治療内容・方法について

Q431 ファイバーポストは保険でも扱えるのですか?
A431

これまではファイバーポストを使う治療は、すべて自費治療の扱いでした。しかし2016年から金属の芯棒のほかに、ファイバーポストも保険の差し歯の芯棒として使えるようになりました。前歯では1本まで、小臼歯と大臼歯では2本までなどの制限はありますが、メタルフリー治療への普及への新たな一歩となっています。これを機会に、お口のなかにある差し歯の構造をぜひご理解いただき、治療を選択する際の参考にしていただければと思います。

 

※参考書籍 「nico 2016.5 クインテッセンス出版株式会社」

Q432 再生療法の手術の当日に注意することはなんですか?
A432

手術前

1.食事は?

手術の2時間前までに軽くすませておきましょう。術後しばらく食べにくくなるからと、欲張って食べ過ぎないようにしましょう。

2.歯みがきは?

手術前にていねいに歯みがきをして清潔なお口でご来院ください。

3.服装は?

身軽でらくな服装で、お化粧やアクセサリーはお控えください。

4.たばこは?

たばこは予後の経過に重大な影響をあたえます。直前だけでなく、術前2週間、術後8週間はかならず禁煙してください。

手術直後

手術直後はことに、鎮静剤や麻酔が効いていますし興奮していたり疲れていたりするものです。十分に休憩をとり、落ち着いてからご帰宅ください。処方された薬は必ず歯科医師の指示どおりに飲みましょう。

1.食事は?

術後2時間くらいで麻酔が覚めます。術部の反対側でやわらかいものを食べてください。術後1週間は、刺激の少ない流動食や、やわらかい食事にしてください。

2.歯みがきは?

指示があるまで、手術したところに歯ブラシを当てないようにします。食後には、歯科医院で処方されたうがい薬で30秒ほど時間をかけてクチュクチュうがいをしましょう。

3.不快な症状が出たら?

お薬によると思われる発疹、あるいは38度以上の熱が出たとき、痛み止めを飲んでも痛みがとれないとき、出血が止まらないなどの不快な症状があるときは、遠慮なく歯科医院にご連絡ください。

4.お風呂は?

手術後当日は、湯船には入らず、シャワー程度にしてください。

※参考書籍 「nico 2007.9 クインテッセンス出版株式会社」

Q433 マッサージでヒアルロン酸が移動したり、無くなったりしないですか?
A433

マッサージが原因でヒアルロン酸が移動したり、無くなったりすることは基本的にありません。

Q434 歯はどうやって骨の中を移動するのでしょう?
A434

骨中に植立している歯に力が加わると、歯根周囲の歯周靭帯や骨のある部分は「圧迫」され、その反対側の部分は「牽引」されることになります。
そして、圧迫された部分の骨は消失し、牽引された部分には新しい骨が添加され、その結果骨中を歯が移動することになります。
失活歯であっても、生活歯と比べて矯正力による歯の移動に差はないと考えられています。

※参考書籍  「矯正歯科の基礎知識」  飯塚 哲夫 著  愛育社

Q435 再生療法の術後の治療期間の過ごし方について教えてください。
A435

手術が終わったら、あとはそっと骨の再生を待ちますがよりより治療結果を出すには患者さんの協力が欠かせません。いっしょにがんばりましょう。

1.食事は?

1週間ほどでふつうの食事ができるようになりますが、再生治療中の箇所になるべく負担をかけないよう、かたい食べ物を避け、手術した側を使わないように、治療箇所の反対側で噛んで食べるようにします。当然ですが、お酒も控えましょう。

2.歯みがきは?

通常、術後3週間くらいすると、手術したところの歯みがきができるようになります。それまでは、手術した箇所のケアにはうがい薬を使います。そして、歯科医院のプロフェッショナルケアで足りない分をきれいにしていきます。治療箇所を歯みがきできるようになっても、ソフトブラシでやさしくみがくことです。歯間ブラシは、術後1ヶ月間は使用しないでください。定期的な受診でプロのケアを受け、お口の清潔を保ちましょう。

3.生活習慣は?

ストレスが強かったり、睡眠不足が続いたりするのはよくありません。規則正しい生活をして、バランスのとれた食事をすることも再生療法で良好な結果を得るための重要なポイントです。つまり、からだが元気であれば、免疫力がアップし、再生力も高まるわけです。

4.たばこは?

喫煙は治療の結果に重大な悪影響をあたえます。免疫の正常な働きを妨げるため、手術した箇所の傷の治りが遅く、歯槽骨の再生量が減少する可能性が高くなります。そのためかならず術前2週間、術後8週間は禁煙していただきます。これが達成できないかたの場合、良好な結果は期待できません。せっかくですから、この機会に禁煙しましょう。

5.通院は?

