ドクター VPTという考え―大切な歯と神経を残すために―

2026.01.26

こんにちは。院長の加藤彰です。
お正月も過ぎ、
気づけば「立春」の季節が近づいております。
1月・2月といえば寒さも極まり、乾燥で体調も崩しやすい時期。
ブログをご覧の皆様には何卒、
お体を大切にして過ごしていただきたいと思います。

さて今回は、神経のある歯が深い虫歯になった際の
治療法についてお話します。

虫歯が深くなると、
「神経をすべて取らなければならない」
思われている方は少なくありません。

確かに状態によっては
神経を取る治療(根管治療)が必須になる場合もありますが、
すべてのケースで必ず神経を取る必要があるわけではありません。

当院では、歯も神経も患者様の大切な体の一部と考えています。
一度失ってしまったものは元に戻りません。
だからこそ可能な限り残すことを、
診療の基本方針としています。

その考えを実現するために重要になるのが、
掲題のVPT(Vital Pulp Therapy)になります。

VPTとは深い虫歯に対しても根管治療を行わず、
できる限り歯の神経を残すことで、
歯を長く使っていくことを目指す治療法です。

神経への細菌感染の程度によって、
・神経をすべて残せる場合
・一部のみ処置が必要な場合
があり、この判断は問診や各種検査を
丁寧に行ったうえで慎重に行います。

例えば下記のような状態であれば、神経を残せる可能性があります。
・自発痛の既往がない
・冷刺激、甘味刺激に軽い痛みがある程度
・歯髄感受性試験に対し正常範囲の反応
・冷刺激などによる誘発痛は数秒以内で消失する
・打診痛がない
・エックス線写真で根の先に黒い影がない

一方で、
・強い痛み、特に鎮痛剤が必要なほどの継続する自発痛の既往がある
・さまざまな誘発痛がある(咬んだ時の痛み、温熱痛など)
・夜間に起きるほどの痛みがある
・痛みの原因となる歯がよくわからない
・側頭部、頭部、眼窩などへの放散痛がある
・歯髄感受性試験に異常な反応がある
・冷刺激などによる誘発痛の継続がみられる
・打診にわずかに反応がある

このような場合、
神経の処置が必要になることもあります。

多岐にわたる診断基準により
神経を全て残すことができるか、
もしくは取る必要があるかの判断をすることになり、
神経を取る必要がある場合でも、
どこまで処置を行うかは症例ごとに異なります。

その判断と治療の考え方については、
次回詳しくお話ししたいと思います。

 

 

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