Question

治療をした歯を使い続けるために、どんなことに注意したらよいですか?

Answer

大切なのはまずは私たち歯科医師が可能なかぎり歯質を残した、よい治療をご提供することです。そして治療終了後は、その歯を傷めないように大切にケアして保存していきましょう。いくつか大切なポイントがあるのでお教えします。

1.むやみに硬いものを食べない。

「治療が終わったから」と油断して、硬いもの、とくに噛みちぎって食べるようなものを食べるのは止めましょう。とくにスルメ、のしイカ、フランスパンなどは避けたほうが無難です。グッと噛みこむうえ、ちぎるときに引っぱる力が働き、歯根に強い負担がかかります。せんべえなど、パリッと割れてくれるもののほうが、まだしも負担が軽いというものです。残念ですが我慢してください。

2.歯ぎしり噛みしめにはマウスピースを。

歯ぎしり、噛みしめは、自覚しにくいのが特徴です。でも、習慣的にしているかたの歯は、確実にそのダメージを受けています。そこで、歯科医院で歯ぎしりを指摘されたり、ご家族に指摘されたかたには、夜間、マウスピースの装着をおすすめします。歯を磨耗や力による被害から守ることができます。あなたの噛み合わせにピッタリのオーダーメイドのマウスピースを歯科医院で作ってもらいましょう。

3.むし歯を予防しよう。

クラウンをかぶせた歯でも、歯根は天然歯ですのでむし歯になります。むし歯菌の多いお口は酸性に傾きやすく、その酸がクラウンの下に入り込んで歯質を溶かしてしまうのです。神経を取った歯は傷まないので、気付きにくいのも困る点です。そこで、毎日ていねいに歯みがきをして二次う蝕を防いでいきましょうフッ素入りの歯みがき剤や、フッ素ジェルを使うと効果的です。

4.定期的なメインテナンスを受けよう。

治療後、治療した歯に慣れしばらくは快適に過ごせても、使っているうちに噛み合わせがずれて、治療した歯に偏った力がかかっていることがあります。また、うっかりして歯みがきがおろそかになっていることも、めずらしいことではありません。そこで、定期的に歯科医院のメインテナンスを受け、噛み合わせやお口の状態をチェックしておくと安心です。

※参考書籍 「nico 2010.6 クインテッセンス出版株式会社」

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