歯周病

Q1 歯周基本治療の内容について教えてください。
A1

以下のものがあります。

1.応急処置

2.モチベーション

3.プラークコントロール

4.スケーリング・ルートプレーニング

5.歯周ポケット掻爬

6.不適合充填物・補綴装置の修正・除去

7.歯周治療用被覆冠・治療用義歯の装着(当面の咬合確保)

8.咬合調整

9.暫間固定

10.う蝕治療・歯内治療

11.悪臭癖の改善

12.矯正治療

13.保存不可能な歯の抜歯

※参考書籍 「日本歯科医師会雑誌 2017 Vol17 No.5」

Q2 歯周病ってどんな病気?
A2

歯周病は、口のなかに棲む歯周病菌が引き起こす感染症です。
歯周病菌や歯周病菌の出す毒素が引き起こす炎症によって歯ぐきが腫れる歯肉炎になります。
そしてこの状態のまま放置すると、歯を支えるセメント質、歯槽骨や歯根膜が破壊される歯周炎へと悪化し、ついには支えを失った歯が抜けてしまうという恐い病気です。
歯周病菌はお口のなかの常在菌で、先住者として外から入ってくる他所者(よそもの)の菌を寄せ付けないような役割も果たしつつ、ふだんは人間と共生しています。
ところが、みがき残しなどのために細菌のかたまりであるプラークがお口に溜まって成熟すると、歯周病菌はパワーアップし、共生のバランスが崩れて炎症を引き起こしてしまうのです。

歯周炎になると歯ぐきの溝がさらに深くなり、ますますプラークが溜まりやすくなります。
すると炎症はさらに悪化し、歯ぐきから血や膿が出たり、歯がぐらついて噛みにくく、口臭もひどくなっていきます。
発症すると自然に治ることはなく、歯槽骨は一度溶けてしまうと、決してもとどおりにはなりません
歯槽骨が大きく失われると、治療が手遅れになり、抜歯になってしまうことも少なくないのです。
歯周ポケットができるとそのなかの掃除はとても難しく、しかも歯石はいったん溜まると硬くこびりつき、歯みがきでは取れません。
プロのワザでプラークと歯石を取り除き、歯周ポケットの中の歯周病菌を減らすことこそ、歯周病の進行を食い止めるための方法です。
歯を救うには早期発見・早期治療が重要です。

※参考書籍
 「nico 2011.9 クインテッセンス出版株式会社」
 「nico 2010.1 クインテッセンス出版株式会社」
 「nico 2009.2 クインテッセンス出版株式会社」

Q3 歯槽膿漏と歯周病はどう違うのですか?
A3

同じものです。歯周病は、以前は「歯槽膿漏」とよばれていました

歯槽膿漏とは歯ぐき(歯肉)から膿(うみ)のでる病気という意味ですが、その他にもさまざまな症状があることから、いまでは「歯周病」と呼ぶようになりました。

※参考サイト 「日本臨床歯周病学会」

Q4 歯周病かどうかを自分でチェックする方法はありますか?
A4

歯周病進行度セルフチェック

 

□歯肉がむずむずしてかゆい

□歯が浮いた感じがして腫れぼったい

□冷たいものがしみる

□歯を磨くと歯肉から出血する

□下の前歯の裏側に歯石が付いている(ザラザラした感じがする)

□朝起きたとき口の中がネバネバする

□歯肉を押すと血や膿が出る

□口臭を指摘された・自分で臭いと感じる

□「サ行」の音が発音しにくい

□歯と歯の間に食べ物がはさまりやすい

□歯を押すとグラグラする★

□歯肉が下がり、歯が長くなった感じがする★

□以前とは歯並びが変わったような気がする★

 

0~2個 → 健康な歯、歯肉です
3~4個 → 歯周病の可能性があります
5個以上 → 歯周病である可能性がきわめて高いです

 

さらに・・・

★が付いている項目全てが該当 → 重症の歯周病である可能性が非常に高いので、すぐに治療を始めましょう。

 

 

※参考書籍
 「日本人はこうして歯を失っていく」
 日本歯周病学会 日本臨床歯周病学会
 朝日新聞出版

Q5 歯肉から膿が出ていないので、歯周病ではないですよね?
A5

歯周病はかつて歯槽膿漏と呼ばれていたせいか、漢字どおり「歯肉がぷよぷよして『膿』が出る」といった状態をイメージしている人が多いようです。膿が出るのは確かに歯周病の症状の一つです。ただ、このような症状に気づく頃には、歯周病はかなり進行してしまっています。

