知覚過敏

Q1 歯がしみる原因は何ですか?
A1

「虫歯じゃないのに歯がしみる・・・」なんて経験はありませんか?
知覚過敏かもしれません。
知覚過敏はさまざまな原因が重なり合って起こる事が多いのです。

1.歯ぎしりや噛みしめでエナメル質にヒビが入った

過剰な力が歯の表面を覆っているエナメル質にかかると、細かいヒビが入って、はがれやすくなってしまいます。
よく見られるのが歯の根元の近くのエナメル質が楔状になくなっているケース。力の集まりやすい歯の根元が影響を受けるのです。
その結果、むき出しになった軟らかい象牙質が削れ、楔状にへこんでしみる原因に。
汚れが溜まりやすくむし歯が心配ですが、ゴシゴシみがくと象牙質がさらに削れてしまうので注意が必要です。

2. 歯ぎしりで歯がすり減った

就寝中の歯ぎしりで、歯がすり減ってしまいます。
そのためエナメル質が削れて象牙質がむき出しになってしまうのです。
象牙質がむき出しになると、エナメル質より軟らかいためさらにたくさんすり減り、しみる原因になることも。
奥歯が削れてしみたり、 前歯の先が削れたり欠けたりしてしみるなどの症状があります。

3. ゴシゴシみがきでエナメル質を削った

どんな人でも、ブラッシングには独特のクセがあるものですが、毎日欠かさずゴシゴシみがきをしていると、エナメル質が削れてしまいます。歯の汚れをきれいに落とすには、強い力は必要ありません。歯科医院でブラッシングの指導を受けることをおすすめします。

4.歯ブラシが硬すぎた

「硬い歯ブラシでみがかないとみがいた気がしない」とおっしゃるかたがいます。
でも、硬い歯ブラシを使い、さらには毎日ゴシゴシとみがき、そのうえエナメル質にヒビが入っていたりすると、知覚過敏まっしぐらです。

5.研磨材の入った歯みがき剤で歯みがきをしすぎた

歯を白くしたいと、粗い研磨材の入った歯みがき剤でむやみに30分、1時間と長時間歯の表面をこするのは止めましょう。歯みがき剤で取れるのは着色だけ。
ホワイトニングとは違います。当医院では歯みがき剤を使わず、歯ブラシには水のみつけ、本・雑誌・テレビなどを見ながら行う“ながらみがき”を推奨しています。

6.歯周病で歯ぐきが下がった

歯周病になって歯ぐきが退縮すると、歯が長く見えます。それは、歯ぐきに覆われているはずの歯の根元が表に見えてしまうからです。
歯の根元はエナメル質に覆われておらず、やわらかく、強いブラッシングなどによって容易に削れていきます。

7.すっぱい飲食物で酸蝕症に

近年の健康志向の高まりで、日常的に酢やレモンなどの酸性の飲食物を積極的にとるかたが増えました。
からだによいこうした習慣も、歯にとっては被害甚大。
酸によって溶けやすいエナメル質はだんだんと薄く、弱くなってしまいます。
エナメル質が薄くなるにしたがって、黄味の強い象牙質の色が透けて見えたり、知覚過敏になりやすくなります。
からだによいことが歯にもよいとは限りません。
健康志向も「ほどほど」でお願いします。

8.ホワイトニングをしすぎた

ホワイトニングは歯を削らず健康的に白くできる優れた方法です。ただ、刺激の強い薬剤を長期間使うと知覚過敏を起こしやすくなるのも事実です。
日本人の歯はもともと欧米人とくらべて黄色く、これを真っ白にするには、より徹底したホワイトニングが必要です。
そのため知覚過敏のリスクが高まってしまいます。


※参考書籍
 「nico 2011.2 クインテッセンス出版株式会社」
 「nico 2008.12 クインテッセンス出版株式会社」

Q2 歯がしみるときどうしたらよいですか?
A2

歯がしみる、と気になるときの予防法をいくつかご紹介します。

1.ブラッシング

エナメル質や歯ぐきを傷めない歯みがき法を歯科医院で指導してもらいましょう。たとえば利き腕と反対側の歯には、つい力が入りがち。
でも習慣化しているので、自分ではなかなか気づきません。プロの助けを借りて改善させていきましょう。
プラークを上手に取り除くには、実はブラッシング圧が強すぎては逆効果です。やさしいブラッシングこそ、プラークコントロールにももっとも効果的なのです。また、歯みがき時間は1日トータルで10分以上確保しましょう。

