治療内容・方法について

Q21 インプラント治療を終えたのですが、定期的に歯科医院に通って、検査とクリーニングを受ければバッチリなんですね!
A21

それ以外にももうひとつ大切なのが、患者さんご自身のセルフケアです。歯科のクリーニングは質が高いといえど数ヶ月に1回の頻度ですので、インプラントの歯周病を防ぐには毎日、ご自身でしっかりケアをしていただくことが欠かせません。

 

※参考書籍 「nico 2020.12 クインテッセンス出版株式会社」

Q22 インビザラインの不適応症例にはどんな症例がありますか?
A22

外科治療が必要なケース、特に骨格性の反対咬合に該当する症例は、アライナー(マウスビース矯正装置)で治療することはできません。ディープバイト(深い嚙み合わせ)症例を治すこともできません。

また明らかに歯性で正中がズレていれば正中のズレは治せますが、下顎前歯1本分以上ズレている場合は骨格性にズレている可能性が高くなり、そもそも外科治療の適応となる可能性が高いです。骨格性の大きなズレがあれば、アライナー以外の治療方法を選択する必要があります。

さらに成長期における受け口の症例に関しても、アライナー治療は難しく、不適応症例となります。

 

※参考書籍
 「GPのためのアライナーシミュレーションガイド」
 著 荒井昌海 クインテッセンス出版株式会社

Q23 今入れているインプラントを撤去しないといけないと言われました。どういう状況になると撤去しなければならないのですか?
A23

インプラントの撤去の対象

1.動揺を認めるインプラント

 

2.動揺を認めないインプラント

①重度インプラント周囲炎
②インプラント体の破折
③下歯槽神経損傷あるいはオトガイ神経損傷
④炎症(MRONJ/骨髄炎、上顎洞炎など)
⑤迷入(上顎洞内など)
⑥埋入位置不良(審美的障害・補綴学的障害)
⑦チタンアレルギー
⑧心身医学的障害(心因性インプラント不耐症など)
⑨要介護者の軟組織外傷

 

※参考書籍
 「インプラント撤去完全マニュアル」
 著 佐々木匡理 クインテッセンス出版株式会社

Q24 インプラントを入れてもらって1年たちました。快適に噛めてうれしいです。そういえばそろそろメインテナンスに通わなくてはいけない時期ですが、最近、家のことが忙しいのでしばらくお休みしてもいいですか?痛みや違和感がないから大丈夫ですよね?
A24

痛みや違和感がなくても、定期メインテナンスには欠かさずご来院ください。インプラントの健康状態や日々のケアがきちんとできているかチェックすることは、インプラントを長持ちさせるために不可欠です。

 

※参考書籍 「nico 2020.12 クインテッセンス出版株式会社」

Q25 上下の顎で成長が違うって本当ですか?
A25

上顎の成長は6~8歳で止まりますが、下顎の成長は男子で18歳、女子で15歳までは続きます。

 

※参考書籍
 「GPのためのアライナーシミュレーションガイド」
 著 荒井昌海 クインテッセンス出版株式会社

Q26 なぜ正中のズレが起こるのですか?
A26

正中がズレている理由

  1. 萌出位置によるズレ
  2. 補綴装置によるズレ(動かせないインプラントなど)
  3. 骨格の非対称によるズレ
  4. 先天性欠如によるズレ
  5. 歯牙によって誘導された不適切な咬み合わせ
  6. 形態異常によるズレ

 

※参考書籍
 「GPのためのアライナーシミュレーションガイド」
 著 荒井昌海 クインテッセンス出版株式会社

Q27 マウスピース矯正はワイヤーを使う矯正治療ほどは、歯がスムーズに動かないそうですがどういう動きが苦手なのですか?
A27

抜歯して歯を大きく移動させること、力を加える方向に倒れた歯の移動など苦手な動きはいろいろあります。補助装置や従来の治療と組み合わせてこの欠点を補って治療してきます。

