口臭

Q1 口臭ってなにでできてる?
A1

気になるお口のにおい。このにおいの正体はお口の中にいる細菌がタンパク質を分解して作る、揮発性の硫黄化合物です。自分の体内で作られ、しかも四六時中嗅いでいると慣れてしまうので、においを撒き散らす当人は気付かないことが多く、その一方、他人の口臭には慣れていないため、よくにおいます。
自分の感覚があてにならず、「自分にも、もしかして口臭があるのでは?」と内心気にしている人も多いのです。
口臭は、朝起きてすぐなど、誰にでもある「生理的口臭」と、病気が原因でにおう「病的口臭」に分けられます。そばにいるのが不快なほど強いにおいは病的口臭。「魚が腐ったようなにおい」などと例えられて、人間関係やビジネスに影響を及ぼすことも。すぐに治療&予防を始めましょう。

※参考書籍 「nico 2010.11 クインテッセンス出版株式会社」

Q2 うちの父、口がすごくくさいんです。ミントのタブレットを噛んでますがぜんぜん効きません。胃は悪くないらしいし、どうしたら、くさくなくなるのでしょうか?
A2

そんなににおうのは、間違いなく「病的口臭」です。病的口臭の原因は、ほぼ100%歯周炎なんです。
歯科医院で歯周炎の治療をはじめるようすすめてあげてください。強烈なにおいの発生源は、細菌によるタンパク質の分解。つまりお口のなかで「腐敗」が起きているのです!
そのにおい、もとから断ちましょう!

※参考書籍 「nico 2010.11 クインテッセンス出版株式会社」

Q3 手っ取り早く口臭を少なくする方法ってありますか?
A3

口臭ケア法として、舌のブラッシングが効果大です。
舌についているクリーム色の舌苔は、細菌と細菌のエサになるタンパク質のかたまりなんです。
そのため口臭物質が発生しやすく、口臭の60%は舌苔から出ています。
のお掃除を毎日の習慣にしてお口のなかの細菌のコロニーを減らしましょう!

※参考書籍 「nico 2010.11 クインテッセンス出版株式会社」

Q4 朝起きてすぐは、口がくさい気がします。口臭って、時間帯によって増えたり減ったりするのでしょうか?
A4

唾液が減ると口臭が増えやすいのです。
就寝中は唾液の分泌が減るので朝の起床時には、健康なかたでも少し硫黄のようなにおいがします。ストレスの強いときも口臭が増えます。生理的口臭程度なら、食事で減らすこともできます。

※参考書籍 「nico 2010.11 クインテッセンス出版株式会社」

Q5 口臭撃退法を教えてください。
A5
1.歯周病の治療をしましょう。

歯ぐきがムズムズしても「痛くないから」と放置していませんか?これ以上歯周ポケットのなかで歯周病菌を培養し続けるのは止めましょう。
歯周病が進行するとお口からはタンパク質が分解される腐食臭(病的口臭)が漂いはじめます。
お口だけでなく全身の健康のためにも由々しき事態です。

2.半年に一度歯石を取りましょう。

歯周病ではないかたも、定期的に歯石取りを受けましょう。
歯石やプラークは知らないうちに歯周炎の原因になってしまいます。
ご自分ではにおいに気付きにくいからこそ、ふだんのケアが大切。「備えあれば憂いなし」です。

3.半年に一度クリーニングを受けましょう。

PTC、あるいはPMTCと呼ばれるプロのワザで、歯面歯間についてプラークを徹底的に取り除きましょう。
汚れを取るだけでなく、歯面をツルツルに仕上げてプラークが付きにくくするプロフェッショナルケアです。
歯石取りとセットで受けると、一層効果が上がります。

4.1日3回歯みがきをしよう。

口臭を減らすには、短い時間で何度も歯みがきをすると効果的だということがわかっています。
1日3回、どんなに忙しくても最低1分半以上の歯みがきをし、必ずフロスもするようにします。それから、歯みがき剤のミントの清涼感にごまかされないように。ミントの香りは一瞬だけ。口臭予防には効果はありません。
歯みがきで効果的にプラークを取り除きましょう。

5.舌の掃除を習慣にしましょう。

口臭の60%は舌についた舌苔から発生しています。
舌の表面にはたくさんの小さな突起があり、そこに細菌や、細菌のエサになるタンパク質が漂着して舌苔として溜まっていくからです。そこで、細菌を減らして口臭ガスの発生を抑えるために、舌のブラッシングを毎日のケアのなかに取り入れてください。
舌は軟らかく傷つきやすいので、ゴシゴシこすらないようにしましょう。

