食事も楽にできます。

入れ歯 インプラント
入れ歯 インプラント治療
入れ歯を固定する金具などに異物感を感じたり、支えている歯に負担がかかることがあります。 入れ歯を固定する金具がないので異物感がなく、また他の歯に負担をかけません。
メリット4 見た目がきれい

見た目が自然で、ほとんど治療したことがわかりません。

そのため「まるで本当の自分の歯のよう!」と喜ばれています。

■インプラントのデメリット

デメリット1 手術が必要

歯ぐきを開いて骨に人工骨を埋め込むことから、手術が必要となります。
手術前にCTを撮影しインプラント埋入シミュレーションを実施することで、リスクを回避することができます。

デメリット2 治療期間が長い

インプラント体と骨がしっかり結合するのを待たなければならないため、治療に時間がかかってしまいます。骨の増成が必要ない場合、少なくとも3~4ヶ月は必要です。2014年に骨結合度を測定できる「インプラント安定性測定器 オステル ISQ アナライザ」を導入し、より正確に安全に治療を受けていただける体制を整えております。

デメリット3 治療費用が高い

インプラントは自由診療ですので、費用が高くなります。

デメリット4 治療失敗のリスクがある

インプラント治療の失敗率のグラフ

失敗する可能性もゼロではありません(術後にきちんとケアをしている患者さんで成功率95%前後)。
インプラントのトラブル発生は初期と後期が多く、初期のトラブルは外科手術上の失敗、後期のトラブルは金属疲労などによるものが多いです。安定期のトラブルは歯周炎や噛み合わせのコントロール不足で、セルフケアと定期検診の徹底で予防できます。

デメリット5 適応できない場合がある

まだ成長過程にある方、免疫不全や1型糖尿病の方、ホルモン療法や放射線治療などを受けている方など、インプラント治療に不適応な方もおられます。しかし、その多くは生活改善や持病のコントロールで可能になります。詳しくは歯科医師にご相談ください。

インプラント手術の流れ

※治療期間は個人差があります。

1.インフォームド・コンセント&インフォームド・チョイス(初診)
インプラント治療の概要や治療の流れ、治療期間・費用などについて、詳しくご説明します。

2.診査・診断

病歴や健康状態に関する問診、口の中の検査、歯石除去、レントゲン撮影、CT撮影、歯型の採取などを行います。

上記の診査により、インプラント治療が患者様に適していると診断されれば、手術前の準備と移ります。検査結果を元に治療方針・治療計画を決定し、詳しくご説明いたします。

※虫歯や歯周病の治療が必要な場合は、インプラント治療より優先されます。

3.手術の準備のための治療と清掃
必要によっては歯槽骨の再生治療なども行います。

4.1次手術
インプラントオペの様子
外科処置によって顎の骨にインプラントを埋め込みます。

インプラント手術は、外来で1時間~3時間程度かかります。インプラントの本数が多い場合や特別な処置が同時に必要な場合は、さらに時間を必要とする場合があります。

※インプラント手術の流れ

インプラント埋入までの流れ1 1. 局所麻酔の後、歯肉を切開し歯槽骨(あごの骨)を露出させます。
インプラント埋入までの流れ2 2. 専用のドリルで人工歯根と同じ長さ・太さの穴をあけます。
インプラント埋入までの流れ3 3. 人工歯根を埋め込みます。
インプラント埋入までの流れ4 4. 歯肉を上から閉じ合わせ、人工歯根を完全に埋没させ、インプラントが骨と結合させるのを待ちます。

※1次手術後 2~3日

消毒
※抜糸までの間で2~3回消毒のため、来院していただきます。傷口の治り具合によって来院回数が変わります。

※1次手術後 10~20日

抜糸
※傷口の状態が良ければ、経過観察に移ります。

※経過観察

下顎2ヶ月、上顎3ヶ月(骨造成が必要な場合は、さらに期間を要します)

↓   

5.2次手術
インプラント体の頭を出します。
インプラント体が安定したら(3~6か月後)、 埋め込んだインプラントに人工の歯を連結するためのパーツ(アバットメント)を取り付けます。(小外科処置を伴います)
 
インプラント埋入までの流れ5 人工歯根と骨がしっかり結合されたら、人工歯と連結させるためのアバットメントを取り付けます。
※仮歯を付けることができます。

 

※二次手術の詳細(一次手術から2~5ヶ月)

インプラント体の頭まで
埋め込んだケース
 
インプラント体の頭が
見えているケース
頭出しをします
現状維持、経過観察
2~3週経過後
6.仮歯を作るための型取り(印象採得)へ

↓   

6.仮歯を作るための型取り(印象採得)

