入れ歯
Q51 | 入れ歯が出来上がるまでに、何回来院しないといけませんか? |
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A51 |
入れ歯が出来上がるまでに最低4回のチェックをしなければなりません。 1回目・・・患者様に合った専用トレーを作る為の型をとります これらのチェック項目の段階で、噛み合わせやバネが合わないことがありましたら、再度作り直させて頂くことがありますので、5~6回の来院になることもあります。 河口 |
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Q52 | 入れ歯を入れたのですが、どれ位の頻度で定期検診を受ければいいですか? |
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A52 |
当院では4カ月ごとに定期検診のお葉書をお送りさせて頂いております。 鉤歯および残っている歯の状態も含めて見せて頂きたいので、お葉書が届きましたら当院にお越し下さい。 河口 |
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Q53 | インプラントで維持された義歯(インプラントオーバーデンチャー)って本当にいいの? |
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A53 | ある研究で、中年者の無歯顎患者に装着した下顎インプラントオーバーデンチャーと通常の義歯の効果を比較したものがあります。患者満足度と機能を評価した研究です。 分析の結果、患者満足度は下顎インプラントオーバーデンチャーのほうが明らかに通常の義歯より高いことが明らかになりました。年齢、性別、結婚暦、そして収入は一般的な満足度との関連性を明らかにすることができませんでした。インプラント維持型義歯グループではさらに3つの補綴物の測定結果(快適性、安定性、咬みやすさ)において、はっきりとしたよい結果を得ることができました。 以上より、中年者の無歯顎患者における上顎総義歯に対する下顎の2本のインプラント維持によるオーバーデンチャーは、通常の下顎総義歯よりも治療満足度が高い結果となりました。 Awad MA, Lund JP, Dufresne E, Feine JS.(Int J Prosthodont 2003; 16(2): 117-122.)※参考書籍 |
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Q54 | 奥歯が2本ありません。今まで入れ歯を入れていましたが、バネをかけていた歯が動いてきたような気がします。インプラントにするべきか考えています。教えて下さい。 |
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A54 | 遊離端欠損の症例についてインプラントと義歯を観察して比較した報告
義歯の鉤歯となりやすい隣接歯の喪失率は明らかに高い。 ・森野茂, 他.インプラントが残存歯に与える影響 第2報 遊離端欠損部隣接歯, 対合歯に関する臨床的検討.In : 日本口腔インプラント学会 第23回九州支部学術大会 抄録集, 2006 : 51. 義歯とインプラントでは経過中にいわゆるツケの回りどころが異なります。そのため、一概にインプラント補綴がすべてよいとはいえませんが、対合歯に配慮していくことができれば長期安定を望める可能性は高くなります。 多数歯欠損症例と捉えられている遊離端欠損においては、抑制効果はあるものの、崩壊原因を把握してリスクを考慮し慎重に適用を考えるべきです。さらに、咬合崩壊の進行にともなって残存歯の状態も安定度が低くなりやすく、かつ、インプラント適用に対しては骨量不足に陥りやすくなり、総合的にリスクが高まるために、患者さんと治療ゴールをよく相談して補綴法を選択しなければなりません。 ※参考書籍 |
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Q55 | ノンメタルクラスプデンチャーは従来の部分床義歯より審美性が高いと聞きましたが、機能面はどうですか? |
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A55 | 審美性は高いですが、機能は従来の部分床義歯より劣っています。 従来の部分床義歯と比較したノンメタルクラスプデンチャーのメリット・デメリットメリット
デメリット
1)Fueki K, Ohkubo C, Yatabe M, Arakawa I, Arita M, Ino S, et al. Clinical application of removable partial dentures using thermoplastic resin-partⅠ : definition and indication of non-metal clasp dentures. J Prosthodont Res 2014 ; 58(1) : 3-10.
