日常生活での注意について
Q131 | 顎関節症治療のマウスピースを装着しても痛みがなくならないのですが・・・。 |
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A131 |
マウスピースにも症状によって様々なタイプのスプリントがあります。ただ、噛み合わないようにするのがスプリントではありません。症状にあったスプリントを装着し、痛みがやわらいだところで、原因を診断し、治療することをおすすめします。
※参考書籍 |
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Q132 | 最近私はよくむせるのですが、誤嚥性肺炎を予防していくには、口のなかをきれいにすることのほかにどんなことに気を付けるとよいですか? |
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A132 | 飲み込む機能が衰えると誤嚥しやすいのでよく噛んで食べる、ブクブクうがいをする、舌の体操をするなど、ふだんからお口をよく動かすように心がけましょう。 ●よく噛んで食べるくちびるや頬、舌の筋肉がよく働き、自然とお口の周囲の筋肉のエクササイズになります。 ●ブクブクうがいをするお口のなかがキレイになるうえ、くちびると頬の筋肉のエクササイズになります。 ●舌の運動をするゴクンと飲み込むには舌の筋力が必要。 ●セキばらいの練習をするのどに引っかかった飲み物・食べ物の誤嚥を防ぐため、セキばらいを得意にしておきましょう。 ●唾液腺マッサージでお口にうるおいを!あごの下にある舌下腺をやさしくマッサージします。 あごの横にある顎下腺をやさしくマッサージします。 耳の斜め下にある耳下腺をやさしくマッサージします。 ※参考書籍 「nico 2014.12 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q133 | 22歳の女性です。先日歯科口腔外科を受診して、顎関節症と診断されました。でもそのお医者さんは、完治することはない、一生マウスピースを装着しなければならないと言っていました。治療に時間はかかってもいいので完治させたいです。一生マウスピース生活は嫌です。 |
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A133 |
マウスピースで上下の歯を接触させないようにすると症状はとれますが、根本的な噛み合わせの原因は解決できていません。一生マウスピース生活ではなくても、きちんと診査診断をして原因を見つければ解決できるので大丈夫ですよ。
※参考書籍 |
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Q134 | 口呼吸で寝るために風邪をよくひき仕事にさしつかえています。毎晩マスクはしており、扁桃腺は切除しています。マウスピースを歯科医で作るのがよいと知りましたが、対応はされてますでしょうか。 |
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A134 | 口呼吸予防についてですが、マウスピースは必要ないかもしれません。 口呼吸は口腔問題に直接関係しておりますので、口腔内のチェックをしたほうがよいと思います。よろしければアドバイスしますので、ご来院いただきますよう、ご本人にお伝え下さい。 当医院では口呼吸予防について「あいうべ体操」というものをおすすめしています。書籍がありますので、ご紹介します。よろしければ参考になさってください。 (紹介書籍) 今井 一彰 著 マキノ出版 |
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Q135 | 食事中思わず頬や舌を噛むのはなぜ? |
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A135 |
学習によってでき上がった食品ごとの咀嚼のリズムは、口腔周囲の組織の絶妙な協調運動を作り上げます。しかし、この微妙なタイミングに狂いが生じた瞬間、頬や舌を噛んでしまう場合があります。たとえば、食事中のおしゃべりなどがその典型です。おしゃべりによって脳幹のリズムに予測できない動きが加わり頬や舌を噛んでしまうと考えられます。
※参考書籍 |
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Q136 | 喫煙はむし歯には関係ないのですか? |
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A136 |
むし歯菌も歯周病菌と同様に、タバコの有害物質によって鍛えられパワーアップすることがわかってきました。
タバコにより次のような影響があります。 1.パワーアップしたむし歯菌が歯を溶かす酸をジャンジャン作る。 2.むし歯菌の棲むプラークの外膜が丈夫になり、むし歯菌の作る酸をタップリ溜め込んで濃度を上げてしまう。 3.ヤニのベタベタにプラークが引っ付き、歯ブラシで取り除きにくい。 4.むし歯が大きくなりやすく、根っこの治療をするリスクが増える。 5.根っこの治療をして歯の中をきれいに掃除しても、修復機能が弱っているために治療後の回復に時間がかかり、痛みや違和感が続きやすい。 6.根っこの治療の後、免疫細胞がすみやかに働かないため再発のリスクが増える。
むし歯菌がタバコの煙で強くなると、歯周病で歯ぐきが下がり歯の根元の象牙質がむき出しになってしまったところはもちろん、噛み合わせ面の硬いエナメル質にもむし歯ができやすくなります。
※参考書籍 |
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Q137 | 寝たきりの要介護者・嚥下障害者の口腔ケア方法を教えて下さい。 |
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A137 |
不規則な生活(睡眠不足)や栄養状態の悪化、口腔衛生状態の低下、義歯の紛失などが重なり、肺炎を起こしやすくなることが知られています。特に高齢者の方では、嚥下障害を有する場合が多く、ムセなどの症状もなく誤嚥性肺炎を起こします。 寝たきりの要介護者・嚥下障害者でも、断水や避難生活などで水の使用を最低限にしなければならない場合でも、口腔ケアはできます。 付き添いの方は以下の方法を参考にして、口腔ケアを実施して下さい。
高齢者や嚥下障害者は口内を拭くだけでは肺炎リスクが高くなります。
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Q138 | 昨年の11月から奥歯の歯根治療を続けています。以前から顔がむくみやすいのですが、治療をはじめてから、ひどくむくんだり、視力低下、しゃべりにくい症状があります。先日、やっと歯根治療が終わって銀歯クラウンをしてもらってますが、やはり症状が続きます。あと、恐らく、寝ているときに、かなり歯をくいしばっているようにもかんじます。噛み合わせやくいしばりが症状を引き起こすのでしょうか?また、どんな検査や治療がありますでしょうか? |
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A138 |
どの部位がどのような状態であったかによって診断が変わってきます。もしかすると、全く関係ないことが原因でむくみが出ているのかもしれません。むくみと腫れは違うものですし、視力低下に直接的に影響を及ぼすことは少ないかと思いますが、間接的にはあるかもしれません。口腔内を直接診てみないと判断ができません。 症状の原因・関連性を除いて、歯ぎしりしているかどうかは夜間マウスピースなどを装着してもらい調べることができます。また、現在の治癒経過はCTにて確認することができると思います。 |
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Q139 | 今度歯ぐきを切る治療を受けます。「禁煙をお願いします」と言われたのですがタバコは手術によくないのですか? |
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A139 | もちろん、よくありません。 |
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Q140 | 母親が「よく噛んで食べなさい」と言うんだけど、よく噛むことにどんな効果があるか教えてください。 |
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A140 | 「噛む」ことの効能唾液の分泌量の増加
早食いの防止
あごの骨の正常な成長
情緒の安定
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