6.フロスも毎日使いましょう。

歯ブラシは、歯面の掃除にはすぐれた力を発揮しますが、歯間の掃除はいたって苦手です。そこで、毎日フロスを使って歯間に溜まったプラークを取り除きましょう。
生活全体は欧米化した日本ですが、フロスの使用率は依然低く、歯ブラシ1本だけに頼る従来型のセルフケアがなかなかあらたまりません。
フロスを使うと、セルフケアの質が格段によくなります。ぜひお使いください。

7.しっかり噛んで朝ご飯を食べましょう。

なるべく固形物をよく噛んで食べます。噛み砕かれた食べ物が舌を擦って舌苔をかき取ってくれるからです。また唾液がたっぷり出ると自浄作用でお口のなかがきれいになります。
リンゴや漬物など、歯ごたえのある食べ物ほど効果が高くおすすめ。忙しくても、朝ご飯をしっかり食べましょう。

8.職場の午後はおやつでリフレッシュ。

長時間仕事に向かっていると、緊張で唾液の分泌が減り口臭も強くなりがち。そこで午後におやつタイムを設けましょう。甘いものはお口のなかを酸性にし、口臭物質を中和します。
ただしダラダラ食べはむし歯の原因になるので、パクッと食べ、お茶を飲んでおくといいでしょう。

9.酵素配合の口中ケア・タブレットも!

舌苔に着目したシュガーレスのタブレットがあります。キウイ由来のタンパク質分解酵素が配合されています。
酵素は舌のケアの役に立ち、たとえば納豆のなかの納豆菌のタンパク質分解酵素やビール酵母なども効果があります。

10.お口が渇きやすいかたにガムが効果あり。

お口の渇きやすいかたにシュガーレスガムがおすすめ。
唾液が出て口臭がグッと和らぎます。ところで、唾液が充分出る健康なお口のかたの場合はむしろ口臭が少々増えることが実験でわかりました。どうやらガムはの表面をかき混ぜ、口臭物質を揮発させて、食事をしたときほど舌苔をかき取ってはくれないようです。
でもストレスでお口の渇きやすい忙しい現代人には必需品。プラークの多糖を分解するデキストラナーゼ酵素を配合したガムなどもあります。

11.塩化亜鉛配合のうがい薬が口臭物質を中和。

てきめんに効くのが塩化亜鉛入りのうがい薬です。塩化亜鉛口臭物質を中和し揮発を抑えます。
スプレー式のものもあり、出先などで、短時間確実に口臭をなくしたいときに便利です。
ただ、口臭の(ことに病的口臭の)原因を根本的に取り除くことはできないので、治療や予防は別途きちんとする必要があります。

※参考書籍 「nico 2010.11 クインテッセンス出版株式会社」

Q6 気になる口臭原因は??
A6

本人は意外と気付かないものですが、口臭は他人に大変な不快感を与えます。口臭の原因にはいろいろありますが、そのほとんどが口の中にあり、三種類に分類されます。

(1)起床時やストレス等になる生理的口臭
(2)歯周病や胃腸疾患などによる病的口臭
(3)酒、タバコ、にんにくなどの外因的口臭

三種類の中で70%以上と一番多いのは、歯や舌の汚れによる生理的口臭です。口の中で細菌がニオイの元となる成分を産出し、口臭を発生させるのです。細菌は唾液の分泌が少なくなる空腹時や起床時、緊張時など、口の中の自浄作用が低下した時に増殖します。口呼吸による口の中の乾燥も原因の1つです。
「病的口臭」は、むし歯、歯周病といった口の病気のほかに、咽頭炎、へんとう炎、呼吸器や消化器の病気、糖尿病などの疾患が原因になっておこります。
また、「自臭症」といって、自分には「口臭がある」と思い込んでいる場合もあります。
口臭予防の基本は、口の中を清潔に保つことです。原因となる病気があればまず治療し、特に舌は、忘れずにみがいて下さい。舌ブラシを使用すると、よりキレイに汚れを落とすことができます。
自分ではなかなか細かいブラッシングなど難しいかと思いますので歯科で衛生士から適切なブラッシング指導を受け、定期的に専門的なクリーニングを受けましょう。
スタッフまでご相談下さい。

Q7 口臭についてもっと知りたいのですが?
A7

口臭は、大きく3つに分類することができます。

1.口腔由来の口臭

口腔内に原因がある場合、口腔細菌とその栄養源のコントロールが基本となります。歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシ、舌ブラシなどさまざまな清掃用具を用いてプラーク、舌苔、食物残渣などの機械的除去を行います。とくに歯間部に圧入された食片は、腐敗臭の原因となりやすいので、同部位の清掃は重要です。舌ブラシの使用にあたっては、舌根部から前方へ搔き出すように数回ストロークを加え、過度の力を加えないようにしましょう。不良修復物などプラークの停滞しやすい部位があればその改善が必要です。さらに義歯の清掃も忘れてはいけません。一方、う蝕、歯周病、粘膜潰瘍などの疾患が存在する場合は、その治療を進めていきます。これらは口腔由来の口臭の根本的な治療です。

