Question

酸蝕症は「現代病」と聞きましたが、なぜですか?

Answer

季節を問わずに柑橘類が手に入り、健康のため酸性食品が大人気という現代ならではの食生活が酸蝕症の発症に大きく影響するからです。

私たちの歯を取り巻く酸の環境はここ数十年で様変わりしました。

季節ものだった柑橘類が一年中手に入るようになり、食卓では主菜にレモンやポン酢をかけ、デザートにオレンジやグレープフルーツが並びます。お酒も、果汁たっぷりのチューハイ、ワインが大人気です。

一方、おやつは、コーラ飲料や柑橘ジュースがどこでも手に入ります。グミや梅菓子もとてもすっぱく、私たちの歯が強い酸と出合う機会は、うなぎのぼりです。

少し前までの日常食は穏やかな酸性度の調味料で味付けした食事でした。

現代の日常食はレモン、酢、トマトなどを使い酸味を加えたメニューが増えています。

もう一つ注目すべきは、健康志向。柑橘系果物を毎日欠かさず食べ、飲酢するかたが増えました。意識の高い人ほど熱心に続けるため、酸蝕症のリスクが増大します。

酸蝕症を防ぐために重要なのは、現代人が陥りがちな「酸性飲食物の過剰摂取」にまず気づいて止めることです。

過ぎたるは及ばざるがごとし。酸の摂取は、唾液が守ってくれる程度に抑えて、からだだけでなく、歯の健康にも気を配っていきましょう。

健康のための努力が酸蝕症の原因に

  • もずく酢を毎日食べていた
  • 毎日黒酢を飲んでいた
  • 毎日レモンをかじっていた

嗜好品にも要注意

  • 仕事中ずっとコーラ飲料を飲んでいた

※参考書籍 「nico 2018.2 クインテッセンス出版」

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