手術直後は、ご自分でのお口のケアはむずかしいので、週に1~2回通っていただき、診察とプロフェッショナルケアを受けていただきます。また、歯肉が安定してからも、しばらくの間は月に1~2回通っていただきます。こうした術後経過の確認とお口のケアはたいへん重要です。ご予約どおりの通院をこころがけてください。

※参考書籍 「nico 2007.9 クインテッセンス出版株式会社」

Q436 再生療法によって骨がよく回復するにはどんなことが大切なのですか?患者としてできることはありますか?
A436

再生の前提条件としては「病気の原因がきちんと除去されていること」です。
ひとつは、炎症を止めること。そのためには、スケーリング・ルートプレーニングや歯肉の切開によって、奥の奥までしっかりときれいにします。歯肉が下がって見えるようなお口の状態では、歯科医師や歯科衛生士のプロの技術がかならず必要です。そして、きれいになったお口を維持するために、患者さんには毎日の歯みがきをていねいにしていただきます。
そしてつぎに、噛む力もコントロールしなければなりません。これは歯科医師による指導と治療が中心となります。
再生にはたしかに時間がかかります。再生療法の手術後、歯槽骨の細胞が増殖し回復・安定するには、通常数年かかります。しかし、その前にこの2つの大前提が実現されていることが必要です。これにも当然一定の時間がかかります。
さらには、再生の障害になるリスクをなくしていくことも大切です。たとえば、タバコを吸うかたには再生の成果はほとんど得られません。また、極度のストレス、睡眠不足、不規則な生活など、生活習慣の乱れは、炎症をストップさせ再生に転換する邪魔になります。ようするに、からだの免疫力をあげるような生活をすることが大切なのです。免疫力がさがると、からだが細菌に負けてしまいます。
生活習慣もふくめた再生の大前提を整えるには、価値観の転換が必要です。そして時間も必要です。
手術などの治療をおもに歯科医師が、そしてお口のクリーニングや生活習慣改善の指導をおもに歯科衛生士が、歯みがきをふくめた生活習慣の改善を患者さんご自身がそれぞれ担い、患者さんと歯科医院がいっしょに治す、それこそが歯周治療であり、よい結果を生む大前提です。

※参考書籍 「nico 2007.9 クインテッセンス出版株式会社」

Q437 なぜインプラントを埋入する前の予備治療が大切なのですか?
A437

たとえば、歯周病で歯を失った場合、その周りの歯にも大なり小なり歯周病の炎症が起きています。そこで、まず歯周病をしっかりと治療し炎症を止めなければなりません。周りに細菌感染があっては、インプラントを埋入しても今度はその細菌がインプラントの周りの骨に感染しかねません。もしも感染が起きれば、インプラントとあごの骨は結合せず、どんなに巧みな術者でも、治療を成功させることは難しいのです。

また、歯を失うほど歯周病が進行した方のあごの骨は、炎症によって減ってしまっています。インプラントを安定させるための骨が足りない場合は、再生療法を行い骨を増やす必要があります。こうした予備治療は、インプラント治療を成功させるカギを握っているといっても過言ではありません。

予備治療が必要と診断された方は、予備治療の期間を含めた治療計画についてじっくり説明を受け、気がかりなことは遠慮なく質問して治療について検討しましょう。

※参考書籍 「nico 2018.1 クインテッセンス出版株式会社」

Q438 再生療法の術後合併症について教えてください。
A438

術後合併症には、歯間乳頭の壊死・陥没、骨移植材の流出、知覚過敏などがあります。

このうち、歯間乳頭の壊死・陥没はもっとも頻度が高い術後合併症です。歯間乳頭や歯肉弁への血液供給量の低下によって生じます。

※参考書籍
 「歯周再生療法を成功させるテクニックとストラテジー」
 著 宮本 泰和、尾野 誠 クインテッセンス出版株式会社

Q439 矯正用インプラントのお手入れの注意点を教えてください。
A439

矯正インプラントインプラントアンカーともいいます。

1.  矯正用インプラント周囲は、柔らかい歯ブラシで軽くこすってください。
清潔を保つことが大切です。

2.  矯正用インプラントがゆるんだら、すぐに歯科医師に相談してください。
不安になればいつでも矯正用インプラントを外せますので、ご安心ください。

3. 電動ハブラシは、矯正用インプラント周囲には使わないでください。

Q440 失活歯・歯内療法歯は脆い、弱いと聞きますが、本当でしょうか?
A440

歯内療法処置歯は生活歯と比較して脆くありません。
●根管治療ではほんの少し強度が落ちます。
●累積的な歯質の喪失が歯牙破折を起こしやすくします。
●痛み閾値が上がることによって、より強く噛んでしまうことも
 破折を起こしやすくする原因の一つとして考えられます。
●咬合面をすべて修復する(咬頭を被覆する)ことにより破折抵抗は上がります。

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