Question

噛めば噛むほど歯や骨が鍛えられて治療にもいいと思っていたのですが、歯の治療中は、無理して噛まないほうがいいんですよね?

Answer

そうなんです。「治療に早く慣れたい」と頑張って噛んで食べているとその強い噛む力が妨げとなってせっかくの治療がスムーズに進まないことも。
治療にやさしい食事をお願いします。 こんなときはなるべく強く噛まないでください!

1.外科治療を受けてしみる&腫れている

外科手術を受けたあと1週間ほどは、噛む力で傷口が開きやすいとき。
力を加えると傷の回復も遅くなりがちです。
手術がお口の片側だけなら、翌日くらいからクタクタに煮たうどんなどを反対側の歯でそっと噛んで。手術範囲の広いかたは、噛まずに食べられるおかゆやスープなどを。
生醤油、酸味、香辛料は強烈にしみるので先、塩分控えめでとろみのあるものが食べやすいでしょう。アルコール類は控えます。
1週間ほどで傷口はふさがってきますが、2週間くらいは腫れでいくらか口が開きにくいことも。
具が小さく、スプーンで簡単につぶせるやわらかさがおすすめです。

2.インプラント体が入ってから約2週間

インプラント体の埋入手術から2週間は、インプラント体と骨が結合しはじめる、とくにデリケートな時期。可能な限りそっとしておきたいものです。現在は、即時荷重インプラントといって、手術当日に歯も入る治療が増えています。
でも「歯が入ったから」と積極的に噛んで食べていると、噛む力がインプラント体と骨の結合の邪魔をしてしまうことが。「噛んで鍛えよう」「早く慣れよう」などと思わず、少なくとも2週間は慎重に、おかゆ、スープなど噛まずに食べられるものからはじめて、クタクタに煮たうどん、舌でつぶせる煮物など、ほとんど噛まずにすむものをとっていただくとよいでしょう。

3.仮歯が入っている

クラウンやブリッジの仮歯は、治療途中の歯につけられ、必要なときに外して治療しやすいように、仮歯用の弱い接着材が使われています
また、成形したり削って調整しやすいようにやわらかいレジン(プラスチック)でできています。そのため、仮歯に強い力がかかると取れたり、割れてしまいやすいので注意が必要です。とくに苦手とするのが、スルメ、フランスパン、焼き鳥などの引っ張ってかじる食品。
それから、せんべえ、飴などの硬いものも避けましょう。ガムやグミ、キャラメル、大福など、歯にくっつく食べものも仮歯の取れる原因になります。

4.新しい入れ歯の調整中

新しい入れ歯に早く慣れようと、まだ調整の終わらないうちから、出来たばかりの入れ歯で無理をしてふつうの食事をするのはやめましょう
1~2週間は、おかゆや、スプーンでつぶせる程度のおかずで。やわらかいものからはじめて少しずつなれる、ということが大切です。
一足飛びに頑張りすぎると、歯ぐきを傷つけてしまい、痛みで使い続けられなくなって、調整も、慣れることも中断してしまいます。まずはやわらかなものを食べながら、入れ歯を支える頬の筋肉などの機能の回復を待ち、1ヶ月ほどかけてじっくりと慣れていきましょう。

※参考書籍 「nico 2012.6 クインテッセンス出版株式会社」

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