もちろん患者さんのなかには、テクニックを駆使せずともスムーズに治るケースもあります。しかし、残念ながらそんなケースばかりではありません。そうした場合、補助装置を使ったり、目立たないように奥歯や側面だけワイヤー矯正で動かして置き、目立つ前歯をマウスピース矯正で治すなど、さまざまな引出しを使い、それを組み合わせて治療します。

 

マウスピース矯正の苦手な歯の移動

1.傾いている歯の移動

ワイヤー+ブラケットの場合

ワイヤーを使うと簡単・確実に移動します。

ワイヤーを使うときれいに並びます

マウスピース矯正の場合

歯を動かす方向に向かって倒れた歯を立てるのが苦手です。

マウスピース矯正は傾いている歯の移動が苦手

 

2.回転

歯を大きく回転させるのが苦手

マウスピース矯正は歯の回転が苦手

3. アップライト

引っ張り出すのが苦手

マウスピース矯正は歯を引っ張り出すのが苦手

 

歯を適正に動かすためのいろいろな補助装置

インビザライン®で使用する装置です。

インビザラインでの補助装置1

歯にボタンをつけゴムで下の歯を引っ張り上げています。

インビザラインでの補助装置2

奥歯と犬歯をゴムでつなぎ、犬歯の傾きを治しています。

インビザラインでの補助装置3

歯につけた装置をゴムで引っ張り、歯の傾斜をまっすぐにしています。

インビザラインでの補助装置4

目立たない場所でワイヤー矯正をしながら、ゴムで下の歯を引っ張り上げています。

「日本歯科評論」 槙宏太郎 著 vol.75 no.8 P64-74より引用

※こうした補助装置を使う場合、ゴムも毎日きちんとつけていただく必要があります。

 

最低限の移動で並べるため、エナメル質を削除しスペースを作ることも

1.エナメル質を歯の健康に問題のない範囲で少しだけ削ります。

歯を少し削ります

2.最低限の歯の移動できれいに並びました。

削ることにより、歯が動きやすくなります

※参考書籍
 「nico 2016.7 クインテッセンス出版株式会社」

 

 

Q28 昨日歯科医院でかぶせを入れてもらいました。少し高いように感じますがなれますよね?
A28

上下の歯が咬み合う前に1歯ないし数歯が早期に当たる状態を早期接触といいます。Krogh-Poulsenら(1968)は、早期接触は咬合性外傷を惹起しやすく、関連筋群や顎関節への負担を憎悪させ、顎機能障害とくに関連筋群の機能障害の原因となる可能性があると指摘しています。つまり、その影響は処置をした歯牙以外にも咬み合う歯やそれぞれの周囲組織、咬み合わせるときに使う筋肉や、顎関節に現れる可能性がありますので、なるべく急いで調整に行かれてください。

Q29 今まで咬み合わせのなかった所に歯を入れ咬み合うようにしてもらいました。高さはちょうどいいのに物を咬むと違和感を感じるのはなぜでしょう?
A29

長い間咬合を失っている歯の歯周組織は、弱い荷重に対しても耐えられない、いわゆる機能低下の状態になっています。つまり、組織抵抗力が減少し動揺しやすくなっているということです。組織抵抗力が回復するまでは過度な荷重は避けてください。

Q30 普段歯ぎしりをしていて開咬の歯をしています。マウスピース矯正をしようと思うのですが、留学など遠方に行くとなった際、マウスピース矯正は留学中も矯正し続けることは可能でしょうか?
A30

留学中も行うことはできますが、留学の期間(1年に何回帰ってこられるのかなど)やお口のなかの状態によって対応が変わってきます。留学中はお口のなかのチェック・フォローができないので、綿密な連絡が必要となります。

長期出張中の際についてもマウスピース矯正を行うことは可能です。矯正期間中はチェック、フォローが必要なので、ご希望の場合はご相談ください。

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