プラーク、食物残渣などの機械的除去以外の口臭抑制法としては、さまざまな製品を応用した化学的なコントロールがあります。その作用機序は含有成分による口腔細菌の殺菌、消臭、マスキングが主なものです。消臭とは化学的に臭い物質を分解、または物理的に臭い物質を捕捉することで、マスキングとは良い香りで悪臭を覆い隠すことです

歯磨剤

作用成分 作用機序

トリクロサン、クロルヘキシジン
塩化セチルピリジニウム

殺菌

フラボノイド

消臭

ペパーミント、スペアミント

マスキング

 

洗口剤

作用成分 作用機序

チモール、塩化セチルピリジニウム
トリクロサン、クロルヘキシジン

殺菌

亜鉛、過酸化水素

消臭

 

口中清涼剤

作用成分 作用機序

アセンヤク、チョウジ

殺菌

ℓ-メントール

マスキング

 

ガム

作用成分 作用機序

フラボノイド、ローズマリー、ラッカーゼ
茶抽出物、ウラジオガシ、葉緑素

殺菌

ペパーミント、スペアミント

マスキング

 

タブレット

作用成分 作用機序

プロテアーゼ

タンパク分解

 

洗口剤は、アルコールをベースにして抗菌剤や香料を含んだものが多くあります。抗菌剤としてもっとも効果が認められているのはクロルヘキシジンであり、0.12~0.2%溶液に口臭抑制効果が認められていますが、日本では粘膜ショックの報告があり、この有効濃度以下に調整されています。その他トリクロサン、塩化セチルピリジニウム、エッセンシャルオイルにも口臭抑制効果が認められています。

また、近年、金属イオンや酸化剤の口臭抑制効果が報告されています。金属イオンはVSC前駆体のチオール基を酸化して、不溶性の硫黄化合物を形成します。酸化剤は硫黄含有アミノ酸がVSCに変化する過程を阻害します。1%亜鉛または3%過酸化水素含有洗口液に口臭抑制効果が報告されています。洗口剤の過度の使用は味覚異常や歯、粘膜の着色をまねくことがありますので注意が必要です

さらに、果物由来のプロテアーゼを配合したタブレットを用いて舌苔の化学的清掃を行い、口臭を抑制する試みをなされています。これら口臭抑制製品に共通する特徴としては、その効果が短時間しか持続しないということです。口臭の根本的な治療とはなりませんが、それぞれの製品の特徴を理解し、生理的口臭が強くなる時間帯に使用すれば有効です。

2.口腔以外に由来する口臭

口腔以外に由来する口臭の場合、原因疾患の治療が基本となりますが、実際には治療困難な場合もあります。これらの口臭の原因物質は下記を参照して下さい。多くは、口腔から排出される呼気の臭いに加えて鼻腔から排出される気体に臭いを感じる場合に疑うことになります。

嫌気性菌などが産生する臭い
タンパクの壊疽臭

呼吸器疾患
(気管支拡張症、気管支癌、膿胸、肺結核症、肺膿瘍、肺癌など)

消化器疾患
(幽門狭窄症、食道憩室、食道癌、食道気管瘻、食道ヘルニア、胃癌など)

耳鼻咽頭疾患
(異物、萎縮性鼻炎、アデノイド、咽頭膿瘍、咽頭癌、副鼻腔癌など)

甘い臭い

咽頭部、気管支、肺のカンジダ感染

メチルメルカプタン
ジメチルサルファイド

肝硬変、肝癌

アセトン

糖尿病、飢餓、肥満、脂質代謝の指標、その他の高ケトン血症をきたしうる病態(手術による体外循環や低体温、発熱や感染や胸痛発作などによるストレス、低血圧や出血性ショック、内分泌疾患、血中カテコールアミン増加)、高脂肪食

トリメチルアミン

トリメチルアミン尿症、腎不全や肝不全による続発性トリメチルアミン尿症

アンモニア

肝硬変、肝細胞癌、尿素サイクル酵素欠損症、激運動後の高乳酸血症、外因性アンモニア曝露、代謝性肝疾患(Wilson病、ヘモクロマトーシス)、大循環系短絡路

メタノール、エタノール
アセトアルデヒド

飲酒、アルコール依存症

トルエン

シンナー中毒者

セレン(ニンニク臭)

