治療内容・方法について
Q461 | インプラントのアバットメントの選択について、チタン製がいいのか、ジルコニア製がいいのか迷ってます。どちらがいいですか? |
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A461 | 金属(チタン)と陶材(ジルコニア)では、プラーク(細菌)の付着量は明らかに違います。また、メインテナンス時において超音波スケーラーを使うこともあるかと思いますが、チタン製のものでは表面の傷の増加が見られたのに対し、ジルコニアでは傷がつかず問題がないと論文に記載があります。
※参考文献 |
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Q462 | 歯並びが悪くてもインプラント治療はできますか? |
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A462 | インプラントは一度入れると場所は変えられません。もし後に矯正治療をする場合は取り返しがつかなくなるかもしれません。よく考えてから行うことをおすすめします。 |
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Q463 | 歯ぎしりのクセがあるので、インプラントはやめたほうがいいですか? |
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A463 | かつては、「歯ぎしりをする人にはインプラントをしない」という歯科医師もいました。強く噛みしめると奥歯には60キロ程度の力がかかるといわれていますが、寝ているときの歯ぎしりは、その3倍の力がかかるとされています。当然インプラントや、インプラントとかみ合う相手の歯に大きな負担がかかります。とくにインプラントは天然の歯と違ってクッションの役割を担う歯根膜がないため、噛んだときの力がストレートに伝わってしまいます。 そこで現在は、歯ぎしりのクセがある人への対策として、歯科医院でマウスピースを作製します。寝るときにマウスピースを装着することでインプラントや周囲の歯を守ることができるのです。歯ぎしりをする人は、歯科医院で必ず相談するようにしましょう。
※参考書籍 |
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Q464 | 20代でもインプラント治療を受けられますか? |
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A464 | 20代であってもアゴの成長が終わっているとはいえず、他の歯とのバランスが崩れていく可能性があります。当医院では20代後半からのインプラント治療をおすすめしています。 |
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Q465 | インプラントの手術をした日に仕事に行けますか? |
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A465 | 一般的に手術当日は安静にする必要があります。手術の程度によりますが、からだを動かすことによって出血や腫れがひどくなることもあります。お酒や入浴、車の運転などは避け、食事もやわらかいめん類やスープなどにしてください。次の日以降は、デスクワーク程度でからだに負担をかけるような仕事でないのならば、仕事に行っても問題はないでしょう。 ただし、体力を使うような仕事の場合は、出血や腫れ、痛みがひどくなることがあります。ウォーキングやジョギングなどの軽い運動も糸を抜くまで避けるようにしましょう。
※参考書籍 |
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Q466 | ファイバーポスト+レジンコアと金属コアのメリット・デメリットは? |
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A466 |
※参考書籍 「nico 2016.5 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q467 | インプラントの手術の後、すぐに食事をすることはできますか? |
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A467 | 手術後、3時間ほどあければ、食事をすることはできます。 ただし、食べ物が傷の部分に当たると、傷口が開いてしまい、治りが悪くなったり、感染したりすることがあります。なるべくやわらかいものを反対側の歯で食べるようにして、食べ物が当たらないようにしてください。とくに傷の縫い目に食べものが当たらないように気をつけましょう。 とくに抜糸するまでの1~2週間は手術したところの絶対安静期間なので噛まないようにお願いします。なかでも再生療法を受けたかたは、歯ぐきで食べられる軟らかな食事を。治療の成功にかかわる重要なお願いなので、しばらく不自由をおかけしますがご協力をお願いいたします。 抜糸のタイミングで歯科医師に傷の状況を確認してもらい、問題なければ、いつもどおりに食事をすることができます。
※参考書籍 「nico 2018.1 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q468 | 歯は摩耗しているはずなのに、顔つきがあまり変わらないのはなぜ? |
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A468 |
歯の根を覆っているのはセメント質という歯周組織です。 このセメント質の添加によって歯の咬耗が補償されることから、加齢により厚みが変化します。
※参考書籍 |
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Q469 | 自家歯牙移植ではどんな診査をするのですか? |
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A469 | エックス線写真、模型、その他の臨床診査から、移植が可能かどうかの診断を下します。診断の大きなポイントは、移植歯と受容側の適合度、移植歯の歯根形態です。これについては、近年臨床応用が広がりつつある歯科用コンビームCTによる術前診断が有用です。術前の診査で移植が可能と診断しても、実際の術当日に不備がみつかれば移植の中断もありえます。診査のなかには、患者さまの治療や口腔衛生に対する理解度や協力度も含まれています。
※参考書籍 「シリーズ MIに基づく歯科臨床vol4 自家歯牙移植」 |
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Q470 | インプラント治療後も禁煙しないといけませんか? |
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A470 | インプラントを長持ちさせたいなら、禁煙することをおすすめします。喫煙者のインプラントと骨が結合する確率は、非喫煙者と比べると、10%以上低いという米国の調査報告があります。このため、ヘビースモーカーの人には、インプラント治療をしないという歯科医師も少なくありません。 たとえインプラントと骨が結合したとしても、その後の感染リスクも高くなります。喫煙するとニコチンの作用によって血管が収縮し、血流障害が起きます。すると、インプラント周囲に酸素や栄養素が不足し、菌の攻撃を受けやすくなるのです。さらに唾液が減って自浄作用も低下することから、インプラント周囲炎を起こしやすくなります。 インプラントの成功率を高め、長持ちさせるためには、治療前はもちろん、治療後も禁煙を続けることが大切です。
※参考書籍 |
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