初期には、歯肉の腫れやむずがゆさ、歯を磨いたときの出血といった症状が現れますが、いずれも自分では気づきにくいもの。しかし、この段階で治療を始めれば歯を失うことはなく、早く良くなります。

歯周病初期はなかなか自分では気が付くことができない、自覚症状が出るころには歯周病はかなり進行しているということを知っておきましょう。

 

 

※参考書籍
 「日本人はこうして歯を失っていく」
 日本歯周病学会 日本臨床歯周病学会
 朝日新聞出版

Q6 歯周病予防は中高年になってやればいいですよね?
A6

歯周病は「高齢者の病気」と捉えられることが多いようです。

しかし、若者が歯周病にならないわけではありません。厚生労働省が2011年におこなった「歯科疾患実態調査」によると、すでに15~19歳で4.5%、20代は約14%、30代になると5人に1人が歯周病になっています。また、歯周病の中でもとくに重篤化しやすいタイプの「侵襲性歯周炎」は「若年性歯周炎」ともいわれ、10代20代で発症します。

将来、歯がボロボロになって後悔しないように、若いうちからむし歯予防だけでなく歯周病予防も始めましょう。

 

※参考書籍
 「日本人はこうして歯を失っていく」
 日本歯周病学会 日本臨床歯周病学会
 朝日新聞出版

Q7 私はむし歯がないので、歯周病にならないですよね?
A7

むし歯がなくても歯周病を発症するリスクはあります。

むし歯も歯周病も、もともとの原因は細菌感染ですが、細菌の種類は異なるため、むし歯になりにくいからといって歯周病にもなりにくいなどということはありません。

 

※参考書籍
 「日本人はこうして歯を失っていく」
 日本歯周病学会 日本臨床歯周病学会
 朝日新聞出版

Q8 機能性ガムを噛んでいれば歯周病にならないって本当ですか?
A8

近年、「歯を丈夫にする」「むし歯予防」などの機能性ガムが登場してきました。

しかし、ガムを噛むだけでは、むし歯や歯周病は防ぐことができません。とくに歯周病の場合は、歯ぐきの根元のプラーク(歯垢)を歯ブラシで機械的に落とす必要があるのです。

 

※参考書籍
 「日本人はこうして歯を失っていく」
 日本歯周病学会 日本臨床歯周病学会
 朝日新聞出版

Q9 歯周病には歯肉のマッサージがいいと聞きましたが、本当ですか?
A9

高齢者の中には、「歯槽膿漏(歯周病)が良くなる」と信じて、せっせと指で歯肉のマッサージをしている人がいます。これはおそらく、マッサージすることで、歯周病が悪化して腫れた歯肉の膿やたまった血が排出され、歯肉が引き締まって良くなる、という考えによるもののようです。

しかし、「歯肉をマッサージして歯周病が治った」ということを証明した研究や論文は一つもありません。

歯肉のマッサージ自体は悪いことではありませんが、わざわざ指でマッサージするよりも、歯ブラシで歯と歯肉の境目のプラークを除去しながら歯肉をマッサージするほうが炎症が軽減するため、歯周病の予防や改善には効果的といえるでしょう。

 

※参考書籍
 「日本人はこうして歯を失っていく」
 日本歯周病学会 日本臨床歯周病学会
 朝日新聞出版

Q10 歯周病で歯が抜けてもインプラント治療があるので大丈夫だと思います。
A10

歯周病で歯が抜けてしまうと、一昔前までは入れ歯にするしかありませんでした。近年は人工歯根を埋め込んで再建する「インプラント治療」が普及しました。「インプラントがあるから歯が抜けても大丈夫」と、安心感を持つ人が増えています。

しかし、歯周病のために骨が破壊され、人工歯根を埋め込むことができない場合もあります。また、埋め込めたとしても清掃が不十分だと「インプラント周囲炎」といわれる感染が生じ、抜かなければならないことも。ブラッシングがきちんとできないままでは、インプラント治療はできません。

 

※参考書籍
 「日本人はこうして歯を失っていく」
 日本歯周病学会 日本臨床歯周病学会
 朝日新聞出版

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