治療内容・方法について

Q11 インプラント治療にはどんなデメリットやリスクがありますか?
A11

インプラントのメリットは
 
●自立するので、隣の歯を削らずに治療できる。
 ●噛みごこちが自分の歯に近い。
 ●手入れがラク。
などがあります。

一方でデメリットもあります。
「手術が必要、費用が高い、時間がかかる」の3大デメリット
のほか、失敗する可能性もゼロではありません(術後にきちんとケアをしている患者さんで成功率95%前後)。
歯槽骨が足りないなどの難症例の場合、再生療法が加わるなど複雑化し治療期間がかかってしまいます。

ちなみにインプラントのトラブル発生は初期と後期が多く、初期のトラブルは外科手術上の失敗、後期のトラブルは金属疲労などによるものが多いのです。
トラブルの起き方をグラフにするとバスタブ曲線となり、電気製品や工業製品の故障率のグラフによく似ています。

インプラントグラフ

初期のおもなトラブル

外科手術上の失敗と患者さんの治癒力が複雑に関与する時期。外科的失敗とは、ドリル摩擦熱の冷却不足、神経の損傷(しびれ、知覚異常)、鼻腔や上顎洞(鼻腔とつながっている空洞)の損傷、血管損傷ほか。

安定期のおもなトラブル

歯周炎や噛み合わせのコントロール不足。
セルフケアと定期検診の徹底で予防できます。

後期のおもなトラブル

材料の疲労と、高齢期の生体機能低下などによります。
代替治療方針が必要になることもあります。

※参考書籍
 「nico 2008.1 クインテッセンス出版株式会社」
 「nico 2007.2 クインテッセンス出版株式会社」

Q12 インプラントのメインテナンスではどういうことをしていただけるんでしたっけ?しばらく行ってなかったもので・・・。
A12

メインテナンスは、いわばインプラントの健康診断

インプラントと、そのまわりの歯ぐきやあごの骨の状態を調べるほか、インプラントのクリーニングを行います。

 

※参考書籍 「nico 2020.12 クインテッセンス出版株式会社」

Q13 マウスピース矯正にとても興味があります。目立たないし取り外せるのが魅力ですよね。ただ、なぜマウスピースで歯が動くのかなとちょっと不思議な気もします。
A13

歯に力を「点」で加えて動かす従来の方法に対し、マウスピース矯正は「面」で力を加えて動かします。フレキシブルに力を加えられる従来の方法に比べ、面による移動の場合は適応症例が限られるため、主に軽度の治療に用いられています。

ワイヤー+ブラケットの矯正

ブラケット・ワイヤー矯正の力のかかり方

歯に力を点で伝えて動かします。

 

マウスピースの矯正

マウスピース矯正の力のかかり方

 

歯に力を面で伝えて動かします。

 

※参考書籍
 「nico 2016.7 クインテッセンス出版株式会社」

Q14 インプラント周囲炎、怖いです・・・!周囲炎になっていないか診てもらうにはメインテナンスが必要なんですよね?
A14

インプラントに起こるトラブルで第一に怖いのは、細菌によるインプラント周囲炎。

ですが、過剰な噛む力(歯ぎしりや食いしばり)による影響も見過ごせません。それらの兆候を診てもらい、早急に対応してもらうためにも、定期的なメインテナンスをお願いしたいのです。

 

※参考書籍 「nico 2020.12 クインテッセンス出版株式会社」

Q15 「インプラントにも歯周病がある」とよく聞きます。インプラントでも歯周病の心配はなくならないんでしょうか?
A15

残念ながら、インプラントのほうがむしろ歯周病には弱いのです。天然歯の歯周病と同じように、歯ぐきの炎症からあごの骨の消失(吸収)へと進行していきます。そのまま悪化するとインプラントはグラグラになり、やがて抜けてしまいます。

 