2)Hamanaka I, Iwamoto M, Lassila LVJ, Vallittu PK, Takahashi Y. Wear resistance of injection-molded thermoplastic denture base resins. Acta Biomater Odontol Scand 2016 ; 2(1) : 31-37.
3)Hamanaka I, Takahashi Y, Shimizu H. Mechanical properties of injection-molded thermoplastic denture base resins. Acta Odontol Scand 2011 ; 69(2) : 75-79.
4)Takahashi Y, Hamanaka I, Shimizu H. Effect of thermal shock on mechanical properties of injection-molded thermoplastic denture base resins. Acta Odontol Scand 2012 ; 70(4) : 297-302.
5)Lee HH, Lee JH, Yang TH, et al. Evaluation of the flexural mechanical properties of various thermoplastic denture base polymers. Dent Mater J 2018 ; 37(6) : 950-956.
6)Hamanaka I, Shimizu H, Takahashi Y. Shear bond strength of an autopolymerizing repair resin to injection-molded thermoplastic denture base resins. Acta Odontol Scand 2013 ; 71(5) : 1250-1254.
7)Takabayashi Y. Characteristics of denture thermoplastic resins for non-metal clasp dentures. Dent Mater J 2010 ; 29(4) : 353-361.
※参考書籍 |
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Q56 | 部分入れ歯なのですが、どのくらいお金がかかりますか? |
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A56 |
部分入れ歯の金額についてですが、お口の中にどれだけ歯が残っているのか、今ある歯はどういう状態なのか、保険の自己負担率はどのくらいかなどによって、かなりの金額の違いが出てきます。 例えば、保険の自己負担率3割ですと、1歯の部分入れ歯は印象採得+BT+TF+setまでで15,000~20,000円となります。 |
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Q57 | 自分が高齢になったとき、体力低下を防いで長生きするには何に気をつけたらよいのでしょう? |
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A57 | 統計からいうと、およそ8割のかたは、超元気でもなく、早くから寝たきりでもなく、緩やかに体力が低下していって、ついには介護を受けて亡くなっていくというタイプです。つまり、体力の低下を遅れさせることができれば自立して暮らす時間を延ばせるってことなんです。 どうすれば多くの高齢者を歯科がサポートできるのか。この命題を探る際に注目されたのが、「歯のある人は元気」「歯のある人はボケない」という昔からの言い伝えでした。歯科医師が以前から感じていた臨床実感でもありますが、本当にそうなのか、それとも単なる迷信なのか。様々な研究者が科学的な裏付け調査を行っていますが、こうした言い伝えが真実だと裏付ける結果が、近年続々と上がってきています。 体重が一年で2~3㎏減ったり、趣味の集まりがおっくうになるなどのフレイルの兆候に早めに気づくことが大切です。体力が低下すると、気力も低下し外出が減り、さらに体力が落ちるという悪循環を生みやすいので注意が必要です。
※参考書籍 「nico 2016.9 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q58 | 歯がある人は丈夫で長生きだそうですがこれってホントなんでしょうか? |
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A58 |
本当です。 「歯がある人は丈夫で長生きだなあ」というのは多くの歯科医師が感じている臨床実感ですが約1000人の高齢者を追跡調査したところこれが事実であることがわかりました。
※参考書籍 「nico 2016.9 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q59 | 歯が丈夫な人はバランス感覚がよく転びにくいと聞いたことがあります。これもホントですか? |
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A59 |
本当です。 歯がたくさん残っている人は転倒のリスクが少ないことが明らかですし、歯がない人でも入れ歯を使った方が転倒が減るというデータもあります。
※参考書籍 「nico 2016.9 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q60 | よく噛める人はボケにくいとどこかで聞いたことがあるんですがこれはホントですか? |
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A60 |
本当です。 噛むと脳の前頭前脳が活性化されるので自分の歯でよく噛める人もそうですが入れ歯を使ってよく噛んでいる人もボケにくいというデータが出ています。
※参考書籍 「nico 2016.9 クインテッセンス出版株式会社」 |
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