2. 歯ブラシ

「やわらかめ」と表示されたヘッドの小さめの歯ブラシを選んでください。やわらかめでコンパクトな歯ブラシはブラッシング圧がかかりにくく、小回りが利いてラクにみがけます。
また、なかなかゴシゴシみがきが改善しないかたは、歯科衛生士の指導のもと、ブラッシング圧を感知するセンサー付きの高機能音波ブラシを使うのもよいでしょう。
ソフトモードでの使用なら、かえってやさしいブラッシングを実現できるでしょう。
その際歯みがき剤は研磨剤の入っていないものをおすすめします。

3. 歯みがき剤

フッ化物の配合された知覚過敏専用の歯みがき剤を使うとよいでしょう。フッ化物は歯質を硬くし、むし歯予防に効果的です。
また、知覚過敏専用歯みがき剤は、刺激から歯を守る効果があります。痛みで歯みがきが十分にできず、むし歯ができてはたいへん。
知覚過敏用歯みがき剤の力を借りて、しっかりとプラークを取り除きましょう。
なお、ふつうの歯みがき剤を使う場合は、研磨成分でエナメル質を削らないように少なめにつけるとよいでしょう。

4.飲食

酸性度の強い飲食物は、エナメル質を溶かしやすいので、しみやすいかたは、なるべくなら酸性度の高い飲食物は控えていただきたいものです。酢を使った料理(酢の物、サラダドレッシングなど)、柑橘類のほか、酢酸飲料、炭酸飲料なども酸性度の強いものが多いので気をつけましょう。
また、飲食後、ことに酸っぱいものを飲んだり食べたりしたあとは、30分ほど歯をみがかないようにします。
食べた直後にみがくと、酸によって弱くなったエナメル質が失われやすいためです。



※参考書籍 「nico 2008.12 クインテッセンス出版株式会社」

Q3 知覚過敏を放っておくとどうなりますか?
A3

知覚過敏が進んでしまうと歯ブラシをあてると痛いのでブラッシングがつらくなります。そのまま知覚過敏が慢性化すると象牙質がむき出しになっていてただでさえむし歯になりやすい箇所が汚れたままの状態に。むし歯の原因になってしまうのです。

※参考書籍 「nico 2008.12 クインテッセンス出版株式会社」

Q4 知覚過敏ってそもそも病気なの?
A4

知覚過敏とは、外界の刺激から歯を守ってくれているエナメル質のどこかが失われたり、ヒビ割れたりすることで起こる症状です。エナメル質に守られていた象牙質がむき出しになり、刺激を受けると、その刺激が神経に届いてしまいます。「キーン」と頭を突き抜けるような鋭い痛みが特徴ですが、いつの間にか痛みが消えてしまうことも少なくありません。そのため、「知覚過敏は病気ではないから」と安心している人も多いですが、じつは歯が壊れかけていたり、痛みがのちに慢性化して病的な痛みに移行することもありますので、油断は禁物。また、知覚過敏の痛みだと思っていたら、むし歯や歯周病の痛みだったということも。気になる症状があったら、お早めに歯科医院へ!

※参考書籍 「nico 2011.2 クインテッセンス出版株式会社」

Q5 知覚過敏で悩んでいます。見た目はなんともない歯なんです。どこからしみているのか、不思議です。
A5

原因は、一見わからないヒビや亀裂から摩耗、歯周病による象牙質の露出までさまざま。プロでも発見に苦労することがある一方、摩耗が目立っていても平気なかたもいます。悩む前に歯科医院で診てもらいましょう。

※参考書籍 「nico 2011.2 クインテッセンス出版株式会社」

Q6 知覚過敏の治療ってどう進める?
A6

ひとくちに「しみる」といっても、生活習慣を変えるだけで治る軽度のものから、神経を取らなければならない重度のものまでさまざまな症例があります。そこで、まずは小さな治療法から試し、それでも治らない場合のみ、より大きな治療へと駒を進めます。知覚過敏の治療は段階的に、しかも可及的すみやかに進めます!