※参考書籍 「nico 2020.12 クインテッセンス出版株式会社」

Q16 インビザラインをやっています。歯を削って調整すると言われました。どういうことですか?
A16

隣接面削合のこと(歯の側面を削ること)をIPR(Inter Proximal Reduction)といいます。ディスキング(Disking)といわれることもあります。

0.2mmの薄いカッティングディスクなどを使用して、隣接面のエナメル質を削ることで歯を動かすためのスペースを確保します。一般的には1ヵ所につき0.5mmのIPRを上限量とすることになっています。

IPRのメリット

  • カリエスリスクの減少
  • ブラックトライアングルの減少
  • 面接触による安定

 

IPRのデメリット

  • 歯の形態が悪くなることがある
  • コンタクトがあまくなることがある
  • トゥースサイズレシオが変化する

 

※参考書籍
 「GPのためのアライナーシミュレーションガイド」
 著 荒井昌海 クインテッセンス出版株式会社

Q17 インプラント治療の予後について調べると不安になってきました。でもインプラントって、どうしてトラブルが起きるんですか?
A17

その構造上、インプラントには天然歯に存在した防御機構がありません。

例えば、「繊維のバリアが存在しない」、「歯根膜のクッションが存在しない」など、天然歯とは異なっています。

細菌や力に弱くなっていますから、より一層のケアが大切なんですね。

 

※参考書籍 「nico 2020.12 クインテッセンス出版株式会社」

Q18 矯正治療中ですが、歯がグラグラします。これって大丈夫なんですか?
A18

矯正治療とは、歯が顎骨のなかを移動していくことで歯並びを治す方法で、そのメカニズムは骨の吸収添加の連続で成り立っています。その際、骨吸収は1~2日で起こるのに対して、骨の添加が活発に起こるのはおおよそ最初の1週間です。

このタイミングの違いで、矯正治療中は歯がグラグラしたり、後戻りが起こったりします。特にマウスビース矯正では、矯正装置(アライナー)を1日のうちに付けたり外したりすることが数回ありますが、その度に矯正力がいったんなくなるため後戻りが生じ、骨添加が起きにくくなります。

骨の吸収と添加

骨の吸収と添加

吸収と添加のタイミングが違うために矯正治療中は歯がゆれ、後戻りが起こります。

 

※参考書籍
 「GPのためのアライナーシミュレーションガイド」
 著 荒井昌海 クインテッセンス出版株式会社

Q19 抜歯後にマウスピース矯正治療を開始しました。治療中に奥歯で噛めなくなりましたが、どうしたらいいですか?
A19

奥歯の傾斜で隙間ができてしまう(離開)原因は、患者さんの使用時間が少ない場合や治療計画において大臼歯の移動量が多い場合に起こりやすいです。そのため、定期的に使用時間をチェックしたり、適切な治療計画を立案したりし、対応します。

 

※参考書籍
 「これで解決!矯正トラブル」
 編著 末石 研二、野嶋 邦彦、片田 英憲

Q20 マウスピース矯正治療中ですが、色々な理由で治療期間が長期化してしまいました。いつまで続くのか考えるようになり、本当に治療が終わるのか不安です。
A20

マウスピース型矯正装置で治療を開始したものの、途中で使用時間の減少や治療に対してのモチベーションの低下を起こす患者さんは少なくありません。とくに矯正治療自体に自主的でない未成年の患者さんは、そもそも治療へのモチベーションが低く、治療費も自分で支払っていないため、治療期間が長期になったり治療を中断したりしやすい状況です。

治療開始時にはマルチブラケット装置よりもマウスピース型矯正装置のほうが違和感が少なく、簡単に治療できるイメージを患者さん本人が持ちやすいという傾向もあります。

そのため、当医院では使用時間や治療の進め方について丁寧に説明しています。

 

※参考書籍
 「これで解決!矯正トラブル」
 編著 末石 研二、野嶋 邦彦、片田 英憲
 クインテッセンス出版株式会社

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