セレン中毒

シアン化合物(焦げたアーモンド臭)

シアン中毒

フルスルチアミン

アリナミン(商品名)摂取時

 

その原因には、慢性副鼻腔炎、後鼻漏、鼻腔や上部気道の異物、鼻咽頭膿瘍、慢性扁桃炎、気道感染、肺癌などの鼻咽頭および呼吸器疾患、胃食道逆流症、幽門狭窄、胃炎、ピロリ菌感染などの消化器疾患が考えられます。

また、糖尿病性ケトアシドーシス、腎不全、肝不全も特徴的な臭気を発生させます。稀ではありますが、トリメチルアミン尿症は強い魚臭を発生します。小児の腸内寄生虫感染は、口臭発生と関連があるという報告もあります。これらの疾患が原因で生じる口臭に対する治療報告の数は限られています。

口臭の原因と考えられる要因を除去したにもかかわらず口臭が持続し、扁桃小窩に口臭発生基質の存在が疑われる時に、扁桃切除が行われることがあります。ピロリ菌の除去療法で口臭が減少することが報告されていますが、口腔内診査がなされていないため、その関連性は慎重に判断しなければなりません。さらに消化器由来の口臭に対し、非病原性大腸菌の生菌懸濁液を内服して口臭が低下したという報告もあります。

一方、これらの疾患がない健康な場合でも、ストレスのかかる状態では口臭が強くなることがあります。学生に科目試験を課した場合、試験当日には口臭が強くなり、唾液流出速度が減少すること、また学生にビデオを用いた不安誘発試験を行うと口臭が強くなることなどが報告されています。さらに女性の性周期と口臭の関係も報告されています。Queirozたちは、月経前症候群を呈する女性は、対照と比べて月経前期に高いVSC濃度を示しますが、唾液流出速度には差がないことを示しています。一方、Calilたちは、月経前期および月経期には卵胞期と比較してVSC濃度が高くなり、唾液流出速度は低下することを示しています。これらは一時的なものでありますが、口臭が強くなる可能性のある状況下では、口腔清掃、ストレスの解消、水分摂取などに努め、その予防をすることが必要と考えられます。

3.仮性口臭症、口臭恐怖症

実際に口臭はないのに口臭があると信じ込んでいることです。

※参考書籍
 「ビジュアル 歯周病を科学する」
 監修 天野敦雄 岡賢二 村上伸也  クインテッセンス出版株式会社

Q8 歯間の臭いが気になります。治療する必要がありますか?
A8

歯ブラシだけでは、歯間までキレイに磨くことはできません。
フロスや歯間ブラシを補助的に使いましょう。
冠の合いが悪かったり、歯と歯の間がすいていたり、むし歯、歯周病が原因であれば治療が必要です。

Q9 臭いの発生源ってなんですか?
A9

私たちの身の回りを見渡してみると、臭いの原因に細菌がかかわっていることが多いことに気づきます。生ゴミの臭いは、生ゴミを材料に細菌が生み出したものですし、私たちが夏場、汗臭くなるのも細菌の仕業です。本来汗は無臭なのですが、皮膚の表面に棲みついている細菌が汗を材料にして臭い(つまり、ガス)を作り出しているわけです。その証拠に、風呂上がりに汗をかいても汗臭くありませんが、時間がかなり経つと若干臭くなってきます。これは風呂上がりには細菌自体が少なくなっていて汗を臭いにできませんが、時間が経って細菌が増殖しだすと汗を分解できるようになるからです。

口臭も、基本的に細菌が生み出しているガスが原因です。歯周病で強い口臭のする人でも、悪いのは細菌なのです。ニンニクや玉ネギなど、飲食物そのものに臭いの原因が内在しているものもたしかにありますが、口臭のほとんどは“口腔内の細菌が生み出したガス”が原因です。また、口臭の原因を胃腸などの内臓や糖尿病などの病気のせいにする患者さんもおられますが、これらの可能性は数%なのです。やっぱり、悪いのは口腔内の細菌なのです。

材料 + 細菌 = 臭い

臭いは“ある材料”を“細菌”が分解した結果、発生することが多いです。

※参考書籍 「ペリオバカ養成講座~学びの門戸を開くための100の質問~」
      山本浩正 著 医歯薬出版株式会社

Q10 歯周病に伴う臭い対策を教えてください。
A10

あくまで歯周治療がベースであり、付加的に舌清掃や洗口を考えます。
口腔乾燥があればその対策は必須です。

歯周病に伴う臭い対策

※参考書籍 「ペリオバカ養成講座~学びの門戸を開くための100の質問~」
      山本浩正 著 医歯薬出版株式会社

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