治療内容・方法について
Q11 | インプラント治療にはどんなデメリットやリスクがありますか? |
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A11 |
インプラントのメリットは 一方でデメリットもあります。 ちなみにインプラントのトラブル発生は初期と後期が多く、初期のトラブルは外科手術上の失敗、後期のトラブルは金属疲労などによるものが多いのです。 初期のおもなトラブル外科手術上の失敗と患者さんの治癒力が複雑に関与する時期。外科的失敗とは、ドリル摩擦熱の冷却不足、神経の損傷(しびれ、知覚異常)、鼻腔や上顎洞(鼻腔とつながっている空洞)の損傷、血管損傷ほか。 安定期のおもなトラブル歯周炎や噛み合わせのコントロール不足。 後期のおもなトラブル材料の疲労と、高齢期の生体機能低下などによります。 ※参考書籍 |
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Q12 | インプラントのメインテナンスではどういうことをしていただけるんでしたっけ?しばらく行ってなかったもので・・・。 |
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A12 | メインテナンスは、いわばインプラントの健康診断。 インプラントと、そのまわりの歯ぐきやあごの骨の状態を調べるほか、インプラントのクリーニングを行います。
※参考書籍 「nico 2020.12 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q13 | マウスピース矯正にとても興味があります。目立たないし取り外せるのが魅力ですよね。ただ、なぜマウスピースで歯が動くのかなとちょっと不思議な気もします。 |
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A13 |
歯に力を「点」で加えて動かす従来の方法に対し、マウスピース矯正は「面」で力を加えて動かします。フレキシブルに力を加えられる従来の方法に比べ、面による移動の場合は適応症例が限られるため、主に軽度の治療に用いられています。 ワイヤー+ブラケットの矯正歯に力を点で伝えて動かします。
マウスピースの矯正
歯に力を面で伝えて動かします。
※参考書籍 |
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Q14 | インプラント周囲炎、怖いです・・・!周囲炎になっていないか診てもらうにはメインテナンスが必要なんですよね? |
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A14 | インプラントに起こるトラブルで第一に怖いのは、細菌によるインプラント周囲炎。 ですが、過剰な噛む力(歯ぎしりや食いしばり)による影響も見過ごせません。それらの兆候を診てもらい、早急に対応してもらうためにも、定期的なメインテナンスをお願いしたいのです。
※参考書籍 「nico 2020.12 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q15 | 「インプラントにも歯周病がある」とよく聞きます。インプラントでも歯周病の心配はなくならないんでしょうか? |
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A15 | 残念ながら、インプラントのほうがむしろ歯周病には弱いのです。天然歯の歯周病と同じように、歯ぐきの炎症からあごの骨の消失(吸収)へと進行していきます。そのまま悪化するとインプラントはグラグラになり、やがて抜けてしまいます。
※参考書籍 「nico 2020.12 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q16 | インビザラインをやっています。歯を削って調整すると言われました。どういうことですか? |
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A16 | 隣接面削合のこと(歯の側面を削ること)をIPR(Inter Proximal Reduction)といいます。ディスキング(Disking)といわれることもあります。 0.2mmの薄いカッティングディスクなどを使用して、隣接面のエナメル質を削ることで歯を動かすためのスペースを確保します。一般的には1ヵ所につき0.5mmのIPRを上限量とすることになっています。 IPRのメリット
IPRのデメリット
※参考書籍 |
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Q17 | インプラント治療の予後について調べると不安になってきました。でもインプラントって、どうしてトラブルが起きるんですか? |
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A17 | その構造上、インプラントには天然歯に存在した防御機構がありません。 例えば、「繊維のバリアが存在しない」、「歯根膜のクッションが存在しない」など、天然歯とは異なっています。 細菌や力に弱くなっていますから、より一層のケアが大切なんですね。
※参考書籍 「nico 2020.12 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q18 | 矯正治療中ですが、歯がグラグラします。これって大丈夫なんですか? |
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A18 | 矯正治療とは、歯が顎骨のなかを移動していくことで歯並びを治す方法で、そのメカニズムは骨の吸収と添加の連続で成り立っています。その際、骨吸収は1~2日で起こるのに対して、骨の添加が活発に起こるのはおおよそ最初の1週間です。 このタイミングの違いで、矯正治療中は歯がグラグラしたり、後戻りが起こったりします。特にマウスビース矯正では、矯正装置(アライナー)を1日のうちに付けたり外したりすることが数回ありますが、その度に矯正力がいったんなくなるため後戻りが生じ、骨添加が起きにくくなります。 骨の吸収と添加吸収と添加のタイミングが違うために矯正治療中は歯がゆれ、後戻りが起こります。
※参考書籍 |
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Q19 | 抜歯後にマウスピース矯正治療を開始しました。治療中に奥歯で噛めなくなりましたが、どうしたらいいですか? |
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A19 | 奥歯の傾斜で隙間ができてしまう(離開)原因は、患者さんの使用時間が少ない場合や治療計画において大臼歯の移動量が多い場合に起こりやすいです。そのため、定期的に使用時間をチェックしたり、適切な治療計画を立案したりし、対応します。
※参考書籍 |
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Q20 | マウスピース矯正治療中ですが、色々な理由で治療期間が長期化してしまいました。いつまで続くのか考えるようになり、本当に治療が終わるのか不安です。 |
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A20 | マウスピース型矯正装置で治療を開始したものの、途中で使用時間の減少や治療に対してのモチベーションの低下を起こす患者さんは少なくありません。とくに矯正治療自体に自主的でない未成年の患者さんは、そもそも治療へのモチベーションが低く、治療費も自分で支払っていないため、治療期間が長期になったり治療を中断したりしやすい状況です。 治療開始時にはマルチブラケット装置よりもマウスピース型矯正装置のほうが違和感が少なく、簡単に治療できるイメージを患者さん本人が持ちやすいという傾向もあります。 そのため、当医院では使用時間や治療の進め方について丁寧に説明しています。
※参考書籍 |
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