Question

歯周病が治ると根面う蝕が多発するのですか?

Answer

根面が露出すると根面う蝕のリスクが高まります。

歯周治療そのものが問題ではないからといって、歯周治療時に根面う蝕に配慮しなくてもよいというわけではありません。できることなら、予防や初期の歯周炎のうちに治療を行い、できるだけ根面の露出をさせないほうがよいでしょう。

しかし、中等度以上に進んだ歯周炎では、治療後に根面がどうしても露出してしまいます。初診時の検査の段階で治療後に根面の露出が予測されるのでしたら、う蝕リスクを判定し、歯周基本治療時の口腔衛生指導で、プラークコントロールだけでなくフッ化物の使用や、食生活習慣の改善に対するアドバイスもあわせて行うことが大切です。

歯周治療患者の根面う蝕の感受性―12年後の結果
Ravald N, Birkhed D, Hamp SE. Root caries susceptibility in periodontally treated patients. Result after 12 years. J Clin Periodontol 1993; 20(2): 124-129. 

※参考書籍
 「歯周病学の迷信と真実 その論文の解釈は正しいか?」
 関野 愉、小牧令二 著  クインテッセンス出版株式会社

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