歯周病

Q31 歯周病が進むとどうなるのですか?
A31

プラークの細菌によって炎症がおき、歯周病の中で歯ぐきの炎症だけにとどまったものを「歯肉炎」といい、歯を支えている歯槽骨が破壊され、歯と歯槽骨の付着が失われていくものを「歯周炎」といいます。
最初は歯肉炎が起こりますが、放置していると歯周炎になってしまいます。
痛みがほとんどないため、自覚症状がたいしてないまま進行してしまいます。
進行するにしたがい歯槽骨は破壊されて、歯根の先に向かって高さが下がっていき、歯肉の付着(歯肉と歯との付着)も同じように下がっていきます。
すると、ますます歯と歯肉の境目(歯周ポケット)が深くなり、プラークがたまりやすくなります。
こうした悪循環の結果、「歯がぐらぐらする」ことになり、ついには抜けてしまいます。
病気の進行は、ポケットの深さや歯のグラグラ度で知ることができます。
初期の段階では自覚症状はほとんどなく、気がついた時には歯がぐらぐらし、抜歯せざるを得ない状況になっていることも少なくなりません。

※参考書籍 「nico 2007.9 クインテッセンス出版株式会社」

Q32 歯科検診でレントゲンを撮ってもらったら「歯周炎」になっていて治療することに。「歯周炎」って、「歯周病」と違うんですか?
A32

病状の進行程度によって、「歯周病」は「歯肉炎」と「歯周炎」に分けられます。「歯肉炎」は歯周病の軽度の状態で、「歯周炎」はより進行した状態をいいますが、じつは病気のステージがまったく違うんです。

※参考書籍 「nico 2015.4 クインテッセンス出版株式会社」

Q33 うちは両親とも歯医者嫌いで70歳になる頃から歯周病で総入れ歯です。私は親の体質によく似ているので歯も似るんじゃないかと、とても心配です。
A33

たしかに歯周病の進行には体質が影響しますがほとんどのかたは「進行がとてもゆっくり」。歯を失うのは数十年間病気を放置した結果です。さっそく歯周病対策をはじめましょう!

※参考書籍 「nico 2015.4 クインテッセンス出版株式会社」

Q34 このあいだむし歯で歯医者さんに行ったら歯肉炎にもなっていることがわかりました。歯肉炎ってどうすれば治りますか?
A34

歯みがきをていねいにしましょう。上手なやり方は、プロがご指導します。必要ならば歯科医院で歯石を取ります。この2つをしっかりすれば治すのは簡単です。

※参考書籍 「nico 2015.4 クインテッセンス出版株式会社」

Q35 タバコは歯にも悪いんだそうですね。なぜですか?
A35

歯周病が進行しやすくなるのです。喫煙者は非喫煙者にくらべると進行が約10年早いというデータもあります。

※参考書籍 「nico 2015.4 クインテッセンス出版株式会社」

Q36 朝起きたときに歯ぐきに違和感があるのですが、どうしてでしょうか?
A36

夜寝ている間は、唾液の分泌が減り、お口の中が乾きやすくなります。お口の中が乾燥すると、細菌の活動に抵抗できないため、寝ている間は歯ぐきにとって危険な時間帯となります。おやすみ前の歯磨きは特に気をつけて実施しましょう。

他にも、寝ている間に歯ぎしりをしていて歯や歯ぐきに負担があった可能性もあります。

※参考サイト 「日本歯周病学会」

Q37 歯磨きのときに出血したり、しなかったりするのはどうしてですか?
A37

歯肉に炎症が起きていると食べ物や歯磨き程度の刺激でも歯肉から出血しやすくなります。ただ、炎症の進行やその日の全身の健康状態などにより必ず出血するわけではありません。

歯磨きのとき一度でも出血したことに気づいたならば、早めに受診しましょう。

※参考サイト 「日本歯周病学会」

Q38 歯ぐきが腫れたような気がしましたが、しばらくすると治りました。でも、その繰り返しでだんだん歯が動いたりしている気がするのですがなぜでしょうか?
A38

歯ぐき(歯肉)が腫れたのは炎症があるためです。その症状は多くの場合は慢性の炎症で、自覚症状がないまま進行します。全身的な免疫力が弱まったときなどに痛みや違和感といった自覚症状として現れるときもあります。歯周病の進行に伴って、歯を支える骨(歯槽骨)が徐々に吸収されますので、歯の動きも大きくなります。たとえ現在腫れが治っていても、歯周病が治ったわけではないのです。早めに受診しましょう。

※参考サイト 「日本歯周病学会」

Q39 歯周病の原因と予防方法を教えてください。
A39

歯周病菌という細菌が原因で起きます。この細菌は30歳代から増えてきます。
また歯ぎしりや噛み合わせ、喫煙や糖尿病も歯周病を進行させる原因になります。 歯周病が進行して一度減ってしまった歯ぐきや歯の周りの骨が元通りになることはありませんが、それ以上進行しないようにすることが治療の目標となります。
歯科医院で歯ブラシなどではとれない歯石や深い部分の汚れを定期的に取り除くとともに、毎日の歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどでお口の中を清潔に保つことが歯周病の予防に繋がります。

倉岡

Q40 予防のために歯科医院に通うメリットはどんなものがありますか?
A40

虫歯や歯周病を初期の段階で発見しやすくなるため、治療にかかる時間とお金が節約できます。自覚症状のないまま症状が悪化し、気づいたときには歯を失ってしまったという人も多くいます。日本では予防歯科はまだまだ浸透していませんが、近年徐々に注目を集め始めています。

口腔内の健康は全身の健康のひとつであり、関連性があります。お口の健康を維持することで、生活習慣病や脳など全身の健康維持、QOL(生活の質)を向上させることにもつながります。

問題が何も見つからなかった場合でも、患者さんひとりひとりに応じたブラッシング指導や歯のクリーニングを受けることができます。

※参考サイト 「日本歯周病学会」

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