↓   続けて同日に実施します

7.噛み合わせの記録

↓   1週間

8.仮の上部構造の装着

9.最終的な歯を作るための型取り(印象採得)
歯科技工士による人工歯製作

残った歯や噛む機能の回復を考慮して、技工士が患者様だけの人工の歯をカスタムメイドで製作します。

↓   1~2週間

10.最終的な上部構造の装着

人工の歯(セラミックなどの歯)をインプラントに連結して治療は完了となります。

インプラント埋入までの流れ6

かみ合わせの調整を行いながら、最終的に人工歯を取り付けます。

※装着後も1~2週間お使い頂きながら、噛み合せを調整します。

 

↓   2週間

11.定期的なメインテナンス

治療後は、正しいホームケアを行うとともに、定期的なプロフェッショナルケア(歯科医院でのメンテナンス)が大切です。

インプラント自体は金属製ですので虫歯にはなりませんが、お手入れが悪いと「インプラント周囲炎」といった歯周病に近い腫れを引き起こす可能性があります。そうならないためにも、3か月に1回のメンテナンス(お手入れの指導・口腔内チェック・クリーニング)が必要です。


治療費について

インプラント治療は、自由診療扱い(自費)となっていますので、保険が適用されません。実際の治療費はインプラントの種類や本数、被せる人工の歯の材質などによって異なります。詳細は加藤歯科医院までお問い合わせください。

インプラント費用内訳

診査・診断料(CT撮影・解析料含む)⇒¥40,000(税抜)

インプラント1本あたり⇒¥300,000(税抜)

※術前・術中・術後のCT撮影を含みます。
※2本目以降の場合も1本につき¥300,000(税抜)となります。

インプラント1本あたり¥300,000の内訳
インプラント埋入
(各種ガイド用ステント代含む)
¥120,000(税抜)
頭出し・歯周外科処置料 ¥50,000(税抜)
TEK(仮歯)
(個人トレーによるimp、set)
¥80,000(税抜)
アバットメント(土台)
(個人トレーによるimp、set)
¥50,000(税抜)

※上部補綴物については、別途費用が必要となります。

その他
1.歯磨き粉 ¥1,260(税抜)
2.歯ブラシ ¥1,260(税抜)
3.EO水 専用ボトルをお渡しします。
4.薬代 抗生剤・消炎剤・痛み止めなど

 

保証について

インプラントの保証期間は5年となりますが、中断した場合やケアなどにきちんとお越しにならない場合、保証は適用されませんのでご注意ください。
※何かご不明な点などございましたらお気軽にスタッフまでお尋ねください。

オーバーデンチャー専用インプラント

オーバーデンチャー専用インプラント オーバーデンチャーとは、埋入したインプラントを土台とした入れ歯のことです。保険の入れ歯と比較すると噛みやすく、ズレることなくお口にとても馴染みます。 この度、当医院ではオーバーデンチャー専用のインプラントを導入しました。

 

■専用インプラントのメリット

1.費用を抑えることができる

これまではインプラント1本あたり300,000円でしたが、オーバーデンチャー専用のインプラントは1本あたり150,000円です。


※インプラント埋入に必要な治療に係る費用を含んでいます。(下記参照)

  • インプラント埋入(各種ガイド用ステント)
  • 頭出し
  • 術前・術中・術後のCT撮影 など

※2本目以降も1本あたり150,000円となります。
※上記に加え、デンチャー加工料として1本につき20,000円が必要となります。

2.適応範囲が広い

専用インプラントは直径が小さいため、骨幅の狭い患者さんも治療できる可能性が広がりました。

■期間について

通常、手術後から使用可能になるまで約2ヶ月です。

■オーバーデンチャーの注意点

1.下顎の場合は、入れ歯を安定させるために、最低2本のインプラントの埋入が必要となります。

2.入れ歯に強度をもたせて破折を防ぐ必要があるため、自費の入れ歯の作成を前提とします。

■治療費用の例

下顎の総入れ歯で、コバルト・クロム床のオーバーデンチャーの場合

740,000円~

【内訳】

  1. コバルト・クロム床の自費の入れ歯 400,000円~
  2. 専用インプラント2本埋入 150,000円×2本=300,000円
    (下顎の場合は入れ歯の安定のため、最低2本埋入する必要があります。)
  3. デンチャー加工料 20,000円×2本=40,000円

 

インプラント小冊子のご紹介

インプラント小冊子
「噛むことの喜びを
もう一度あなたに」

当院ではより多くの方にインプラントを知ってもらうため、小冊子を作成しております。
ご希望の方は、ご来院していただいたときにお渡しすることも可能です。
パソコン・スマートフォンからはこちらよりご覧下さい。

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(Adobe、Adobeロゴは、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の商標です。)

参考書籍

「nico2007.2」
クインテッセンス出版株式会社

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