 

【STAGE1】自然治癒を促す。

生活の中に隠れたリスクを発見&改善しましょう。
生活習慣の見直しからはじめましょう。現代人の生活の思わぬところに知覚過敏のリスクが潜んでいます。いまのつらい痛みを止めて、悪化や今後の再発を防ぐためにあなたの歯を痛めている習慣を、改善していきましょう。


1.ゴシゴシみがきをしていませんか?


「しみるから」と歯みがきを控えていませんか?プラークが溜まってむし歯や歯周病になると症状が悪化してしまいます。知覚過敏用歯みがき剤とぬるま湯を使い、歯みがきしてみましょう。ただし、みがき過ぎは象牙細管が開いてしまうので逆効果。1人で悩むよりスタッフにブラッシング法の指導を受け、あなたに合った歯みがき法をマスターしましょう。

2.すっぱい飲食物好きですか?


すっぱい食べ物・飲み物がお好きなかた、健康のため酢を飲んでいるかたなどはとくに要注意。サラダや100%フルーツジュースも歯にとってつらい飲食物です。酸性の飲食物が歯の表面を溶かすため、エナメル質がないとテキメンに象牙細管が開いてしまいます。ことに、大量にすっぱいものを飲食した直後で歯が溶けて軟化しているときにゴシゴシ歯みがきをすると、歯が削れやすく症状がさらに悪化します。うがいをしてまず酸を流してから、やさしく歯みがきしましょう。酸の影響をやわらげるには牛乳やチーズも効果的!


3.持病のお薬を飲んでいますか?


お薬によっては、副作用で唾液が出にくくなることがあります。唾液が減ると歯を補修する力が十分に働かず、お口のなかをきれいに洗い流す力も弱くなるため、自然な治癒力がうまく発揮されません。こんなときはとくにトローチやのどあめの糖分にも注意!また、副作用の少ない薬に変えてもらえるかどうか、主治医に相談してみましょう。体調がよくないと知覚過敏が出やすいものです。現在の体調についても、ぜひ歯科医師にお伝えください。


4.歯ぎしり・食いしばりしていませんか?


歯ぎしり・食いしばりは歯の健康に甚大な被害を与えます。ご自分では気付いていないことも多いのでご家族にも尋ねてみましょう。知覚過敏は「ストレス過重ですよ」という警告かも。気分転換をして、十分に睡眠をとりましょう。寝る前に「歯ぎしりしないぞ」と自分を暗示にかける方法が意外と効果的。また、仕事中、運転中、読書中などに無意識に食いしばっていないか気をつけてみましょう。


5.ジョギング・水泳etc.運動してますか?


健康増進に大切な運動も、知覚過敏のリスクになってしまいます。運動をするときは、グッと歯を食いしばって力を出しますし、汗をかいてのどが渇くと唾液の分泌が減り歯の補修能力が低下してしまいます。また、水分補給にも要注意。スポーツ飲料や炭酸飲料は賛成で歯を溶かしやすいのです。チビチビと長く飲むのは避けましょう。また、水泳では塩素の入ったプールの水も危険!長時間歯に触れていると知覚過敏が出やすくなります。プールから上がったら、必ずうがいをしましょう。

【STAGE2】コーティングする。

生活習慣の見直しだけではしみる症状がなくならないかたには、次に象牙細管をコーティング剤で封鎖します。外からの刺激をシャットアウトできたいへん効果の高い治療法です。これでも効かない場合は、残念ですが、歯の内部に炎症が起きている症状の重いケースです。

【STAGE3】レジンで詰める。

小さな炎症がこれ以上広がらないようレジンで詰めます。
炎症がまだ小さい場合は、神経は取らずにレジンで詰めます。小さなむし歯の治療と同じ方法です。内部で起きている炎症が完全に治まるまでしばらくは、いくらか痛みが続きますが、神経を取らないことで、治療済みの歯を丈夫なまま使い続けることができます。炎症が起きている分治療に少し時間がかかります。気長にお付き合いください。

【STAGE4】神経を取る。

炎症が大きく広がり神経を救えないときの最終手段です。ここまでの治療が効かないとなると神経に炎症が広がった難症例です。神経を救うことができないので大きなむし歯の治療と同じように神経を取り除き、痛みを止めます。基本は「疑わしきはいきなり抜髄せず」。しかし、症例によっては神経を取らないと痛みが止まらない場合も!

※参考書籍 「nico 2011.2 クインテッセンス出版株式会社」

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